9月4日(木)からGOOD DESIGN Marunouchiにて


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公益財団法人日本デザイン振興会(所在地:東京都港区)が運営するデザインの発信拠点、GOOD DESIGN Marunouchi(所在地:東京都千代田区)は、2025年9月4日(木)から10月4日(土)まで、展覧会「山水郷のデザイン5 - コモンの再生」を開催します。

■ 企画概要
「山水郷」は、“山水”の恵みと人のつながりを生かした豊かな日常の営みが生まれ、育まれている“郷(さと)”を意味する造語です。
日本各地の山水郷で、その土地に根付いて生活しながら、その土地ならではのコモンを見出し、新たな価値として拡げていく、そんな生き方をするデザイナーたちが日本を変えはじめています。
日本デザイン振興会では2020年5月にオンラインブログラム「山水郷チャンネル」の配信を始め、これまでに100名以上の山水郷を拠点に活躍するデザイナーたちの生き方とその活動を紹介してきました。2021年からは配信に登場したクリエイターによる展覧会もスタート。5回目となる今回は、わくせい/阿部航太(活動拠点:高知県土佐市)、愛と希望の共同売店プロジェクト/小林未歩・山田沙紀(同:沖縄県ほか)、MUJUN/小林新也(同:島根県温泉津町)の3組が展示を行います。

■ 開催概要
名称:山水郷のデザイン5 - コモンの再生  
   英:Design of SANSUIGO 5 - R egenerating the Common
会期:2025年 9月4日(木)- 10月4日(土)11:00-20:00/期間中無休・入場無料
会場:GOOD DESIGN Marunouch(i 東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F) 
   https://marunouchi.g-mark.org/
ディレクター:井上 岳一(株式会社 日本総合研究所 チーフスペシャリスト)、
藤崎 圭一郎(東京藝術大学教授・デザイン評論家)
展示協力:わくせい 阿部航太/愛と希望の共同売店プロジェクト 小林未歩・山田沙紀/MUJUN 小林新也
会場デザイン:MINGLE DESIGN OFFICE
主催:公益財団法人日本デザイン振興会

オープニングトーク・交流会
日時:9月3日(木) 18:30-20:30  
会場:bar a vin ROTI marunouchi (東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビル 二重橋スクエア B1F)
ゲスト:阿部航太(わくせい)/ 小林未歩(愛と希望の共同売店プロジェクト)/小林新也(MUJUN)
モデレーター:井上 岳一/藤崎 圭一郎

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昨年度開催写真

■ ディレクターメッセージ
山水郷は、人と人、人と自然とが豊かな関係を結びながら暮らしと仕事を営む地域のことを指す。かつての山水郷の多くが過疎に悩む一方で、若い世代の活躍で息を吹き返し始めた山水郷もある。「山水郷のデザイン」展は、そんな山水郷で活躍するクリエイター達の活動に光を当てる展覧会である。
5回目となる今年は「コモンの再生」をテーマとした。取り上げた3組の活動に、新たな共同性の萌芽を感じたからだ。
「愛と希望の共同売店プロジェクト」は、20世紀初頭に沖縄で生まれた共同売店を21世紀につなげようとしている。「わくせい」は、急増する外国人技能実習生と共生する地域のあり方を模索している。「MUJUN」は、刃物職人を育成する共同体を立ち上げる一方で、里山を舞台に、人と自然、人と鉄の関係を編み直そうとしている。

日本人に閉じず、人間にも閉じず、他の生物や無機物(鉄!)も含めての関係を編み直しつつ、持続するための経済的な営みをつくることに挑戦する3組のクリエイター達の活動には、新しいデザインの息吹がある。それを是非とも感じ取って頂きたい。

「山水郷のデザイン」展ディレクター


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 井上 岳一 日本総合研究所 チーフスペシャリスト/ 武蔵野美術大学客員研究員


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 藤崎 圭一郎 デザイン評論家/東京藝術大学美術学部デザイン科教授


■ 展示内容

「異なる生活文化が重なる場所」 
 わくせい / 阿部航太

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高知県土佐市では、都市部への人口流出と、技能実習生などの外国人労働者の増加が同時に進行しています。そうした状況を背景に、技能実習生と地域の人との共生を模索する拠点として「わくせい」は生まれました。「わくせい」では、東南アジアマーケット、カフェ、プリントスタジオ、デザインスクールなどの複数のプログラムがひとつの建物内で同時に展開され、地域の人、技能実習生、学生などさまざまな人たちがそれぞれに異なる目的で訪れます。かれらは直接言葉は交わさずとも、それぞれの営みを横目で見ながら、ひとつの場所を共にします。「わくせい」は、そうした生活文化や視点が重ね合わされたときのズレから「新しい地域文化」の育成・創造を試みる実験の場でもあります。
わくせい https://wakusei-tosa.com



「~沖縄で生まれた知恵~共同売店がある暮らし」
 愛と希望の共同売店プロジェクト/小林未歩・山田沙紀

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沖縄生まれの相互扶助の知恵「共同売店」を中心とした暮らしの姿を、多くの人に知ってもらいたいという思いから始まった、コバヤシとヤマダ
によるプロジェクト。今ある共同売店を守ること、共同売店の知恵が必要なところにそれを届けることの二つの軸で様々な活動を展開していま
す。高齢化や人口減少などの様々な社会課題に直面する私たちが、今の暮らし方にふと疑問や不安を感じた時、この「共同売店」が体現してき
た、身近な人たちと共に生き、支え合う暮らしから私たちが学べることは、きっとたくさんあるはず。今回の展示を通して、沖縄の小さな地域で
続いてきた、愛と希望に満ちた共同売店の姿を知っていただき、これからを考えるきっかけになれば幸いです。
愛と希望の共同売店プロジェクト https://kobayashitoyamada.wixsite.com/kobayama


「山を買ったデザイナー」
 MUJUN/小林新也

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1987年、兵庫県小野市に表具師の両親のもと生まれる。
2010年、大阪芸術大学(プロダクトデザイン)を卒業。2011年、地元で合同会社シーラカンス食堂を設立し、伝統工芸や地場産業の課題解決に取り組む。2016年、アムステルダムで商品ブランド「MUJUN」を立ち上げ、海外展開を本格化。2018年には「MUJUN Workshop Ono」を開設し、刃物職人の新しい後継者育成の仕組みを構築した。
2020年、職人の持続性を求めて島根県温泉津(ゆのつ)町の山林を購入。ものづくりの自給率を高めるため、誰もが職人を目指せる村「MUJUN Planet」を始動した。2021年には合同会社里山インストールを設立、自給した木を用いて製材木工所「MUJUN Workshop Yunotsu」を自ら建設。2023年からは里山や空き家をテーマにアート活動を開始し、国内外の職人とともに作品を制作、国際的なアート市場への展開を進めている。2024年にはオランダ・MONO JAPAN財団とともにアーティスト・イン・レジデンス「AKIYA AIR」を始動。2025年からは企業研修の受入れも開始し、世界的なものづくりブランドを「MUJUN Planet」に招いている。
MUJUN https://www.mujun.co.jp


本件に関するお問合わせ先
公益財団法人日本デザイン振興会 GOOD DESIGN Marunouchi 担当
gdm@g-mark.org

関連リンク
オープニングトーク詳細・申込
https://sansuigo5talk.peatix.com/
GOOD DESIGN Marunouchi
https://marunouchi.g-mark.org/
山水郷チャンネルプレイリスト
https://youtube.com/playlist?list=PLwcqihN97f6cnmbi2uF_aNgs2LJVK1BKR&si=lLdSqe-HNcEGKWoI
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