アウディの電気自動車のフラッグシップモデルの一充電走行距離とパフォーマンスを大幅にアップデート。スポーティな走りと高い快適性を両立
SモデルのAudi S e-tron GTと、e-tron初のRS performanceモデルでありアウディ史上最もパワフルな市販モデルとなるAudi RS e-tron GT performanceを導入
最大150kWの急速充電に対応し、一充電走行距離は約20%延び最長648kmを達成
全世界299台のグローバル限定モデル:Audi RS e-tron GT performance exclusive editionも同時発売
アウディ ジャパン(東京都品川区、ブランド ディレクター:マティアス シェーパース)は、アウディの電気自動車のフラッグシップモデルAudi e-tron GTシリーズを全面的にアップデートし、Audi S e-tron GTとAudi RS e-tron GT performanceを本日より全国のアウディ正規ディーラー(126店舗、現時点)にて発売します。
アウディのスポーティな電気自動車のフラッグシップモデルを全面的にアップデート
Audi e-tron GTは、アウディがポルシェと共同開発した、スポーティでハイパフォーマンスな電気自動車用J1 performanceプラットフォームを採用した、アウディ初の電動グランツーリスモとして2021年に発売しました。今回の全面的なアップデートにより、Gran Turismoの名に相応しい快適性の更なる向上に加え、一段とスポーティかつパワフルに進化を遂げました。日本市場では、SモデルのAudi S e-tron GTと、e-tronモデルとして初めてRS performanceモデルとなるAudi RS e-tron GT performanceの2グレードを導入します。研ぎ澄まされたデザインと進化したパフォーマンスによって、アウディのスポーティな電気自動車e-tronのフラッグシップモデルとしての魅力を高めています。
4ドアクーペスタイルのAudi e-tron GTは、グランツーリスモにふさわしい低いルーフラインと伸びやかなプロポーションを実現しています。塊から削り出された彫刻のようなフォルムは、前後のquattroブリスターフェンダーにより力強さが際立ちます。フロントマスクはボディ同色のシングルフレームグリルとそれを囲むブラックのマスクにより個性的に彩られる一方、2次元デザインのフォーリングスを採用するなど、最新のAudi Designにより、先進的な印象を強めています。
Audi S e-tron GT、Audi RS e-tron GT performanceは、ともに総電力量105kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載しています。従来に比べて重量は9kg削減されたにもかかわらず、高密度化が図られたことで容量は12kWh増加し、最大150kWの急速充電にも対応して充電時間を短縮します。一充電走行距離 *1(WLTCモード)は従来より約20%延伸し、Audi S e-tron GTで648km、Audi RS e-tron GT performanceで631kmを達成しました。電気モーターは、前後アクスルをそれぞれ駆動する計2基でquattro四輪駆動システムを構成します。
GTの名にふさわしい、彫刻的な4ドアクーペスタイル
新型Audi e-tron GTは、グランツーリスモにふさわしいワイド&ローのプロポーションを実現しました。低くフラットなボンネットとワイドなシングルフレームグリルにより、存在感あるフロントビューを形成します。グリルは隙間のないボディ同色のパネルで構成され、その周囲を囲むブラックのマスクが電気自動車e-tronモデルとしての個性を際立たせます。新たなコーポレートアイデンティティ(CI)である2次元デザインのフォーリングスや、ブラックマスク上部にボディ同色のペイントストリップが、モダンかつ先進的な印象を強調しています。特にAudi RS e-tron GT performanceには3次元ハニカム構造を採用。ブラックマスクを囲むようにデザインされたエプロンが低い車高を際立たせ、L字型の機能的なブレードと組み合わせることで、よりスポーティな表情を生み出します。
サイドビューでは、長いボンネットと低く流れるようなルーフラインが、グランツーリスモとしてのエレガントさとスポーティさを融合し、伸びやかで彫刻的なプロポーションを実現しています。大径ホイール、陰影が美しいドアパネル、そして前後のquattroブリスターフェンダーにより力強い印象を与えます。
リヤエンドは、美しいプロポーションとエアロダイナミクスを両立させた格納式リヤスポイラーと、水平基調のリヤコンビネーションライトにより構成され、夜間でもひと目でアウディとわかるシグネチャーデザインとなっています。また、垂直フィンを備えたエレガントなデザインの空力ディフューザーが特徴的で、上部にボディカラーと同色のインレイを備え、ラグジュアリーな質感を視覚的にも確認できます。Audi RS e-tron GT performanceには、モータースポーツからのフィードバックを反映した流線型のディフューザーを採用しています。
