18歳人口の減少が進む中、昨今の大学経営環境は、国公私立を問わず、厳しさを増しています。本シンポジウムは、大学がどのように個性を明確にし、選ばれる大学となるかを議論する場として開催されました。ジャーナリストの池上彰氏をモデレーターに迎え、各大学のトップが独自の取り組みや教育理念について議論を交わしました。
本シンポジウムにおいて、学長の矢口は、本学が2025年度から開始した新たな教育カリキュラム「総合知」教育や各キャンパスの取り組み、それらの根幹にある“哲学する”姿勢を中心に発言しました。
◆学長の矢口がシンポジウムで発信した内容(一部抜粋)
■建学の精神と“哲学する心”を育てる、「総合知」教育
池上氏とリクルート進学総研所長・小林氏が述べた「大学は自らの存在意義を、分かりやすい言葉で社会に示す必要がある」という提言に応える形で、東洋大学が「諸学の基礎は哲学にあり」という建学の精神を柱に、“哲学する心”を大学の旗印として掲げていると述べました。
また、“哲学する”ためには深い教養が必要であり、そのために2025年度から全学横断型の「総合知」教育を開始し、学生が所属する学部やキャンパスを超えて全14学部の科目を柔軟に学べる仕組みを導入したことを説明しました。さらに、学生が自身の興味関心に合った学びを見つけるための支援として、AIを活用した「総合知アプリ」を作り、全学部600科目以上のなかから様々な分野の学びに出会いやすい仕組みにしたことにも言及しました。
そのほか、2026年度から授業期間を見直し、通常授業に加えて多様な課外活動に、より取り組みやすくするための学年暦改訂について言及。これらの新たな本学の取り組みによって、学生が自由に学びを選びながら、深い教養や自らの様々な関心に、学生自身が「出会える」ようになることへの期待を述べました。
■大学が改革をし続けることで、学生と教職員の“哲学する力”を磨く
シンポジウムタイトルでもある「大学改革」について、東洋大学が学部の新設や再編をはじめ様々な改革をし続けている理由として、“哲学する”姿勢を挙げました。学部の新設や再編のたびに、東洋大学が「哲学館」として始まり、学生たちに“哲学する力”を身に付けさせなくてはいけない、ということを必ず土台にして議論していることを説明。改革を続けることが、自分たちに必要な教育は何か、それぞれの学問領域において“哲学する”とは何だろうということを改めて問い直す機会になっていると述べました。
また、教員の研究活動においても、“哲学する心”を原点に大学全体で取り組むために、2024年に「いのち総合研究機構」を設置して学問領域横断型の「重点研究推進プログラム」を実行していることに言及。社会課題の解決にいかに貢献できるかを、複数の領域の研究者が議論する重点研究は、東洋大学の教員の“哲学する”場になっている施策であると説明しました。
■地域との共生、大学の校舎や環境そのものを教材化
本シンポジウムでの「学び舎の魅力」というテーマに対しては、「建物や環境そのものを教材化している」と述べ、東洋大学のユニークなキャンパス活用事例について下記のように紹介しました。また、キャンパスの活用に加えて「地域」を重要な学びのフィールドと捉えて、地域社会の課題に向き合う学びを実践していることにも触れました。
情報連携学部(INIAD): 建物全体をIoTの実証実験の場とし、学生が開発したバリアフリー誘導アプリなどをキャンパス内で実装・検証できる環境を提供。そのほかにもアプリ開発の課題を周辺地域から考える授業を実施。
食環境科学部(朝霞キャンパス): 学生が学食の運営に携わり、地域食材の調達からメニュー開発までを実践する学びの場として食堂を活用。
環境イノベーション学部(2027年4月開設予定2026年2月現在、設置構想中): 建物自体をZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)構造とし、省エネや災害対応トイレなどを備え、建物自体を環境学習の教材とするほか、「サイエンスカフェ」を設けて地域住民と共に環境問題を考える場とする構想。
【シンポジウム概要】
名称:大学改革シンポジウム 少子化時代 学び舎の魅力どう高める
日時:2026年1月30日(金)13:30~16:00
会場:日経ホール(東京都千代田区)/オンライン配信(NIKKEI LIVE)
主催:日本経済新聞社
【学校法人 東洋大学について】
東洋大学は1887年に哲学者・井上円了により「哲学館」として創立され、「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」を建学の精神としています。創立者の志を受け継ぎ、東洋大学の教育理念である「物事の本質に迫って深く考え、考察を重ねること」を基礎とし、科学する力、実践する力を育てることで、地球社会の様々な課題に取り組む力を養うことを目指しています。
2025年度現在、白山、赤羽台、川越、朝霞キャンパスに14学部51学科専攻と大学院15研究科を擁する総合大学へと発展しました。 <東洋大学HP> https://www.toyo.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
東洋大学 総務部広報課
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TEL:03-3945-7571
メール:mlkoho@toyo.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/