アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWS ジャパン)は、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)が通信事業者としてアジア太平洋地域で初めて、AWS のクラウドサービスと同社の仮想化基盤(オンプレミス)を活用したハイブリッド環境上で 5G コアネットワーク(以下、5GC)の商用サービスを開始したことを発表しました。AWS は 2022 年から、ドコモ、および、5GC ソフトウェアを提供する日本電気株式会社(以下、NEC)と技術検証を進め、強靭性と俊敏性、柔軟性に優れたキャリアグレードの通信インフラストラクチャの構築に向けて取り組んできました。
9,100 万*契約者へのサービス提供を支える次世代インフラ
ドコモは今回の商用開始を皮切りに、順次同社 5G サービスを AWS とのハイブリッド構成に移行していきます。信頼性と経済性に優れた同社の仮想化基盤を活かしながら、AWS の包括的な AI 機能および実績のあるクラウドインフラストラクチャを組み合わせることで、ネットワークの強靭性をさらに高めながら、俊敏性と柔軟性を実現します。また AWS 上では、電力効率に優れた独自設計のチップセットである AWS Graviton プロセッサ( https://aws.amazon.com/jp/ec2/graviton/
) を活用して 5GC を構築することで環境負荷を低減します。ドコモによる今回の AWS を活用した 5GC の商用展開は、アジア太平洋地域における重要なマイルストーンです。
AI エージェントによるネットワーク設計・構築・運用の革新
通信業界では、ネットワークの複雑化・大規模化が進むなか、サービス品質の向上と運用効率化の両立に向けて、生成 AI や AI エージェントの活用が加速しています。ドコモは AI エージェントを活用した 5GC の自動設計・構築において、AI エージェントの安全なガバナンスと大規模展開を可能とする Amazon Bedrock AgentCore ( https://aws.amazon.com/jp/bedrock/agentcore/
) と AWS が開発したオープンソースの AI エージェント開発フレームワークである Strands Agents ( https://strandsagents.com/latest/
)を用いて複数の AI エージェントを構築し、Model Context Protocol(MCP)、ソフトウェア運用の自動化手法 である GitOps と統合した新しいアーキテクチャを実現しました。これにより、5GC のデプロイ時に必要となる設定の作成と適用を自動化し、5GC の構築期間を従来に比べ約 80% 短縮しました。同社は今後、AI エージェントを活用した 5GC の自動設計・構築の範囲を仮想化基盤にも広げ、5G ネットワークの増強に活かしていく計画です。
AWS はまた、ドコモが 2026 年 2 月 4 日に商用利用を開始したモバイルネットワーク保守業務向け AI エージェントシステムの開発も支援しました。AgentCore と Strands Agents を活用して開発されたこのシステムでは、複数の AI エージェントを組み合わせて AWS のフルマネージドで高性能な Amazon Neptune ( https://aws.amazon.com/jp/neptune/
)などのデータベースサービスに格納される、基地局からコアネットワークに至る 100 万台以上のネットワーク装置から収集されるトラフィック情報や警報情報を横断的かつリアルタイムに分析します。
株式会社 NTTドコモ 執行役員 コアネットワークデザイン部長 平口 暢子氏は次のように述べています。「本取り組みは、ドコモが目指すネットワークの高度化を大きく前進させるものです。ドコモ主導の全体構想のもと、AI 活用を含む先進的な取り組みを柔軟に支える AWS のスケーラブルなクラウド基盤と NEC の信頼性の高い 5GC を融合しました。オンプレミスとクラウドの併用によりネットワークの信頼性と需要追随を高め、さらには AI による自動化で構築期間を短縮し、お客様へのサービスデリバリに貢献していきます。また、保全領域においても AWS の AI エージェント基盤を活用することで、サービス影響時間の短縮を実現する AI エージェントの構築が出来ました。まずは取り組んでみる姿勢で AI 活用に挑戦してきたことが、世界初の実現につながったと考えています。ドコモとしてお客様に選ばれ続ける通信サービスの提供に向けて、さらなる挑戦を続けてまいります」
日本電気株式会社 Corporate SVP 兼 ネットワークソリューション事業部門長 佐藤 崇氏は次のように述べています。「NEC は、5GC ソフトウェアの提供を通じて NTTドコモと AWS とともに、通信インフラの変革に貢献できることを誇りに思います。2022 年からの技術検証を通じて、クラウド上でキャリアグレードの 5G コアネットワークを実現するという挑戦に取り組んでまいりました。今回の商用展開は、日本の通信技術とグローバルなクラウドサービスの融合により、世界をリードする通信インフラを実現した成果です。NEC は今後も、通信事業者様のネットワーク進化に貢献してまいります」
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 常務執行役員 情報通信・メディア・エンターテイメント・ゲーム・スポーツ・戦略事業統括本部 統括本部長 恒松 幹彦は次のように述べています。
AWS は、3 月 2 日~ 5 日まで、スペイン・バルセロナで開催中の Mobile World Congress(MWC)Barcelona 2026 に出展し、AI エージェントを活用したネットワーク構築・運用の自動化のデモを実施しています。詳細については、AWS MWC Barcelona 2026 特設サイト(英語)( https://aws.amazon.com/jp/telecom/events-mwc26/
) をご覧ください。
*出典:一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)
NTTドコモ について
NTTドコモは、日本最大級の移動体通信事業者として、3G、4G、5G に加え、Beyond 5G/6Gに至るまで、モバイルネットワーク技術の発展を世界的にリードしてきました。高品質で信頼性の高い通信インフラを基盤に、個人・法人の幅広い顧客にサービスを提供しています。
ネットワーク分野では、5G の高度化とともに、AI ネイティブなネットワーク、オープン RAN、仮想化技術を活用した柔軟かつ効率的な通信基盤の構築を推進しています。
ドコモは、5G の先にある Beyond 5G/6G 時代を見据え、AI・データと通信の融合による新たな体験価値の創出を通じて、社会・産業の構造変革と持続可能な社会の実現に貢献していきます。
NEC について
NEC は、125 年の歴史を持つ、IT サービス事業・社会インフラ事業をグローバルに展開する企業です。AI・生体認証・セキュリティ・ネットワークなどの技術を強みとし、革新的なソリューションの提供や新事業開発への積極的な取り組みを行っています。業種横断の先進的な知見と最先端技術を結集し体系化した価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」を中核に、社会や企業の DX を推進。誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指しています。
AWS について
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、お客様を起点に考え、イノベーションの速度、オペレーショナルエクセレンス、そして長期的視点を行動規範としています。20 年近くにわたり、AWS はあらゆる規模・業界の組織がクラウドコンピューティングと生成 AI を活用できるよう、テクノロジーを民主化してきました。その結果、史上最も急成長しているエンタープライズ向けテクノロジービジネスを築いてきました。現在、数百万に及ぶお客様が AWS を信頼し、イノベーションの加速、ビジネスの変革を通じて、未来を形成しています。最も包括的なAIケイパビリティとグローバルなインフラストラクチャを備えた AWS は、ビルダーが大きなアイデアを実現できるよう支援しています。詳細ならびに最新情報については、以下をご覧ください。
https://aws.amazon.com/jp/
@AWSNewsroom (https://x.com/AWSNewsroom
)
本件に関するお問合わせ先
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
広報部 awsjp-pr@amazon.com
広報代理店 株式会社プラップジャパン
担当 :中田 (070-7523-6980)、中根(080-6859-3639)
Email: aws_pr@prap.co.jp