本剤については、心ファブリー病(*1)患者におけるα-ガラクトシダーゼA(r-hαGAL)補充療法の安全性と有効性に関する多施設オープン試験の結果、心ファブリー病に対する有効性及び安全性が確認されました。
ファブラザイム(R)は日本において、1999年に希少疾病用医薬品の指定を受け、2004年に製造販売承認を取得、発売しました。海外では、2001年に欧州で、2003年に米国で承認を取得し、販売を開始しました。現在、米国を含め世界70以上の国と地域で承認されています。
ジェンザイムは、今回の添付文書の改訂に伴い、今後心ファブリー病患者さんを含めた、すべてのファブリー病患者さんへファブラザイム(R)を提供することで、日本の患者さんとそのご家族や医療関係者へ更なる貢献をしてまいります。
(*1)心ファブリー病:細胞のリソソームに存在する加水分解酵素のひとつであるα-galactosidase Aの遺伝子異常に起因したα-galactosidase A活性の著しい低下により生ずるFabry病の一病型(亜型)である。Fabry病では、α-galactosidase A活性の低下によりα-galactosidase Aの基質であるスフィンゴ糖脂質、特にglobotriaosylceramideが全身の細胞のリソソームに進行性に蓄積し、心臓を含む全身の臓器障害や症状を認める。これに対し、心Fabry病では、心臓の細胞へのスフィンゴ糖脂質の蓄積により心障害や心症状を呈するが、他の臓器障害やそれに伴う症状を欠く。心Fabry病では、左室肥大や右室肥大を認め、左室拡張能障害、左室収縮能障害、不整脈を含む心電図異常を示す。これらの心障害は進行性である。 (出典:厚生労働省難治性疾患克服研究事業 特発性心筋症調査研究班/2005年発行)
■ファブリー病とは
ファブリー病は発症頻度が少ない希少疾患であり、ライソゾーム病のひとつです。
■ジェンザイム・ジャパンについて
ジェンザイム・ジャパン株式会社は、ジェンザイム・コーポレーションの日本法人として1987年に設立され、海外バイオ企業の日本法人としては初めて、他社と提携することなく自社単独で医療用医薬品の開発・販売に成功しました。
現在、希少疾患であるライソゾーム病のうち、「ゴーシェ病」「ファブリー病」「ムコ多糖症I型」「ムコ多糖症II型」「糖原病II型(ポンペ病)」に対する6つの治療薬と内分泌領域の2製品、併せて8つの希少疾病用医薬品を販売しています。2011年からはサノフィ・グループの一員となり、2016年1月からはサノフィのスペシャルティケア グローバルビジネスユニット「サノフィジェンザイム (Sanofi Genzyme)」として活動を開始し、患者さんの生活を向上させることにコミットしています。同ビジネスユニットは、サノフィの希少疾患領域、オンコロジー領域と免疫領域で構成され、パスカル・リゴディが統括しています。
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ジェンザイム・ジャパン株式会社
経営戦略本部 コミュニケーション
TEL:03-6301-3679
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