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グランプリ受賞作品「代々木公園 BE STAGE (東京都渋谷区)

LIXIL(以下LIXIL)のフロント製品を使用した店舗ファサードの意匠・施工技術を競う「LIXILフロントコンテスト2024-25」において、全国の設計事務所、建設会社、販売店、加工店、代理店による1097作品の応募の中から、「代々木公園 BE STAGE (東京都渋谷区)」がグランプリに決定しました。

審査は、加工・施工技術、デザイン性、建物全体との調和等を審査基準としており、本コンテストでは、グランプリをはじめ、「小規模部門」「大規模部門」各部門の金賞(2点)、銀賞(2点)、銅賞(2点)ならびに特別賞(5点)の優秀作品12点を選出しました。


今回グランプリを受賞した「代々木公園 BE STAGE (東京都渋谷区)」は、建築と都市、自然をシームレスに繋ぎ、異分野との融合でウェルビーイングを具現化した点が評価されての受賞となりました。

LIXILは今後も、人びとの暮らしに寄り添い、未来を見据えたデザインやイノベーションを通して、より豊かで快適な住まいを実現していきます。


■審査員長総評:柘植 喜治(つげ きはる)氏
今日、AI技術の加速度的な進化を背景に、世界中の産業は大きな転換点を迎えています。これ
までのように単一の専門領域を磨き上げる時代は終わり、多様な領域が重なり合い、融合するこ
とで「異分野コラボレーション」が新たなイノベーションを創出する時代へと移行し始めました。本年度の審査は、フロントサッシ産業が「建材」という従来の枠組みを越え、社会科学や人文科学、さらには情報通信や都市計画といった異なる領域と共鳴し、全く新しい価値を創出するフェーズにあることを強く実感させるものとなりました。
その変化を象徴するのが、本年のラスベガスCESでも注目を集めた「フィジカルAI」です。情報通信と機械工学が高度に融合し、AIが物理的な実体を持って機能し始めたことで、あらゆる生活空間の在り方は根本から塗り替えられようとしています。例えば、自動運転技術の進化は、かつて自明であった「歩車分離」という都市構造を過去のものとし、道路や公園、そして建築ボーダレスに溶け合う風景を実現しようとしています。こうした劇的な変化の中で、建築の「顔」を司るフロントサッシは、もはや単なる「境界」に留まるものではありません。それは、都市と人間を繋ぎ、相互に作用する「動的なインターフェース」へと再定義されているのです。
本年度の応募作品群には、こうした産業構造の変化を鋭く捉えた意欲的な提案が数多く見受け
られました。そこには、都市の景観や歴史的文脈を継承しながら新たな情報を発信する「サイン」としての役割や、ランドスケープ、さらにはインテリアデザインの要素を積極的に取り込むことで環境そのものを再構築する、広義の都市デザイン的視点が内包されています。
これらは、従来の自然科学的な技術追求や工学的な性能向上という次元を超越し、人々の幸福や心理的な充足に直接的にアプローチする、いわば「人間科学」への挑戦とも言えるでしょう。
これらの進化が目指す究極の到達点は、未来社会の核心となる「ウェルビーイング」に他なりません。人々が心身ともに健康であり、精神的・社会的にも満たされた幸福な状態を、いかにフィジカルな空間として具現化していくか。今回の選定にあたっては、フロントサッシが機能的なパーツであることを超え、人間に寄り添うインターフェースとして、いかに革命的な価値を提示しているかを重視しました。技術は今、より豊かな生を実現するために、その領域を軽やかに越境し始めています。本年度の受賞作品は、異分野との対話を通じて建築のパーツを「都市と人々の生活、そして活動に彩りを与える存在」へと昇華させた、フロントサッシの輝かしい可能性を確信させてくれるものでした。


■「LIXILフロントコンテスト2024-25」上位賞受賞作品(敬称略)
グランプリ
受賞作品:代々木公園 BE STAGE (東京都渋谷区)
設計事務所/株式会社東急設計コンサルタント
建設会社/東急建設株式会社 首都圏建築支店
販売店/日本軽窓株式会社
加工店/協榮工業株式会社

