川崎重工は、ヘリコプター手配サービス「Z-Leg™(ゼータ・レグ)」の利用エリアの拡大に向け、全国で場外離着陸場の開拓を進めてきましたが、このたび、利用可能な場外離着陸場が100ヶ所を突破しました。
当社は、航空法に基づく許可を得て※1、空港・ヘリポート以外の場所でヘリコプターの離着陸を可能にする場外離着陸場の新設の手続きを全国で進め、従来アクセスが困難だった観光地や離島、山間部などへの「空の道」を切り拓いてきました。
また、次世代エアモビリティ(eVTOL:電動垂直離着陸機など)の社会実装に向けて、制度やガイドラインの整備が進む中、Z-Leg™︎の場外離着陸場ネットワークは、将来的に次世代エアモビリティのインフラとして転用・発展させることが可能で、空の移動手段の普及を支える重要な社会基盤としての役割を果たすことが期待されています。
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空港・ヘリポートに加え、Z-Leg™が登録した場外離着陸場一覧
当社は、2027年度までに500ヶ所への離着陸場ネットワークの拡大を目指すなど、日本の空の交通革命をリードする準備を着実に進めており、生活者の安全・安心、利便性向上への取組みと、将来の次世代エアモビリティ普及に向けた受け皿づくりを推進していきます。
※1 日本では空港・ヘリポート以外での離着陸は許可制であり、Z-Leg™の場外離着陸場は法令に基づく安全条件(立入管理、障害物・砂塵対策、運用記録など)を満たして整備・運用しています。場外離着陸場の開拓活動においては、当社の航空機開発、製造、運用、保守などの専門性を活用しています。また、安全を第一に考え、必ず現地計測を行い、制限表面に関するデータを取得、航空機のマニュアルを作成する専門部署において、場外離着陸申請用の図面を作成しています。
■川崎重工 Z-Leg™︎事業責任者 堀井知弘 コメント
100ヶ所の離着陸場開拓は、日本全国に新たな空の交通網を構築し、人々の移動の可能性を大きく広げる成果です。観光やビジネスでの利便性向上はもちろん、災害時の緊急輸送においても重要な役割を果たすインフラとして、今後も着実に拡充してまいります。
9月20日の「空の日」を迎えるにあたり、私たちは「まだまだ日本の空には大きな可能性が広がっている」と強く感じています。現在のヘリコプター運航のノウハウや離着陸場ネットワークは、次世代エアモビリティ時代においても活用でき、将来の社会基盤となります。
ヘリコプターをより身近な移動手段として定着させながら、未来の空の交通インフラを構築していくことが我々の使命だと考えています。移動サービスとしての利便性の追求は当然のこと、道路事業・陸路による環境負荷や公共施設の維持による負荷を必要としない空の利用が進む時代の基盤となるため、活動を進めてまいります。
■Z-Legのサービス実績
これまでに、伊豆日帰りツアーや北海道・静内とトマムを結ぶ競走馬オーナー向けプラン、福井県の恐竜博物館・永平寺訪問プラン、F1日本グランプリ向けシャトルサービス、沖縄の高級リゾートへの送迎、佐渡島の文化・絶景満喫プランなど、多彩なサービスを展開してきました。また、2024年の能登半島地震では、Z-Leg™を活用した物資輸送を実施し、災害時の迅速な対応にも寄与しています。
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能登半島地震での物資輸送の様子
今後は、離着陸場ネットワークのさらなる拡充に加え、固定翼機やハイヤーなど他のモビリティとの連携強化、季節や用途に応じた多様なプランの開発、そして予約・運航管理のデジタル化を通じて、より利便性の高い移動サービスの提供を目指してまいります。
■ Z-Leg™サービス概要
提携航空運送事業者:13社
主要機材:双発機ヘリコプター(川崎重工製BK117等)による安全運航
予約方法:公式サイト(https://www.z-leg.com/
)より、お問い合わせ・お申し込みください
運営会社:川重岐阜サービス株式会社(岐阜県知事登録旅行業2-361)
以 上