株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、アルミ新地金のみで製造した場合と比較してCO₂排出量を約50%削減する循環型低炭素アルミ「PremiAL」を、当社製品のアルミ※1に価格据え置きで標準展開します。対象製品は、LIXILが製造するアルミ形材を使用している全製品で、2025年10月より順次展開します。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2979/118035/500_281_2025091613452168c8eb6150e28.jpg
脱炭素社会の実現には、全世界のCO₂排出量の37%を占める建設部門での排出量削減が不可欠です。それに伴い、建築業界はもちろんのこと輸送関連などさまざまな業界で多く使われているアルミの低炭素化に注目が集まっています。日本アルミニウム協会は2025年6月にグリーンアルミの定義を定め、低炭素製品への取り組みを一層強化しています。アルミ製品の環境負荷を減らすためにポイントとなるのが、新地金を使用しないリサイクルアルミの活用推進です。アルミは他の金属と比べると融点が低いため、少ないエネルギーで溶解して再資源化できる素材です。アルミ製品の原材料を、新地金からリサイクル材に置き換えることで、CO₂排出量を97%削減※2することができます。
LIXILは世界でも有数のアルミリサイクル技術を活かし、2022年12月よりリサイクルアルミ使用比率70%の「PremiAL R70」を、2023年10月より100%の「PremiAL R100」を、非住宅中心とした一部製品のみを対象に展開しています。
このたび「PremiAL」シリーズによるインパクトをさらに拡大するため、アルミ新地金のみで製造した場合と比較してCO₂排出量約50%削減の循環型低炭素アルミ「PremiAL」を、一部製品のみならず住宅・エクステリアなどのLIXILが製造するアルミ形材を使用している全製品に展開を拡大します。
[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2979/118035/700_258_2025091613465868c8ebc2d66ca.png
FYE2025には、当社のリサイクルアルミ平均使用比率※3が80%に達した一方、「PremiAL」シリーズ以外のアルミ形材においては、使用比率にばらつきが見られました。
この課題に対し、生産技術の革新と管理方法の改善により、各ロットのリサイクルアルミ使用比率の均一化と下限値の引き上げ(60%以上※3)を実現。これにより、製品やロットに関わらずLIXILのアルミ形材を使用する全ての製品における「PremiAL」展開が可能となりました。
さらに、「PremiAL」は国内外5つの全アルミ製造拠点※4で製造できるため、量産が可能となり、環境価値の高い製品をこれまでと同じ価格で提供します。
また、LIXILが製造したすべてのアルミ形材を対象に、第三者検証「SuMPO EPD」を取得※5し、9月17日に公開しました。LIXILアルミ形材の製造・組立加工までのアルミ1kgあたりのCO₂排出量は7.1kg-CO₂eqとなっており、新地金のみで製造したアルミ形材と比較するとCO₂排出量を約50%削減することができます。
LIXILでは、環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」の実現に向けた重点領域の1つである「資源の循環利用の促進」において、2031年3月期までにリサイクルアルミの使用比率を100%にすることを目標に掲げています。「PremiAL」の事業展開拡大により、目標達成に向けた取り組みはさらに加速します。
株式会社LIXIL 執行役専務 LIXIL Housing Technology担当の吉田聡は次のようにコメントしています。
「LIXILでは、革新的な製品やサービスを通じて、環境や社会へのインパクト(良い影響)の創出に注力し、社会課題の解決とともに事業のさらなる成長を目指しています。LIXILは国内における建築物のホールライフカーボン削減に貢献する取り組みを推進しており、30年近くに渡り築き上げたアルミリサイクル技術を活用した『PremiAL』シリーズはエンボディドカーボン削減に大きく貢献できるソリューションの1つです。このソリューションを業界に先駆けて、ビル向け建材のみならず、住宅向け製品も含めて展開することで、建築業界の脱炭素化のさらなる発展に貢献してまいります。」
LIXILは、現在、そして未来の環境や社会、人々の暮らしを見据えた私たちの取り組みが事業成長の持続性に繋がると信じ、急速に変化する世界において日々の暮らしと社会にインパクト(良い影響)を生み出す製品やサービスの開発に取り組んでいきます。
※1 LIXIL製造のアルミ形材のみ。
※2 資源からアルミを金属として取り出す工程。「PremiAL」製造時のCO₂排出量とは異なります。
※3 自社製造ビレット(6063材)が対象。
※4 2025年9月現在、タイ・ベトナム・小矢部・下妻・有明の工場において
※5 https://ecoleaf-label.jp/
より引用
<参考資料>
■PremiALシリーズ
新地金を使用したアルミ形材と比較して、CO₂排出量を約50%削減する「PremiAL」を、LIXIL製品のアルミ※すべてに展開。「PremiAL R70」、 「PremiAL R100」 は、受注生産品として従来通り継続します。※LIXIL製造のアルミ形材のみ
[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2979/118035/700_288_2025091613475768c8ebfd991ae.png
■第三者検証・環境ラベル「SuMPO EPD」取得
[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2979/118035/700_175_2025091613482168c8ec15df847.png
About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2025年3月期に1兆5,047億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/
関連リンク
LIXILグローバルサイト
http://www.lixil.com/jp