「2012年窓の杜大賞」では、読者投票による賞と、同サイト編集部が独自の視点で選出した賞がある。一般ユーザーによる読者投票で最多投票数を獲得したものに「窓の杜大賞」が、2位の得票数のものに「金賞」、3位に「銀賞」、4位に「銅賞」が授与される。一方、大賞や金賞からはもれたものの、完成度が高いと認められるソフトや、新しいコンセプトをもっているソフトなど、注目したい3本のソフトに「編集部賞」が贈られている。
今年の上位のソフトにおける各獲得票数は、きわめて差が少ない大接戦となったそうだ。
惜しくも2位で金賞となったのは、Windows標準のコピー機能を置き換えて高速化する「マッハCopy」で、130票を獲得している。ファイルのコピーや移動が簡単に高速化できる点に評価が集まった。このソフトでは、データの読み込みと書き込みを並列で行い、読み込み・書き込みの待ち時間をなくすことで高速化を実現している。
3位で銀賞を受賞したのは、119票獲得の「gPad」。高機能なテキストエディターで、フリーのエディターのなかでは非常に完成度の高い機能性を備えていること、軽くて使いやすい点などが評価されたようだ。
4位で銅賞となったのは、106票獲得の「Lhaz+」。こちらは老舗アーカイバの「Lhaz」にオンラインストレージサービスのクライアント機能を追加したものとなっている。定番ながら、DropboxやSkyDriveといったオンラインストレージにファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりすることができるほか、オンラインストレージ上の圧縮ファイルをローカルに解凍可能など、着実に進化している点が高い評価につながっている。
さらに自分で電子書籍化する自炊が身近となるなか、自炊作成のPDFファイルを、電子書籍端末などの小さな画面でも読みやすく加工できるようにした「かんたんPDFダイエット」も選ばれた。
最後の1つには、地道に収録漢字を増やし、現在第四水準の漢字まで収録、なお丁寧なスタイルでの進化を続けている手書き風フォントの「瀬戸フォント」が選出されている。
いずれのソフトも結果発表ページからチェックできるので、一度目を通してみては。