ホイールデザインもアップデートされ、Audi S e-tron GTには、20インチポリッシュ仕上げのマルチスポークSデザインアルミホイール、Audi RS e-tron GT performanceには、20インチブラックポリッシュ仕上げの5スポークエアロモジュールアルミホイールが標準装着となります。さらに、RS performanceモデル用オプションとして、2つの新しい6ツインスポークホイールが追加されました。
RS performanceモデル専用オプションには、カーボン製ルーフ、スタイリングパッケージ、デコラティブパネルを含むカーボンパッケージ、またはマット仕上げとなるカーボンカモフラージュマットパッケージも用意されており、RS performanceモデルの個性をより際立たせることが可能です。
より効率的でパワフルな電動4輪駆動システム
新型Audi e-tron GTシリーズは、今回のアップデートで、パワーと加速性能が大幅に向上しています。
Audi S e-tron GTおよびAudi RS e-tron GT performanceのフロントアクスルにはPSM(永久磁石同期モーター)が搭載されており、出力はどちらも176kWです。さらにAudi RS e-tron GT performanceでは、フロントアクスルのパワーエレクトロニクスが見直され、さらに高い放電電流を確保するためにアップデートされたパルスインバーターを採用しています。
リヤアクスルに搭載の電気モーターも新開発のPSMで、出力は415kWです。両方の電気モーターには、ハードなドライビングに対応できるようにパワーリザーブ機能を備えています。
Audi S e-tron GTの駆動システムの最高出力*3は500kW、そしてAudi RS e-tron GT performanceは680kWに達します。これにより、Audi RS e-tron GT performanceは、これまで生産されたアウディの中で、最もパワフルな市販モデルとなりました。
出力を大幅に増加させた一方、ローターやステーターなどのコンポーネントを再設計し、冷却システムを最適化することで、リヤアクスルの電気モーターの重量を約10kg削減することに成功しました。
また、Audi RS e-tron GT performanceは、新しいブースト機能を標準装備しました。ローンチコントロールを使用しない通常走行時、ステアリングホイールのPush-to-Passボタンを押すことで、出力が70kW加わり620kWを10秒間維持させることができます。メーターパネルには有効時間のカウントダウンが表示されます。
これらのアップデートにより、Audi S e-tron GTは、0~100km/hを3.4秒で加速、最高速度は245km/h。一方、Audi RS e-tron GT performanceは、0~100km/hをわずか2.5秒で加速、最高速度は250km/hに達します(欧州参考値)*3。
パワーアップに伴い、Audi S e-tron GTのブレーキシステムには、新開発のスチールディスクとブラックキャリパーを組み合わせた大型ブレーキシステムが搭載されています。キャリパーは、オプションでレッドも選択でき、Audi RS e-tron GT performanceに標準搭載されるタングステンカーバイドコーティングされたブレーキディスクもオプションとなっています。さらにAudi RS e-tron GT performanceは、10ピストンキャリパーのセラミックブレーキをオプションで選択することも可能です。キャリパーのカラーは、アンスラサイトグレーまたはレッドから選ぶことができます。
RSモードを備えたアウディドライブセレクト
新型Audi e-tron GTシリーズは、2チャンバー/2バルブテクノロジーを採用した新開発のエアサスペンションが標準装備され、快適性を損なうことなくドライビングダイナミクスを飛躍的に高めています。さらに、快適性重視とスポーティな走りを、これまで以上に幅広く設定することができる、革新的なアクティブサスペンションもオプションとして用意しました。
アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムにより、ドライバーは車両の特性を変化させることができます。システムには「エフィシェンシー」、「コンフォート」、「ダイナミック」の3つのモードが用意されているほか、個別のモードを設定することも可能で、さらにAudi RS e-tron GT performanceには、個別に設定可能なRS専用モード(RS1とRS2)が用意され、サーキット走行に最適なセットアップを実現する、RSパフォーマンスモードを選択することもできます。
