現状、社会的に機能する産業用ロボットといえば、主に自動車・総合電気メーカーの工場内で動いているものに限られ、それ以外のシーンには普及していない。Telexistenceでは、開発した「Model-T」をもってこの現状を変革し、より人々の生活領域に近い場所で活躍する存在、身近で廉価なものとしていくことを目指している。
同社は「Model-T」に、小売業界でとくに作業工数が大きく、人間が行うと負担が重くなりがちな商品陳列業務を担わせる方針で、遠隔操作により、人に代わって実際の売り場で作業することができるという。
Telexistenceは、すでにロボットを人間の分身のように遠隔操作できる技術を開発し、KDDIなどからの大型調達も行った。「Model-T」は、そうしたTelexistenceの技術を最大限に活かし、自由度が高く低コスト生産が可能なハードウェア、遠隔で操作するオペレータとロボットの動きの誤差を小さくする制御ソフトウェア、高い負荷のかかる通信環境でもデータの転送遅延を抑制する通信制御技術、多様な形状の商品に対応し正確かつ迅速に商品陳列を行うためのロボットハンドなどを備えて誕生したモデルとなる。
ロボットとオペレータとの映像伝送では、ロボット側のカメラから、オペレータ側のディスプレイに映像が映し出されるまでのEnd-to-End遅延として、業界最高水準の50ミリ秒を実現させており、操作時における視覚と身体感覚とのずれはほぼ感じられないようになっている。これにより、動きの速い対象物に対する正確な操作や、より身体的直感に即した容易でストレスのない操作が可能とみられる。
小売業で取り扱われる多種多様な形状の商品を、確実に把持するため、「Andrea-Yamaura End Effector」というこの機能に特化したロボットハンドを開発、実装する。このロボットハンドは、真空吸引と2指グリッパーの組み合わせを1つのハンドで実現したものでもあるため、商品ごとにロボットハンドを取り替えるといった必要もない。まさに人の手のように、自在に動き、商品を陳列してくれる。
店舗にインターネット環境さえあれば、安全に、場所を問わず、スタッフがオペレータとなって、ロボットを通じた就労が可能になるというわけだ。
Telexistenceでは、まずこの「Model-T」をコンビニエンスストア業界に導入させていく。今夏を目処として都内ファミリーマート店舗で実験的な商品陳列をスタートさせるほか、「ローソン Model-T 東京ポートシティ竹芝店」で商品陳列業務を日常的に行わせるものとする。
今後はコンビニの他店舗展開とともに、国内外のスーパーマーケットなど、その他小売店舗における導入を推進していくといい、私たちの身近に活躍するロボットとなっていくことが期待される。
(画像はプレスリリースより)











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