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SNSによって日常化した “記録する” “見る” を問い直す三作品 ―ゾンビ映画の光を頼りに京都芸術センターを歩いて撮影した新作を含む
京都芸術センターが実績を積み重ねてきた中堅アーティストを個展形式で紹介する展覧会シリーズ「FOCUS」。第6回となる今回は、写真・映像を中心に作品を発表してきたアーティスト・澤田華による個展『まめによそ見する足』を開催します。
本展は、「漂うビデオ」シリーズの新作、「ビューのビュー」シリーズ、そして新作インスタレーションの三つの作品で構成されています。「漂うビデオ」シリーズの新作では、ゾンビ映画を投影するプロジェクターの光を頼りに、京都芸術センターの屋内外を歩き回り撮影した映像作品を紹介します。「ビューのビュー」は、これまで澤田が記録してきた様々な素材がコンピューターのデスクトップ上で次々と開かれたり閉じられたりする様子が、複数のモニターに映し出されます。新作インスタレーションでは、澤田が取り組んできた “ことば” に焦点を当て、歩きながら目にしたものを写真の代わりに “ことば” で記録した素材をもとに展開されます。
これら三つの作品を通して、澤田が自身の身体を動かしながら実践する、【まめに=細かなところまで/頻繁に/律儀に/億劫がらずに】、【よそ見する=主要な道筋から逸れた部分にも、ふと感覚を動かし経験する】態度が示されます。記録行為やSNSが日常化した現代社会において、写真や映像というメディアを通して私たちが経験する “記録する” “見る” という行為の在り方を改めて問いかけます。
作品は館内各所に配置され、来場者は自らの足で移動しながら鑑賞します。視覚だけでなく、空間や身体の感覚を通して作品を経験することーー本展はこうした身体の “よそ見” を体験する場となります。特定の信念や思想に傾きやすく、その偏りに気づきにくい現代社会において、澤田の作品との出会いが、日々の生活のなかに意識的な “よそ見” を取り入れる契機となることを目指しています。
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過去作品「漂うビデオ」より
展覧会概要
展 覧 会 名: 京都芸術センター展覧会シリーズ「FOCUS」第6回 澤田華個展『まめによそ見する足』
会 期: 2026年4月3日(金)~5月17日(日)10:00~18:00 (金・土のみ20:00まで)*4月22日(水)は臨時休館のため閉廊
会 場: 京都芸術センター ギャラリー北・南ほか
料 金: 無料
主 催: 京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
助 成: 公益財団法人朝日新聞文化財団
協 力: 一般社団法人HAPS
WEBページ: https://www.kac.or.jp/events/20260130/
オープニングトークイベント
日 時: 2026年4月3日(金)19:00~20:00
会 場: 京都芸術センター 図書室(南館1階)
登 壇: 澤田華(出展作家)、寺岡樹音(京都芸術センター)
参 加 費: 無料、予約優先 https://forms.gle/HAWFDig8Wzy8tKq5A
展覧会シリーズ「FOCUS」とは
京都芸術センターが2018年から展開している展覧会シリーズ「FOCUS」は、一人のアーティストに焦点を当て、その活動や思考を個展形式で紹介する企画です。
テーマを先に設定するのではなく、作家の実践そのものを出発点とすることが特徴で、国内外のアーティストを取り上げながら、現代芸術の動向や社会との関係を紹介しています。アーティストの制作活動を支援する拠点である京都芸術センターにおいて、その取り組みを紹介するシリーズとして位置づけられています。
「FOCUS」シリーズのこれまで
FOCUS #1 木内貴志「キウチ芸術センター展」(2018)
FOCUS #2 Marcos Forero「repeated trace」(2019)
FOCUS #3 Maya Watanabe「Suspended States|滞留」(2021–2022)
FOCUS #4 伊東宣明「時は戻らない」(2022)
FOCUS #5 麥生田兵吾「色堰き空割き息返かかか」(2023)
澤田 華
1990年京都府生まれ。2016年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。生活や制作の中で生じた些細な疑問や引っ掛かりを起点に、写真・映像をはじめとした様々な表現形態を用いて制作を行う。普段は何気なく受け入れてしまう行為や経験を、過剰にしたり分解したりすることで混乱を生じさせて、そこで起きていることを顕在化させようと試みている。近年の主な個展に、「ビューのビュー(陳列窓、散歩)」(LIVE ART GALLERY/東京)、「ビューのビュールーム」(山山/2024年)、「避雷針と顛末」(Gallery PARC/2022年)、「夏のオープンラボ:澤田華 360°の迂回」(広島市現代美術館/2020年)、グループ展に「VOCA展2025」(上野の森美術館/2025年)「吹けば風」(豊田市美術館/2023年)、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022年)、「第3回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2022」(京都市京セラ美術館/2022年)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代 」(愛知芸術文化センター/2019年)など。
京都芸術センター
京都芸術センターは、芸術文化の振興を目的に2000年4月に開設されました。若い世代を含む多様な芸術家の制作支援を軸に、芸術文化に関する情報発信や、芸術家と市民の交流促進に取り組んでいます。芸術家が創作活動を行い、その成果を発表するための制作室の提供をはじめ、展覧会、伝統芸能、演劇、ダンス、音楽などの公演やワークショップを実施。芸術家の発掘・育成や伝統芸能の継承、国内外の芸術家を受け入れるアーティスト・イン・レジデンス事業にも力を注いでいます。
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本件に関するお問合わせ先
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会) TEL:075-213-1000、E-mail:pr@kac.or.jp
関連リンク
FOCUS#6 澤田華個展「まめによそ見する足」
https://www.kac.or.jp/events/20260130/