Ansys Engineering Copilot™ は、Ansys(Ansys, part of Synopsys)の製品に統合された多機能なバーチャルAIアシスタントで、Ansysのユーザーインターフェース(UI)上から、50年以上にわたるシミュレーションの知見や学習リソース、AIによるサポートにワンクリックでアクセスすることが可能
Ansysの7つの製品には、シミュレーションを簡単かつ高速で、よりアクセスしやすいものにするビルトイン型AI機能「AI+」を搭載。軌道精度向上を支援するAnsys Missions AI+ ODTK™ツールを新たに追加
最新リリースでは、データ管理とワークフローの自動化が強化され、AIの性能が向上し、より高度な設計インサイトの提供を実現。
Ansys ODTK(Orbit Determination Tool Kit) :https://www.ansys.com/ja-jp/products/missions/ansys-odtk
Ansys(Ansys, part of Synopsys)(NASDAQ:SNPS) は本日、2025 R2を発表しました。本リリースでは、ポートフォリオ全体にわたりAIを活用した新機能を搭載し、シミュレーションの高速化とアクセスの拡大を実現しています。R2では、強化されたソルバー、効率化されたワークフロー、および拡張されたPythonの互換性とオンデマンド型クラウドコンピューティングにより、エンジニアリングの俊敏性がさらに向上しています。Ansysのテクノロジーは、チームがモデルをスケールアップし、より革新的な設計の可能性を探索し、次世代の衛星からデータセンターの設計まで、より早期に賢明な製品決定を行えるようにすることで、大きな影響をもたらしています。
Ansys 2025 R2製品リリースとアップデート詳細ページTop :https://www.ansys.com/ja-jp/products/release-highlights
AnsysのSenior Vice President of ProductsであるShane Emswilerは、次のように述べています。
「Ansysのシミュレーションは、物理学の分野において現実の基準となる存在であり、理論と実験を結びつける役割を果たしています。50年以上の高度な物理計算の専門知識を活かし、2025 R2はよりスマートで高速、かつ複雑なシミュレーションのための機能強化を提供することで、限界を押し広げ続けています。Ansysのテクノロジーは、モデル、メタデータ、トレーサビリティ、各種標準を通じてデータに意味を持たせるための基盤を提供し、現在および将来にわたってより革新的な製品の開発を可能にします」
Ansys 2025 R2は、AIを活用したツールと機能により、人間の創造性をさらに引き出し、シミュレーションの導入を容易にするとともに、チーム間のコラボレーションを促進し、チーム全体の生産性を向上させます。
直感的なシミュレーションを実現する物理ベースのAI
Ansys 2025 R2では、Ansysが長年培ってきた技術的専門知識を基に開発された、安全性・堅牢性・信頼性に優れたバーチャルアシスタントAnsys Engineering Copilotが新たに導入されました。Ansysの製品内において、AIを活用した支援機能を直接提供し、一貫性のあるシームレスなユーザー体験と、広範な知識ベースへの即時アクセスを実現します。これには、Microsoft Azure AI Foundry(Foundry ModelsにおけるAzure OpenAIを含む)と統合されたAnsysGPT™が含まれており、全てのAnsysウェブサイト、数千の記事、800以上のイノベーションコース、グローバルなユーザーフォーラムに対応するとともに、サポートケースの作成および追跡管理も可能です。
Ansys GPT:https://www.ansys.com/ja-jp/blog/ansysgpt-your-virtual-assistant-simulation-queries
MicrosoftのAzure AIインフラストラクチャ部門バイスプレジデントであるNidhi Chappell氏は、次のように述べています。
「当社は、Ansysがお客様向けに革新的なAIソリューションの開発と統合を継続する中で、同社との協業を大変嬉しく思っております。Microsoft Azure AI FoundryとAnsysGPTを統合することで、エンジニアは重要な情報を迅速に取得し、Ansysの深いエンジニアリングの専門知識を活用して生産性を向上させ、イノベーションを加速させることができます」
2025 R2では、Ansysの製品ポートフォリオ全体にAI機能を追加し、高精度シミュレーションの自動生成、検証、最適化を実現します。これにより、モデル作成の高速化、手動作業の削減、およびヒューマンエラーの軽減が可能になります。
Ansys Engineering Copilotは、Ansys Mechanical™、Ansys Discovery™、Ansys Fluent®、Ansys HFSS™、Ansys Electronics Desktop (AEDT)™、Ansys Scade One™、Ansys Speos®、Ansys Maxwell®、Ansys optiSLang®、およびAnsys Lumerical製品で利用可能で、エンジニアがワンクリックでエンジニアリングの専門知識にアクセス可能
Ansys Mechanical (構造工学向け有限要素法解析SW):https://www.ansys.com/ja-jp/products/structures/ansys-mechanical
AnsysDiscovery(迅速な設計調査):https://www.ansys.com/ja-jp/products/3d-design/ansys-discovery
Ansys Fluent (流体シミュレーションSW): https://www.ansys.com/ja-jp/products/fluids/ansys-fluent