オプションのアクティブサスペンションは、ハードなブレーキング時、コーナリング時、加速時にも車体をほぼ水平に保ちます。その結果、ステアリングレスポンスの精度が高まり、スポーティな走行におけるコントロール性が向上します。このような状況では、アクティブサスペンションが各ホイールの荷重をバランスよく分散し、優れたグリップ性能を確保します。さらに、アウディドライブセレクトで選択したモードにより、サスペンションがピッチングとローリングを補正し、加速感を軽減します。また、車両が停止しているときに乗降をサポートするエントリー機能は、55~77mmの範囲で車高を上昇させ、乗り降りをサポートします。
オプションのオールホイールステアリングは、従来モデルに比べ、よりダイレクトなステアリングレシオを採用し、低速時のステアリング操作に必要な力が軽減されます。このシステムは、スピンドルドライブを使用してリヤホイールを最大2.8度操舵します。約50km/hまではフロントホイールと反対方向に操舵することにより、俊敏性と操縦性が向上します。また、50~80km/hの間では、運転状況に応じて、リヤホイールの操舵方向をフロントホイールと同じ、または反対方向に調整します。約80km/hからはフロントホイールと同じ方向に操舵することにより、安定性が向上します。
上質で環境にやさしいインテリア
新型Audi e-tron GTシリーズのインテリアにも、エクステリア同様、新しいCIが反映され、シート、ステアリングホイールシルプレート、デジタルコンテンツのデザインが見直されています。ステアリングホイールの上下がフラット仕上げとなっており、12時の位置に配されたレッドのセンターマーキングは、、Audi RS e-tron GT performanceのみの仕様です。14段階調整機能付きのスポーツシートプラスが標準装備されています。レザーフリーデザインパッケージを組み合わせると、ステアリングホイールにコントラストカラーのDinamica(ダイナミカ)ダイナミックオレンジのステッチが施されます。
インテリアの素材には、環境に優しいマイクロファイバー素材のDinamica(ダイナミカ)とファブリックのCascade(カスケード)が採用されています。スエードに似た見た目と手触りのDinamicaは、ほぼ半分がリサイクルされたポリエステルで、その一部はアウディモデルで使用されたファブリックの残布です。シート、ステアリングホイール、バーチャルコックピット上部のフード、ドアミラー、センターコンソール、ウィンドウトリムに使用しています。Audi RS e-tron GT performanceには、ディープブラックのDinamica、バナジウムルックのデコラティブエレメンツが採用されています。天然繊維のようなファブリックのCascadeは、15%のセルビッチと35%のリサイクルされたポリエステルで作られており、環境保護の観点から染色はされていません。シートやドアトリムに採用されています。カーペットおよびフロアマットは、Econyl(エコニール)製で、生産廃棄物、ファブリックやカーペットの残布、古い漁網などから100%リサイクルされたナイロン繊維素材です。
アップグレードされたアウディバーチャルコックピットとスマートパノラミックルーフ
Audi e-tron GTシリーズは、10.1インチのタッチスクリーンを備え、MMIナビゲーションシステムによるさまざまな機能をシンプルな操作で行えます。メーターパネルには、高解像度の12.3インチの液晶パネルを配し、アウディバーチャルコックピットプラスを搭載。新たにバッテリー温度、急速充電予測、プレコンディショニング状態など、HV(高電圧)バッテリーに関する情報を提供し、充電可能な最大出力をリアルタイムで表示します。Audi RS e-tron GT performanceには、RS専用コンテンツを表示するディスプレイが装備されており、例えば、MMI経由でホワイトのパワーディスプレイとスピードメーターを選択することができます。
標準装備のパノラマガラスルーフは、直射日光を最小限に抑え、ボタンを押すことにより透明から不透明に変化させる、ポリマー分散液晶(PDLC)と呼ばれる高度なテクノロジーを採用したスマートガラスを使用しています。マット仕上げのグラフィック面は、アウディを象徴するスポーティなハニカム構造を想起させます。
より軽量でエネルギー密度の高いバッテリー
新型Audi e-tron GTシリーズは、HVバッテリーの重量を削減すると同時に、エネルギー密度も高めました。エネルギー容量が増加したにもかかわらず、HVバッテリーの重量は9kg削減され、総重量は625kgになりました。総電力量は105kWhです。さまざまな改良に加え、2層式冷却プレートを最適化することにより、33個のセルモジュール全体のエネルギー容量が12%増加しています。各モジュールは、12個のパウチセルから構成され、柔軟性の高いアウターケースに収められています。セル自体の冷却システムも、素材やセパレーター、セルの化学構造の変更により、セルのエネルギー密度を高め改良されました。
また、新型Audi e-tron GTシリーズの回生システムから得られるエネルギーも、従来の最大290kWから最大400kWに増加しました。ドライバーはMMIを介して、回生システムを手動または自動に切り替えることができます。また、シフトパドルを使用して、回生レベルを3段階で変更できます。
