東京都市大学(東京都世田谷区/学長:野城智也)はこのたび、シンガポール工科デザイン大学(SUTD)と包括協定(MoU)を締結した。東京都市大学では2027年4月に「創発デザイン工学環」(設置構想中)の新設を予定しており、そのコンセプトにSUTDと共通するところが多いことから、協定締結を契機として同学環の設置・運営の参考となる事例について知見を深める。
また、教職員や学生の交流、共同研究、相互の留学なども推進していく予定。なお、2月には野城学長らがSUTDを訪れ、視察や意見交換などを行っている。


 シンガポール工科デザイン大学(以下、SUTD)は、2009年に設立されたシンガポールの国立大学。アメリカのマサチューセッツ工科大学との連携により設計された独自のカリキュラムが構築されており、「テクノロジーとデザインの融合」を教育・研究の核とする大学である。

 2025年12月、SUTDのPhoon学長が東京都市大学において講演を行い、野城学長と面談。その中で、SUTDが展開している教育・研究は、東京都市大学が開設を予定している創発デザイン工学環の目指す教育・研究と重なる部分が大きく、新学環のコンセプトやカリキュラムの構築において、SUTDの教育モデルは先進的な事例として大いに参考になるものと考えた。

 今年2月24日には、野城学長や新学環の関係者らがSUTDを訪れ、キャンパスの視察や意見交換などを実施。SUTDで展開されている研究・教育活動の新規性や、新学環の教育コンセプトとの親和性の高さが改めて確認され、同日、包括協定(MoU)を締結した。

 東京都市大学にとってシンガポールの大学との包括協定締結は初めて。今後は、①共同または相互インターン、②混成チームによるプロトタイプ開発、③起業志向学生の共同スタートアップ、④企業からの共同資金確保、⑤成果発表→企業評価→共同研究・採用への連結 などについて検討を行っていく予定。

 「ASEANの優等生」とも評されるシンガポールの大学が協定校に加わったことの意義は極めて大きく、東京都市大学は「アジア大洋州地域で国際的な存在感のある大学の実現を目指す」としている。

■シンガポール工科デザイン大学(SUTD:Singapore University of Technology and Design)
 世界初の「デザインAI大学」。
SUTDにおけるデザインAIでは、人工知能を単なるツールではなく、パートナーでありチームの一員として位置づけている。この独自のアプローチにより、AIと人間がともにアイデアを出し合い、議論し、試作を重ねることで、成果は飛躍的に高められている。この「人間とAIのチーム」という概念は、2009年の開学以来続く、コホート制に基づく学際的教育手法によって可能となっている。
 SUTDは創設以来、デザインとテクノロジー分野の教育・研究における先駆者として、革新的なプログラムや取り組みを推進してきた。2020年には、AIが注目語となる以前から、世界初のデザイン&AI(DAI)学位プログラムを開設している。2026年1月には、技術系学位に社会科学を統合することでDAIプログラムを拡充し、より人間中心の解決策が求められる時代の要請に応えた。また、初年次教育課程(Freshmoreカリキュラム)も刷新し、すべての1年次科目にデザインAIの要素を組み込むことで、高等教育の再構築への取り組みを強化するとともに、人間中心のデザインテック分野を牽引する次世代の人材育成を進めている。
【URL】 https://www.sutd.edu.sg/

■東京都市大学 創発デザイン工学環 (2027年4月新設予定/設置構想中)
 予測困難な未来を切り拓くためには、専門的な知識を縦糸に、統合的な思考力を横糸に織りなすスキルが求められる。このような時代背景を踏まえ、創発デザイン工学環では、工学分野の専門知識や技術とともに、デザイン領域の思考力や情報活用能力の修得を通じて、未知の課題に柔軟に対応できる力と、その力を卒業後のキャリアにおいても培い続ける素養を備えた、イノベーション創発の担い手となる人材の養成を目指す。
※構想内容については予定であり、今後変更することがあります。
【URL】 https://www.comm.tcu.ac.jp/sde/

▼本件に関する問い合わせ先
企画・広報課
住所:東京都世田谷区玉堤1-28-1
メール:toshidai-pr@tcu.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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