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<審査員評価ポイント>
「代々木公園 BE STAGE」のフロントデザインが極めて高く評価された理由は、それが単なる建
築部材の範疇に留まらず、建築以外の多角的な専門領域の視点からその価値を証明している
点にあります。
まず都市開発の視点においては、昨今の全国的なパークPFI事業に欠けがちな「中長期的な資
産価値の向上」を見据えた、デューデリジェンスの姿勢が高く評価されました。素晴らしいランドスケープの一翼を担う、建築と外部環境を繋ぐ開口部の設計は、まさに本プロジェクトの本質的な価値を象徴するものです。これは、ビジョナリーな全体理念を初期段階から全関係者と共有し、細部のデザインに至るまで徹底して監修したディベロッパーの強力な推進体制があったからこそ、到達し得た成果といえます。
次に、都市における活動の視点に目を向けますと、ニューヨーク市のブライアントパークがスト
リート・ファニチャーを介して空間の占有と共有をデザインしたように、超大開口スライディングシステムを採用したフロント材が空間の拡張性を引き出し、施設内外を横断する豊かなアクティビティを促進しています。これは都市デザインの観点からも非常に優れており、隣接する渋谷・公園通りの賑わいや、代々木競技場、明治神宮といった周辺の文脈を緻密に読み解くことで、都市と自然の流れを敷地内へと見事に誘引しています。
さらに、原宿・表参道エリアの既存施設との関係性を考慮した広域的なマクロコンテクストと、グランドレベルでの巧みな動線計画によるミクロコンテクストが、フロントのデザインにおいても高度に結実している点は特筆に値します。こうした広域的なプランニングを背景としつつ、具体的なマーケティングの視点においても、施設用途やターゲット設定に基づいた極めてイノベーティブなストアフロントを実現しました。店舗向けサッシ「MLシリーズ」やシューコー社の超大開口スライディングシステム「AS39」といった具体的な部材の選定が、利用者の能動的な動きを引き出し、施設内外の活動をシームレスに繋ぐ重要な役割を果たしています。これにより、従来のスポーツ・商業施設とは一線を画す新たな開口部のあり方を創造するとともに、地域住民のニーズに合致するウェルネス業態やテナントミックスを、全体の理念に見事に調和させています。
これら多面的な評価を支える根幹の概念は、まさに「ウェルビーイング」に集約されます。建築以外の専門領域を包括して社会に貢献しようとするその理念は、ディベロッパーによる開発行為が現代の都市開発において必要不可欠な価値をもたらした証左でもあります。困難な立地におけるプロジェクトを極めて高い次元で結実させたその成果を讃え、本年度のグランプリを贈賞いたします。


「大規模部門」金賞
受賞作品:道の駅おおえ『コラマガセ』(山形県西村山郡)
設計事務所/株式会社羽田設計事務所
建設会社/高子・林・大泉特定建設工事共同企業体(施工協力:株式会社高木)
販売店・加工店/株式会社北日本ハウジング

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<審査員評価ポイント>
本受賞作は、地元最上川舟唄に由来した施設名を冠しており、松山藩以来の特産品である青苧(アオソ)の織地にちなんだ意匠を取り入れ、また地産材を多用し普請されている点などから、現代社会が求めるコミュニティ拠点に相応しい仕立てである事を前提にふまえ、そこでフロントサッシがどう解釈され、環境をかたちづくる要素として成り立っているのかを評価した。夏は強烈な日射、冬は豪雪、これをたっぷり延展した軒と舟底のリズムを持った柱で防ぎながら、和小屋特有の陽のあかりを水平に捉えて拡散する面として、MLがしっかり寄与している。
また環境造形としての印象をみると、外観は木質構造体がとても力強く見えるが、室内からはサッシの方立てが繊細であり、まさに古来の日本家屋・町家でみかけた「障子」への憧憬たり得る。また木質天井面の、サッシ面を挟んだ室内外の伸びやかに見せるため、天井面を勝たせ、上枠飲み込みの興味深いディテールをとっている。ここは構造・意匠・加工にわたって、施工時に大いに苦心されたのではないだろうか。



「小規模部門」金賞
受賞作品:明石硝子工業所 本社(東京都墨田区)
設計事務所/株式会社空画
建設会社/株式会社チャミ・コーポレーション
販売店・加工店/株式会社明石硝子工業所


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<審査員評価ポイント>
本受賞作は、サッシ販売加工店様の社屋、創業当時からの木建を意匠をそのまま、現代のアルミインジェクションで風情を保った点を高く評価した。施工対象箇所が室内であるから、本当なら木建も導入可能と推察できるが、そこは加工店様の気概なのか「どうだ」という、皆が真似したくなる「モデル」を魅せ切っているのではと感じざるを得ない。創業当時の60年前を想定すると、大変スリムな木格子であったろうから、それを現代のフロント材で雰囲気を保っているのは、なかなかの業ではなかろうか。小さな改修案件でありながら、日本のものづくりのモデルたる技術と工夫とセンスに溢れたよい作品である。

■受賞作品一覧(敬称略)

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■開催概要

1.応募資格
LIXILのフロントサッシ(店舗用建材)をお取り扱いの設計事務所さま、建設会社さま、販売店さま、加工店さま、代理店さま。

2.応募対象物件
2024年4月1日から2025年3月31日までに、当社のフロントサッシを使用した施工物件で、建物全体が完成し、お施主さまへの引き渡しが完了しているもの。

3.募集対象部門
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4.審査委員
審査委員長:柘植 喜治(つげ きはる)氏:空間プロデューサー、千葉大学名誉教授
審査委員:高栁 英明(たかやなぎ ひであき)氏:東京都市大学教授

5.審査方法
加工・施工技術、デザイン性、建物全体との調和を中心に総合的に審査します。

6.賞
①グランプリ:「小規模施設部門」「大規模施設部門」より1点
②「小規模施設部門」「大規模施設部門」金賞、銀賞、銅賞:各部門より数点
③「特別賞」応募作品の中から数点


About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2025年3月期に1兆5,047億円の連結売上高を計上しています。
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