NTTドコモとバークレーヴァウチャーズが開発
株式会社NTTドコモと株式会社バークレーヴァウチャーズは12月1日、NTTドコモの取り扱う電子マネー「iD」の技術を活かし、企業の福利厚生用食事券を電子化したカード「Ticket Restaurant Touch(チケットレストラン タッチ)」を開発、両社でサービス提供を行っていく旨、合意したと発表した。2016年4月の正式リリースを予定している。


バークレーヴァウチャーズは、企業に対し、従業員に配布して、昼食代補助の福利厚生に使える紙の食事券「Ticket Restaurant」のサービスを提供している。現在までに約1,000社が採用し、15万人の利用があるという。「チケットレストラン タッチ」は、この紙の食事券のICカード版で、「iD」およびリーダー/ライターに対応するプラスチック製のカードとして提供されるものだ。

企業が設定した月々の食事補助金額が自動的にカードへチャージされ、カードを保有している従業員は、バークレーヴァウチャーズと別途契約した加盟飲食店やコンビニエンスストアなどの店頭にある「iD」のリーダー/ライターにカードをタッチするだけで、食事や飲食物の購入・支払いを完了できる。

ポストペイの「iD」が初めてプリペイドスタイルに対応
紙の食事券による「Ticket Restaurant」サービスも引き続き提供されるが、「チケットレストラン タッチ」にすることで、管理担当者の配布作業や事務作業が大幅に軽減されるほか、加盟店側も自動精算が可能となり、食事券の集計や送付作業といった手間をなくすことができる。

すでに「iD」のリーダー/ライターを導入している店舗であれば、追加の設備投資は一切不要で、バークレーヴァウチャーズの契約を行いさえすれば、「チケットレストラン タッチ」の利用にも対応できるという。

カードを利用する従業員も、かざすだけで簡単に支払いが行え、補助金額の残高はいつでもWebでチェックできるため、よりスマートに活用できるようになる。

なお、NTTドコモの電子マネー「iD」は、これまでポストペイ方式で提供されてきたが、今回の「チケットレストラン タッチ」では、初めてプリペイド方式に対応させている。その点で「iD」が新たな展開をスタートさせる最初の事例にもなることから、今後の動向も注目されている。

(画像はプレスリリースより)

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