最大150kWの急速充電にも対応
新型Audi e-tron GTシリーズは、最大150kWの急速充電に対応します。理想的な条件下で150kWの急速充電器を使うと、新型Audi e-tron GTシリーズのHVバッテリーは、わずか33分で10%から80%の充電が可能となります*2。新しいHVバッテリーは、以前のバッテリーと比べて、急速充電の状態が長く維持されます。4つの最適化された冷却回路で構成されるサーマルマネージメントシステムは、バッテリーおよび駆動システムのコンポーネントを理想的な温度に保ちます。このシステムは、外気温に応じて、バッテリーを事前に冷却または加熱し、急速充電できる状態にします。標準装備されるヒートポンプは、エネルギー効率の高いエアコンディショナーにより、特に冬季における一充電走行距離を伸ばします。普通充電(AC)は最大8kWまで対応です。
グローバル限定モデル:Audi RS e-tron GT performance exclusive edition
新型Audi e-tron GTシリーズの世界的な販売を記念して限定モデルAudi RS e-tron GT performance exclusive editionを発売します。この限定モデルは、Audi RS e-tron GT performanceをベースに、Audi exclusiveをはじめとする数々の特別装備、人気オプションを標準装備した全世界299台限定の特別なモデルです。日本市場では25台を限定導入します。
この限定モデルの特徴は、Audi exclusiveスペシャルボディカラーのアラビカグレーメタリックを採用している点です。人気のデイトナグレーパールエフェクトからインスピレーションを受けたこのカラーは、ブラウン、ゴールド、グレーのユニークな組み合わせで、日に当たると独特の深みと洗練さを兼ね備えた輝きを放ち、他のモデルにはない高級感が際立ちます。加えて、新しいカーボンカモフラージュマットパッケージにより、力強い走りのイメージを一層際立たせます。また、Audi Exclusiveのプログレッシブホイールデザインをベースにした、6ツインスポークRSデザインアルミホイールは、ボディカラーのアラビカグレーメタリックを補完し、スポーティながらもエレガンスさをまとう完璧な外観を作っています。タイヤサイズはフロント265/35R21、リヤ305/30R21と前後で異なり、限定グランツーリスモにふさわしい圧倒的な接地感を実現します。そして、優れた制動力と耐熱性を備えたセラミックブレーキとアンスラサイトグレーのカラードブレーキキャリパーを採用します。
インテリアは、フレッシュなミントグレーとモダンなモラバイオレットがディテールまで配された表情豊かな仕上がりが印象的です。シートのセンターパネル、ショルダーアーチ、サイドボルスターにはミントグレーを使い、ステアリングホイールのセンターマークやシートベルトに配されたモラバイオレットとのコントラストによって、スタイリッシュな雰囲気を演出します。特別装備のAudi exclusive editionのレザーフリーパッケージを採用したスポーツシートには、DinamicaとCascade、アーティフィシャルレザーというサステナブルで高品質な素材を組み合わせ、ウォーターフォールステッチを施しています。ベンチレーションとマッサージ機能を備え、最上級の快適さを保証します。Audi exclusiveによるデコラティブパネルには、ユーカリアンスラサイトを採用して、上質で落ち着いたキャビンを演出します。
さらにこの限定モデルには、オールホイールステアリングおよびスポーツステアリングを標準装備し、取り回しの良さと高速域での安定性を高次元で両立させています。また、乗り心地と走行性能を状況に応じて最適に制御するアクティブサスペンションをはじめ、アコースティックガラス、プライバシーガラス、e-tronスポーツサウンド、リヤシートヒーターを含むテクノロジーパッケージ、先進のスマートパノラマガラスルーフを搭載します。
*1:一充電走行距離 (WLTCモード)は、定められた試験条件での値です。実際の走行時には、お客様の使用環境 (気象、渋滞等)や運転方法 (急発進、エアコン使用等)に応じて異なります。
*2:充電に適した理想的な条件下において、150kW充電器を使用した充電を想定した値であり、実際の状況により充電時間は変動します。また、バッテリーの温度や残量、充電器等に応じて、充電速度は異なります。
*3:ローンチコントロール起動時
本件に関するお問合わせ先
フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社
アウディ ジャパン 広報部
関連リンク
日本語版リリース
https://www.audi-press.jp/press-releases/2025/s5n52g00000040jn.html
アウディ プレス センター
https://www.audi-press.jp/index.html
アウディ ジャパン
https://www.audi.co.jp/jp/web/ja.html