京都水族館(所在地:京都市下京区、支配人:坂野 一義)は、このたび、今春に発足した「京都水族館養蜂(ようほう)部」の活動を紹介するイベントを開催しますのでお知らせします。併せて、2025年9月18日(木)~12月1日(月)の期間、養蜂活動の成果やミツバチの役割を伝える特別展示を実施します。
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「京の里山」エリアで見ることができるミツバチ
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養蜂作業のようす
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8月1日に開催した「蜜蝋づくりワークショップ」のようす
京都水族館では、京都の里山風景を再現した「京の里山」エリアにて、春から夏にかけて田んぼを活用した稲作体験や、絶滅の危機にひんする希少ないきものの飼育を行い、自然と人のつながりを体感いただいています。その一環として、ミツバチの役割を広く発信することを目的に、2025年4月に「京都水族館養蜂部」を発足し、養蜂活動を開始しました。
9月~11月にかけて、自然界でのミツバチの役割や当館の養蜂活動について紹介するワークショップ「京の里山教室~はちみつから分かること~」を全9回開催します。9月18日(木)の初回イベントでは、はちみつ専門店「金市商店」3代目社長であり、世界をまたぐハニーハンターとしても知られる市川 拓三郎氏が登壇し、体験談を交えて講演します。ワークショップでは、ミツバチの生態解説に加え、ハチの巣見学やはちみつの食べ比べ体験、成分解説などを行います。
また、9月18日(木)~12月1日(月)の期間は、ミツバチが生み出す生態系や当館の養蜂活動を紹介する特別展示を実施します。養蜂活動をまとめた映像上映の他、ミツバチの巣である「巣脾(すひ)」やセイヨウミツバチの模型も展示し、来場者にわかりやすく紹介します。
京都水族館では、2021年から未来を担う子どもたちや地域社会と一緒に未来の地球にバトンをつなぐ活動「AQTAION!(アクション)※」に取り組んでいます。今後も養蜂活動を通して、自然と人のつながりを感じる体験を提供してまいります。
※ 2021年12月20日付リリース:未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」(https://www.kyoto-aquarium.com/news/details/4021.html
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1. 「京都水族館養蜂部」とは
昨今、地球温暖化や農薬問題により、ミツバチの減少が問題視されています。2011年の国連環境計画(UNEP)の報告によると、「世界の食糧の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はミツバチによって受粉を媒介している」といわれるほど、ミツバチは私たちの生活に重要な役割を果たしています。
当館では、今春より「京の里山」エリアを活用し、生態系の循環に重要なミツバチの役割といきもののつながりを発信するため「京都水族館養蜂部」を発足し、養蜂活動をスタートしました。
8月1日(金)には、小学生7名が参加したワークショップ「蜜蝋(みつろう)キャンドル作り」を開催し、ミツバチの役割や養蜂活動に関する解説とあわせて、蜜蝋を使ったキャンドル作りに挑戦しました。
今後は、ミツバチの飼育を通して施設周辺の緑化や教育普及活動に活用し、身近な自然への関心を高めるきっかけとなる活動を進めてまいります。
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設置した巣箱
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養蜂作業のようす
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採取した蜜
京都ヒグチ養蜂園 樋口 義明(ひぐち よしあき)氏
1950年京都生まれ。1969年に京都・伏見で「京都ヒグチ養蜂園」を開業。養蜂家の道を志す。静岡、鹿児島の養蜂家のもとで修業を重ね、九州から北海道へ巣箱を移動させる「転飼養蜂」を続ける。現在は京都を拠点に、長崎や滋賀でもはちみつ採取を行う。ミツバチの飼育から採蜜、瓶詰に至るすべての作業を園内で行い、高純度のはちみつを自園採取品のみ直売する。2025年4月から京都水族館の「京都水族館養蜂部」の活動をサポートするアドバイザー。
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■水族館なのにミツバチ!?「京都水族館養蜂部」活動開始記念の展示が期間限定で登場
ミツバチが生み出す生態系や養蜂活動について知ることができる展示を開催します。ミツバチが花粉媒介する重要性をパネルで紹介するほか、ミツバチの巣「巣脾(すひ)」やセイヨウミツバチの模型を展示し、養蜂活動をまとめた特別映像も上映します。
また、来場者と一緒に作る「蜜源フラワーMAP」を展示します。
5月に採蜜したはちみつの分析では、クローバーのDNAが多く検出されました。そこで、京都水族館から半径2km圏内に咲くクローバーの場所を来場者と一緒に調査します。館内で配布する「蜜源探検シート」にクローバーを見つけた場所を記入し、専用ボックスに投函(とうかん)してください。集まった情報をもとに、当館のミツバチが訪れているかもしれないクローバーの分布をMAPにまとめ、展示します。
