DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:池田尚志)は、インドネシアの100%子会社であるPT. DICグラフィックス(PT. DIC Graphics、本社:ジャカルタ)の工場内に、食品接触可能な機能性コーティング剤の生産設備を新設しました。
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食品衛生管理の国際規格を導入した機能性コーティング剤の生産設備(PT. DICグラフィックス工場内)
同設備は食品用途に求められる高い安全性と品質を両立した生産体制を実現するべく、エアシャワーやHEPAフィルター付きのダスター、抗菌仕様の床材などを導入しています。また、インドネシアのハラル認証に対応し、食品や医薬品などの製品の品質と安全性を確保するための基準である「GMP基準」も準拠しています。アジア地域における輸出拠点として、地政学的に戦略的な立地に位置していることから、将来的にはさらなる設備増強も視野に入れています。
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新設した生産設備内でのオペレーションの様子
世界的にサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行が進む中、プラスチックの使用量の削減や再利用可能な素材への転換が求められています。従来の食品包装材では、耐水性や耐油性を持たせるためにラミネート加工されたプラスチックが使用されていましたが、リサイクルが困難でした。
当社の機能性コーティング剤は、紙やフィルムなどの基材に塗布することで必要な機能を付与でき、リサイクル適性に優れたパッケージの単一素材化(モノマテリアル化)を実現します。これにより、リサイクル性の高いパッケージの開発と生産が可能になります。DICグループが食品接触可能なコーティング剤専用の生産拠点を日本以外のアジア地域に設けるのは初めてであり、グローバルなサステナブルパッケージ市場における競争力強化の大きな一歩となります。
DICグループは、サーキュラーエコノミーへの対応を長期経営計画「DIC Vision 2030」で示すサステナビリティ戦略の大きな柱の一つに掲げています。また、サステナブルパッケージ領域を重点事業領域に位置付け、次世代のサステナブル市場に対応した素材の拡充を図っています。今回の設備投資により、欧米や日本で技術開発した高機能な製品を、中国を含むアジア諸国およびオセアニアの市場へ展開し、地域全体のサステナブルパッケージ市場の形成に貢献していきます。
【新設備で拡充予定の製品群】
●紙用機能性コート剤:「HYDRECT®」「SunStar DFC OPV/Coating」など
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食品接触用途の内面コート剤と非食品接触用途の外面コート剤を拡充します。これまでプラスチックで付与していた耐水性や耐油性、シール性を、リサイクルを妨げないコーティング剤で代替可能です。
想定用途:紙用ランチボックス、ピザボックス、バーガーラップ、ペーパーカップなど。
以上
-DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーです。DICを中心に世界全体でSun Chemical Corporationを含む約170の子会社によってグループが構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高は1兆円を超え、世界全体で21,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。
詳しい情報は、https://www.dic-global.com/
をご覧下さい。
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本件に関するお問合わせ先
【お問い合わせ先】
DIC株式会社 プリンティングマテリアル製品本部
E-MAIL:printing-material@ma.dic.co.jp
【報道機関からのお問い合わせ】
DIC株式会社 コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-6733-3033 E-MAIL:dic-press@ma.dic.co.jp