2026-1-29
株式会社 東芝
東芝、mRNA-LNP製造支援に向けリコーバイオサイエンシズ・メディリッジと業務提携
~mRNA鋳型からLNPまで、国内一貫製造を実現~
当社はこのたび、リコーバイオサイエンシズ株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長 高木大輔、以下「リコーバイオサイエンシズ」)、メディリッジ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役 眞鍋幸子、以下「メディリッジ」)と、mRNA注1医薬品をはじめとするバイオ医薬品の治験に向けた業務提携契約を締結しました。本提携により、治験薬GMP対応注2を視野に入れた初期段階のお客様に対してmRNA送達用脂質ナノ粒子(Lipid Nanoparticle、以下「LNP」)の受託製造・支援サービスを一貫して提供する体制を強化します。
近年、mRNA医薬品の研究開発が急速に進展する中、その送達技術として不可欠なLNPの需要は世界的に高まっています。特に、mRNAをはじめとする次世代バイオ医薬品の実用化に向けた初期検証段階では、mRNA-LNPの安定した品質と少量生産に対応する製造体制を確保することが喫緊の課題となっています。
当社は、治療に使用する遺伝子などの情報を保存する核酸を送達するカプセルであるLNPの開発を進めています。LNPは、直径が100nm程度の脂質でできたナノサイズのカプセルで、治療に使用する核酸を格納し、標的となる細胞や臓器に運びます。安全性が特長であるLNPによる核酸送達は、近年、目的部位への送達性向上に対するニーズが高まっています。当社のLNPは、これまで蓄積してきたAI技術を活用した脂質成分の最適化技術に基づき、標的細胞や臓器に対して、mRNAなどの核酸を効率よく送達することを可能にします。また、国内におけるセキュアな治験薬製造環境を整備しており、信頼性の高い品質管理体制のもと、研究用から治験薬製造まで一貫して行います。
リコーバイオサイエンシズは、mRNAのCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業に2021年から取り組んでおり、研究グレードから治験薬GMPグレード注4のmRNA製品等の製造において、配列数として750本以上の製造実績(2025年2月時点)があります 。
メディリッジは、新薬の研究から開発まで一貫してサポートするCRDMO(Contract Research Development and Manufacturing Organization)事業に取り組んでおり、自社施設では主に遺伝子細胞治療に使用される治験薬GMPグレードのプラスミド、ex vivo注5用途のAnimal Origin Free(AOF)グレード注6、研究開発用途のR&Dエンドトキシンフリーグレード注7のプラスミド製造を実施しています。
今般の提携により、当社は、リコーバイオサイエンシズ、メディリッジとともに、mRNA鋳型からLNP化まで、すべての工程を国内で一貫して行い、mRNA-LNPの開発・製造のトータルサポートを提供してまいります。
■関連リンク
東芝 LNP https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/lnp.html
リコーバイオサイエンシズhttps://jp.biosciences.ricoh.com/cdmo-services/contract/
メディリッジ' https://mediridge.com
注1:m(メッセンジャー)RNAとは、RNAと呼ばれる分子の一種で、生体内で遺伝子からタンパク質を作るための情報を有する核酸。
注2:平成20年7月9日付け薬食発第0709002号厚生労働省医薬食品局長通知「治験薬の製造管理、品質管理等に関する基準 (治験薬GMP(Good Manufacturing Practice))」に準拠していること。
注3:細菌や酵母などの細胞内に存在する、染色体DNAとは独立して増殖できる環状のDNA分子
注4:再生医療等製品について、国内外の製造所の製造設備、製造管理や品質管理の手法が再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準であるGCTP(Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice)に適合していること
注5: 患者や生体から取り出した細胞や組織を、体外(ラボなど)で処置・治療する医療行為や研究手法
注6: 製品の製造工程において、動物由来の原材料や資材を一切使用していないこと
注7: 研究開発(R&D)用途に特化した、エンドトキシン(発熱物質)の含有量が極めて低い製品
※社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
以 上