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ミツバチの巣を展示(イメージ)
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セイヨウミツバチの模型(茨城県自然博物館所蔵)
開催期間:2025年9月18日(木)~12月1日(月)
開催場所:2階ハーベストカフェ前
■9回限定のワークショップ「京の里山教室~はちみつから分かること~」を開催
ミツバチの生態系での役割を紹介し、生態系の循環、自然といきものや人のくらしとの関わりを学べるワークショップを開催します。9月18日(木)には、世界中の養蜂家を訪ねるハニーハンターの市川 拓三郎氏を講師としてお招きします。高品質なはちみつを求めて世界各地を飛び回る市川氏の体験談を交えながら、ミツバチと自然のつながりについて詳しくお話します。
各回のプログラムでは、実際にミツバチの巣の見学や、はちみつの食べ比べなどを体験でき、身近な自然に目を向けるきっかけを提供します。
また、参加者には、当館のミツバチの巣箱から採取したはちみつ「KYOTO AQUARIUM HONEY」をお土産としてプレゼントします。
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ワークショップイメージ
開催日時:①9月18日(木)午後4時30分~5時30分
②10月4日(土)午前11時~11時25分/午前11時30分~11時55分
③10月18日(土)午前11時~11時25分/午前11時30分~11時55分
④11月1日(土)午前11時~11時25分/午前11時30分~11時55分
⑤11月22日(土)午前11時~11時25分/午前11時30分~11時55分
開催場所:2階「ミテッテ」ワークショップスペース
料金:2,000円(税込み)※ 9月18日(木)のみ2,500円(税込み)
定員:各回5名 ※9月18日(木)のみ定員10名
参加条件:小学4年生以上
参加方法:当館公式ウェブサイト内、チケット購入ページ「オンラインチケット販売ページへ(https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=00293&ac=8001
)」から
事前に特別チケットをご購入のうえ、2階「ミテッテ」にお越しください。
発売開始:2025年8月31日(日)
※ ハニーハンターの市川氏の登壇はワークショップ初回の9月18日(木)のみです。
※ 本イベントでは、蜜蝋キャンドル作りはありません。
ハニーハンター 市川 拓三郎(いちかわ たくさぶろう)氏
はちみつ専門店の金市商店3代目社長。日本中・世界中の養蜂家を訪ね、はちみつを仕入れる。1年間に食べるはちみつは300種類以上、移動距離は地球1.3周分に当たる約52,000kmを超える。養蜂家を直接訪ねることで、はちみつがどのような環境で、どのように採られているかを、自らの目と舌で確かめ、そうして仕入れた「安心・安全で高品質なはちみつ」だけをお客さまにお届けしている。
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■8月1日(金)「蜜蝋キャンドルを作ろう!」ワークショップを開催しました
2025年8月1日(金)、養蜂活動始動を記念し、特別ワークショップを開催しました。当日は、小学生7名が参加しました。
前半では、「京都水族館養蜂部」のアドバイザーである「京都ヒグチ養蜂園」の樋口 義明氏と展示飼育チーム長の河﨑によるトークセッションを行いました。河﨑からは、なぜ水族館で養蜂をやるのか、どのようにミツバチのお世話をしているのかなど、4月から開始した養蜂活動について紹介しました。樋口さんの解説では、実際に巣箱とミツバチを目の前で観察したり、ミツバチが花の在り処を伝達する方法を実演しながら学び、子どもたちは熱心にメモを取りながら樋口さんのお話を聞いていました。
ワークショップの後半には、蜜蝋を使ったキャンドル作りに挑戦。溶かした蜜蝋を芯に何度も付けて徐々に大きなキャンドルを作ります。
参加者からは「樋口さんのお話が勉強になった」「ハチのことを学びながらキャンドル作りができた」など、体験を通して新たな発見につながったとさまざまな感想がありました。
今後も、養蜂活動を通して、身近な自然に目を向けるきっかけとなる活動を行ってまいります。
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養蜂部の活動紹介
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樋口さんによる実演での解説
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巣箱のミツバチを観察
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熱心にメモを取りながら話を聞く参加者
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芯に溶かした蜜蝋を付けてキャンドルを作る
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楽しみながらキャンドル作りに挑戦
※京都水族館はオリックスグループです。
本件に関するお問合わせ先
京都水族館 企画広報チーム 杉山・吉永
TEL:075-354-3116 MAIL:press-kyoto@orix-aqua.co.jp
関連リンク
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