-サーキュラーエコノミーの実現を目指して-

東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村琢司)および、その連結子会社である東罐興業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:田辺宏信、以下「東罐興業」)は、品川区が運営する官民共創オープンイノベーションプラットホーム「SHINAGAWA CITY LAB(しながわシティラボ)」における取り組みとして採択された、同区をフィールドとする紙コップリサイクルの実証実験を、2025年7月31日より実施しています。
使用済みの紙コップは、現在一般廃棄物(可燃ごみ)として焼却処分されていますが、今回の実証実験を行うことで、可燃ごみの削減に向けた紙コップリサイクルスキームの社会実装と、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。



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東洋製罐グループ本社(東罐興業フロア)の紙コップ洗浄・回収ブース

■本取り組みの背景
品川区に本社を構える東洋製罐グループでは、紙コップ由来の再生紙原料を用いて新しい紙コップを製造する「CUP to CUP PROJECT」の取り組みを進めており、モノからモノへと限りある資源を再利用できるサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。そしてこのたび、「みんなで創り育てる環境都市」を将来像に掲げ、地球温暖化対策をはじめとした、さまざまな環境施策を展開している品川区にご賛同いただき、同区が運営するSHINAGAWA CITY LABにおける取り組みの一つとして、使用済み紙コップのリサイクルに関する実証実験を共同で実施しています。

■実証実験について
2025年7月31日より、東洋製罐グループ本社オフィスおよび品川区避暑シェルター(地域センター)において使用された紙コップを対象に、資源循環型のリサイクルの実証実験を開始しました。本取組みでは、対象の場所で洗浄・回収された使用済み紙コップを、日本製紙グループ各社と連携して、新たな紙コップやトイレットペーパーへ再生します。また、2026年3月8日に開催される「しながわシティラン」でも、使用済み紙コップの回収を実施する予定です。

【実証実験のフロー図】


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①紙コップの洗浄・回収
東洋製罐グループ本社オフィスおよび、品川区の対象施設・イベントにて使用済み紙コップを洗浄・回収します。

②紙コップを日本製紙グループの古紙リサイクル会社へ
宅配便ルートを活用し、日本製紙グループである日本紙通商株式会社を介して、同じく日本製紙グループの株式会社東京資源へ使用済み紙コップを送付します。

③紙コップをベールへ加工
株式会社東京資源にて使用済み紙コップが破砕・洗浄され、ベールと呼ばれる四角い紙の塊へ加工されます。そして、ベールの状態のまま日本製紙株式会社の工場へ搬入されます。

④パルプ化し、トイレットペーパー・紙コップの原紙を製造
日本製紙株式会社にてパルプ化し、これを原料として、トイレットペーパー・紙コップの原紙を製造します。
トイレットペーパーは東洋製罐グループのオフィスで使用する予定です。

⑤再生紙を含む紙コップの原紙で、紙コップを製造
東罐興業において、使用済み紙コップから再生された原紙を一部に使用した紙コップを製造・販売いたします。


引き続き、将来の再生紙コップへの水平リサイクルや、パルプを繊維として再利用した製品への展開も視野に入れた取り組みを進め、サーキュラーエコノミーの実現に向けた資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献していきます。

【実証実験概要】
・実施期間:2025年7月31日~2026年6月30日
・目標回収数:年間2,000kgを想定
・紙コップ回収場所:
 ①東洋製罐グループ本社オフィス
 ②品川区避暑シェルター(地域センター)
 ③しながわシティラン ※2026年3月8日開催

■各者の役割

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■スケジュール

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今後は、紙コップだけでなく、PETボトルキャップなど、他の容器における実証実験やリサイクルの推進も目指します。

■SHINAGAWA CITY LAB(しながわシティラボについて)
SHINAGAWA CITY LAB(しながわシティラボ)は、 品川区と企業をつなげ、社会課題の解決を目指す官民共創のオープンイノベーションの仕組みです。
行政×企業のリソースを持ち寄り、ステークホルダー間の共創を推進し、品川区の課題解決と新たなサービスを創出することを目指します。
※SHINAGAWA CITY LAB(しながわシティラボ)Webサイト:https://shinagawa-citylab.jp/

東罐興業について
東罐興業は、1943 年の創業以来、紙とプラスチックを素材とした、数多くの包装容器を世に送り出してきました。特に紙コップは、国内のリーディングカンパニーとしてお客様の幅広い要望にお応えし、自然環境に配慮し、多様なライフスタイルに合った製品を提供しています。「社会のニーズと自然環境に調和した製品とシステムを創造し生活文化の向上に貢献する」ことを経営理念に掲げ、その実現のために従業員の個性と多様性を生かし、包装容器の「変革」と「創造」に挑戦し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。
https://www.tokan.co.jp/

東洋製罐グループについて
東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれの素材が持つ特性を活かしたさまざまな容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を有しています。
当社グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進していきます。
1917年に創立し、国内44社(東洋製罐グループホールディングス含む)、海外50社のグループ会社を擁し、約19,000人の従業員が働いています。
2025年3月期の連結売上高は9,225億円です。
https://www.tskg-hd.com/


本件に関するお問合わせ先
東洋製罐グループホールディングス株式会社
サステナビリティ推進部 コーポレートコミュニケーショングループ 中野利・高田・柿本
TEL:03-4514-2026  Mail:tskg_contact@tskg-hd.com
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