京王ストアで掲示するのは、レシピカード、デジタルサイネージの動画、商品棚に掲示する帯カード(POP)、リーフレットの4点で、管理栄養士専攻の1年生から4年生の約20人の学生が取り組みました。
キャッチコピーは「手軽に減塩、見直す生活」。グリルドチキンは下ごしらえにスパイス。カプレーゼはレモン汁で食塩ゼロ。つけうどんはゆで汁をつけだれにする工夫も
一つ目は、レシピカードで、「フライパンで焼くだけ!野菜たっぷりグリルドチキン」、「手作りカッテージチーズとトマトのカプレーゼ」、「豚しゃぶと野菜のごまだれつけうどん」を考案しました。
グリルドチキンは、調理前の下ごしらえで、通常使用する塩やしょうゆの代わりにターメリック、コリアンダー、クミン、ガラムマサラのスパイス(カレー粉でもOK)をチョイス、スパイスを効かせて減塩したところがミソです。イタリアサラダのカプレーゼは、モッツァレラチーズの代わりに、食塩を使わず、牛乳とレモン汁のみで固めたカッテージチーズを使い、味付けはオリーブオイルとあらびきコショウでシンプルに仕上げました。つけうどんはダシが出た豚しゃぶのゆで汁を捨てず、つけだれとして使用して食塩を減らし、練りごまを加えてコクと香りを出し、酢でさっぱり味にしたのがポイントです。いずれも、学生が授業で学んだ知識を生かしたレシピとなっています。一人分の食塩相当量は、グリルドチキン0・8㌘、カプレーゼ0㌘、つけうどん2㌘です。
また、3種類のレシピカードには、共通して「手軽に減塩、見直す生活」という学生が考えたキャッチコピーが印刷され、見た目にも鮮やか。
デジタルサイネージ動画、帯カード、リーフレットにも工夫凝らし
2つ目は、店舗入り口にあるデジタルサイネージで流す動画を作成しました。15秒間でストーリー展開し、減塩を意識付けるように工夫。対象年齢は40~50代の男女を想定して、冒頭、「お得なお知らせです!」と印象的な言葉で無関心層にも注目させる作戦。減塩に取り組むと「健康的な生活を送ることができます」とメリットを伝え、「いつものお買い物から減塩にチャレンジ!」などと呼びかけています。
3つ目は、商品棚に掲示する帯カード。薬味などを使用すれば手軽に減塩効果が期待できるところに着目し、薬味エリア用の帯カードは、普段料理をしない男女を対象とし、「手をかけずに、気をつかう」「忙しいあなた『チューブ』から」のキャッチコピーを入れ、「チューブひとつで減塩習慣」などと手軽さを強調。減塩調味料のエリア用の帯カードは、普段から料理をする男女を想定して、「我慢しない減塩」などと提案しています。
4つ目は、リーフレット。食塩の摂りすぎが高血圧を引き起こし、脳血管疾患や心疾患の原因になることや高血圧のメカニズムをわかりやすく説明。
減塩は国の優先課題。辛島准教授「大学が地域貢献できたら」
学生が作成した4点は、多摩センター店(東京都多摩市)、桜ケ丘店(同)、稲城店(東京都稲城市)、高幡店(東京都日野市)の3市4店舗で16日から掲示。3種類のレシピカードは、レシピラックに設置して、買い物客に自由に持ち帰ってもらうようにし、買い物客がデジタルサイネージの動画や帯カードを目にしてもらうことで、減塩の意識づけをしてもらいます。
もともと、産学官の連携は、地域の課題を解決する南多摩保健所主催の「栄養・食環境地域ネットワーク会議」の参加団体でスタートしました。2023年度には、実践女子大学、保健所、京王電鉄(株)の3者で、移動販売車を活用したフレイル予防や夏休み中の小学生を対象としたイベントを行いました。第3弾となる今回は、京王ストアと共に、健康無関心層も含め自然に健康になれる食環境づくりの推進という国の施策に沿って、「減塩」をテーマにすることが決まりました。厚生労働省によると、日本人の食塩摂取量は、長期的には減少傾向であるものの、諸外国よりも多く、世界保健機関(WHO)が推奨している量の2倍を摂取。厚生労働省は、減塩を日本人の食事における優先的に取り組む栄養課題としています。
実践女子大学の学生は6月に京王ストアの店舗を視察、その後、レシピカード、デジタルサイネージ・帯カード、リーフレット担当の3グループに分かれ、レシピ開発や動画の作成などに取り組んできました。減塩レシピを考えたグループの一人、小木曽天音さん(2年生)は「できるだけ季節の野菜を使うよう工夫をした。カッテージチーズ作りでは、塩の代わりにレモン汁を使うという、授業で学んだ知識を生かすことができた。
■減塩レシピページ
「誰でもおいしく、手軽に減塩、見直す生活」減塩レシピ|栄養・食生活情報|東京都南多摩保健所
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