Ansys HFSS(3D高周波構造シミュレーションSW): https://www.ansys.com/ja-jp/products/electronics/ansys-hfss
Ansys AEDT IcePak: https://www.ansys.com/ja-jp/products/electronics/ansys-icepak
Ansys SCADE One: https://www.ansys.com/ja-jp/products/embedded-software/ansys-scade-one
Ansys Maxwell (低周波電磁界シミュレーション): https://www.ansys.com/ja-jp/products/electronics/ansys-maxwell
Ansys optiSLang (プロセス統合および設計最適化): https://www.ansys.com/ja-jp/products/connect/ansys-optislang
Ansys Lumerical :https://www.ansys.com/ja-jp/products/optics/fdtd
HFSSを使用することで、放射パターン計算の速度が17倍向上し、フェーズドアレイアンテナのビーム制御シミュレーションの精度が向上。これは5G/6G、レーダーセンサー、衛星通信などのアプリケーションにおいて不可欠である
Ansysの7つの製品には、シミュレーションを簡単かつ高速で、よりアクセスしやすいものにするビルトイン型AI機能「AI+」を搭載。これには、軌道精度向上のための新しいAnsys Missions AI+ ODTKツールも含まれる
optiSLangとAnsys SimAI™プラットフォームの統合により、データセットの作成とAIのトレーニングが加速
Ansys SimAI (AIの速さで予測): https://www.ansys.com/ja-jp/products/simai
これらの機能を、改善されたデータ処理および自動化と組み合わせることで、組織は新たな効率化を実現し、効率的で拡張可能なワークフローを構築することができます。
データ処理と自動化の強化で成果を最大化
最新リリースでは、データの処理と管理タスクを簡素化し、企業全体の効率とコラボレーションを向上させることで、デジタルエンジニアリングが進化しています。ロバストなデータ管理戦略により、企業は製品ライフサイクル全体を通じてデータの完全な有用性を引き出し、AIモデルをトレーニングし、自信を持って合成データを生成できます。さらに、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)の機能強化により、チームは信頼できる唯一の情報源からコラボレーションできるようになり、デジタルな継続性とチーム間のコラボレーションが保証されます。
Pythonとの互換性が強化されたことで、柔軟性がさらに向上し、エンジニアはワークフローを加速し、データ管理を強化し、プロジェクトの再現性を確保するカスタマイズされた自動化を作成できます。
たとえば、エネルギー効率に優れたモータ制御ソリューションの世界的リーダーであるDanfoss Drives社は、Ansysのシミュレーションを活用して複雑なシステム設計の検証を行い、革新的なドライブ技術を通じて産業界が性能の最適化、エネルギー消費の削減、および運用信頼性の向上を実現できるよう支援しています。
Danfoss Drives社のバーチャルデザイン、テスト&最適化部門責任者であるMichael Laursen氏は、次のように述べています。
「PyAnsys™は、当社のシミュレーション環境全体でカスタムワークフローの自動化、統合、拡張性を実現するために不可欠です。オープンなエコシステムにより、ツールを接続し、AIを活用してエンドツーエンドのワークフローを加速させることができます。Ansysのテクノロジーは、当社のチームがデジタル設計プロセスを強化し最適化することで、変化し続ける業界の動向に追従できるよう支援し、同時にコスト削減と製品開発の加速を実現しています」
PyAnsys™コレクションには40を超えるPythonライブラリが収録されており、今回PySTK™とPyChemkin™を新たに追加。これらのライブラリはAnsysソリューションへのPythonインターフェースを提供し、ワークフローの自動化を実現することで、アプリケーション全体での生産性向上と効率化を促進
新しいウェブベースの完全協調型ソリューションAnsys medini®Cybersecurity SEにより、脅威分析と脆弱性管理を自動化し、サイバーセキュリティのリスクを低減
SysML v2 WebベースプラットフォームのAnsys System Architecture Modeler (SAM)™ Enterpriseを使用して、ソフトウェア、安全性、シミュレーションを1つのソリューションに直接接続し、包括的なMBSE手法を提供
関連リンク
Ansys Developper Portal: https://ansys.me/455nmLn
Ansys medini®Cybersecurity SE:https://www.ansys.com/ja-jp/products/safety-analysis/ansys-medini-analyze-for-cybersecurity
Ansys System Architecture Modeler (SAM)™ Enterprise:https://www.ansys.com/ja-jp/products/connect/ansys-system-architecture-modeler
スマートな自動化と包括的なデータ管理を採用することで、企業全体のチームがよりシームレスに作業できるようになります。高度な計算ツールを使用することで、インサイトが迅速に行動に移され、チームが自信を持って正確に実行できるようになります。
高度な計算で現実を再現
