【本件のポイント】
●次世代の抗がん剤として注目されるルテニウム錯体の、低濃度で作用する錯体を開発
●光を照射することで、がん細胞を死滅させる効果が更にアップ
がんの化学療法では、金属イオンと有機化合物を結合させた「金属錯体」由来の抗がん剤が用いられています。
抗がん剤の用量を低濃度に抑えたうえ、病巣を狙って光を当てることで治療効果を上げることが期待できます。
本研究で合成した金属錯体は従来の複雑な分子設計を必要とする金属錯体と比較して極めてシンプルな構造です。今後の合成や調査により、更に効果の高い抗がん剤が開発されることが期待できます。
本成果は日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)及び基盤研究(C)の支援を受け、防衛大学校応用科学群応用化学科上北尚正准教授との共同研究により得られました。米国化学会の学術雑誌Inorganic Chemistryに論文が掲載(2024年1月12日付)され注目を集めています。
URL: https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.inorgchem.3c03716
(DOI:10.1021/acs.inorgchem.3c03716)
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人常翔学園 広報室
石村、上田
住所:大阪市旭区大宮5丁目16番1号
TEL:06-6954-4026
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【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/