津軽の夏を代表する祭り「弘前ねぷたまつり」が、2025(令和7)年8月1日から7日まで開催され、弘前大学は初日に行われた合同運行に出陣。1964(昭和39)年の初参加以来、今年で59回目の出陣となった。
学生・教職員・役員が一丸となって、大型・小型ねぷたの制作や準備、運行に取り組んだ。


 「弘前ねぷた」は国の重要無形民俗文化財であり、残したい"日本の音風景100選"にも選ばれる、日本の代表的な祭りのひとつ。三国志や水滸伝などの武者絵を題材にした大小さまざまなねぷたが、情緒ある笛や太鼓のねぷた囃子にのせて市内を練り歩き、津軽の夏を彩る。
 文献に初めて登場するのは1722(享保7)年と約300年の歴史があり、現在は市民の手によって運行され、さまざまな趣向が凝らされている。弘前大学の参加は1964(昭和39)年からで、今年で59回目となった。

 今回の大型ねぷたの絵は、ねぷた絵師・聖龍院龍仙氏が手がけたもの。「三国志」を題材に、飛刀の名人とされた祝融夫人と、その夫・孟獲がともに戦う場面が描かれ、色鮮やかで迫力ある作品に仕上がった。

 運行当日の8月1日は、文京町キャンパスで出陣式が行われたあと、大学から約3km離れたスタート地点まで、学生と職員が力を合わせて人力でねぷたを運搬。小型ねぷたは途中、弘前大学医学部附属病院に立ち寄り、入院中の子どもたちや病院スタッフで本番さながらに運行し、ねぷたまつりの雰囲気を楽しんだ。

 土手町コースで行われた本番の運行では、学生や留学生、教職員、役員など多くの大学関係者が参加。夜の街に鳴り響く「ヤーヤドー!」の掛け声と勇壮なねぷた囃子が、弘前の夏を一層盛り上げた。

【参考リンク】
■フォトギャラリー「ねぷたまつり(59回出陣)」
 https://www.hirosaki-u.ac.jp/photogallery/105687/


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
編集部おすすめ