複雑な設計上の課題を解決するには、現実世界の条件を再現する高度な物理モデルとシミュレーションが必要です。お客様がイノベーションを推進できるよう支援するため、Ansysはコアテクノロジーを継続的に強化し、ユーザーが大幅に高速な結果を実現し、製品開発における新たな機会を拓くことを可能にしています。
Ansys Mechanicalの新しい混合ソルバーにより、大規模な非定常モデルにおけるパフォーマンスが向上し、時間経過に伴う熱変化の効率的な解析が可能
Mechanicalの新しいメッシュフローにより、手動設定を排除し、複雑で積層された電子システムのメッシング速度、レンダリング、および操作性を向上
Ansys Rocky™およびAnsys FreeFlow™は、熱、流体-構造、電磁界の連成解析を含む高度なマルチフィジックス機能を提供し、詳細なシミュレーションとパフォーマンスの最適化を実現
Ansys PowerX™デバッグツールは、寄生問題の迅速な特定、設定作業の効率化、効率的な2次元メッシュの生成によって、半導体パワーデバイスにおける設計時間を大幅に短縮
Ansys Rocky (粒子ダイナミクスシミュレーションSW)ソフトウェア:https://www.ansys.com/ja-jp/products/fluids/ansys-rocky
Ansys FreeFlow (単相自由表面流れのためのSPHシミュレーションSW:https://www.ansys.com/ja-jp/products/fluids/ansys-freeflow
Ansys PowerX: https://www.ansys.com/ja-jp/products/semiconductors/ansys-powerx
RFパワーのパイオニアであるAmpleon社は、高度なシミュレーション技術を活用して、4G LTE、5G NRインフラストラクチャ、さらには産業、科学、医療、放送、ナビゲーション、安全無線アプリケーション向けに、信頼性の高い高性能GaNおよびLDMOSソリューションを設計しています。
Ampleon社のモデリングおよび特性化グループのチームリーダーであるVittorio Cuoco博士は、次のように述べています。
「RFパワー製品の設計は、電磁界、熱、機械的相互作用を効率的に管理する際に、困難を伴います。Ansysのソリューションは、これらの課題に直接取り組む精密なシミュレーションを提供し、設計リスクを最小限に抑え、信頼性を向上させます。その結果は計り知れません。
これは、クラウドベースのシミュレーションの柔軟性によってさらに強化されます。オンデマンドテクノロジーを活用することで、企業はデジタルトランスフォーメーションを簡単に推進できます。
クラウドベースのシミュレーションでデジタル変革を推進
その他のハイライトとして、クラウドテクノロジー、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、GPU最適化インフラストラクチャによる計算の最大化があります。これらの機能によって、より高速でスケーラブルなシミュレーションを通じて、より短時間でより多くの設計の可能性を探索できるようになります。拡張されたWebベースおよびオンデマンド機能により、エンジニアはツールにシームレスにアクセスし、ワークフローを効率化して、製品開発の限界をデスクトップの枠を超えて広げることができます。
Ansys Icepak®電子機器冷却シミュレーションソフトウェアはGPUアクセラレーションにより大幅な性能向上を実現し、より高速な反復計算、より多くのシミュレーション、および最も困難な電熱応用分野におけるより深いインサイトを提供
Ansys Icepak: https://www.ansys.com/ja-jp/products/electronics/ansys-icepak
Ansys Discoveryのメッシュ生成機能の向上により、シミュレーションの信頼性と品質が向上し、解決までの時間を短縮。新たなGPU機能により、より迅速で確信を持った設定が可能
Ansys Cloud Burst Compute™のオンデマンドHPC機能は、Ansys SpeosやAnsys Lumerical FDTD™を含む6つのAnsys製品内で利用可能となり、セットアップやITサポート、HPCの専門知識が不要に
関連リンク
Ansys Cloud: https://www.ansys.com/ja-jp/products/cloud
Ansys 2025 R2の詳細は https://www.ansys.com/ja-jp/products/release-highlights
をご覧ください。
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Synopsysについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq: SNPS)は、シリコン to システムのエンジニアリング・ソリューションのリーディング・カンパニーであり、AIを活用した製品の迅速なイノベーションを支援し、業界をリードするシリコン設計/IPならびにシミュレーション/解析ソリューション、設計サービスを提供している。幅広い業界の顧客企業と緊密に連携して、その研究開発能力と生産性を最大化し、明日の創造性に火をつける今日のイノベーションを推進している。詳細情報は、www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
© 2025 ANSYS, Inc. All rights reserved.Synopsys、Synopsysのロゴ、その他Synopsysの商標は下記の通り。 https://www.synopsys.com/company/legal/trademarks-brands.html
からその他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産である。
ANSS-T
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最新プレスリリース一覧
https://www.ansys.com/ja-jp/news-center