Google、「G Suite」を「Google Workspace」にリブランディングで刷新

ツール同士の連携を強化、より便利な統合ソリューションにGoogleは現地時間の6日、主に企業向けとして提供しているサブスクリプション型のオフィススイート「G Suite」について、名称を「Google Workspace」に変更し、大幅刷新を行ったことを明らかにした。Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、ToDoリスト、Google Meetなど、Googleが提供する各種生産性向上のアプリツールが1箇所にまとめられたもので、これまで以上にツール同士の連携が強まり、統合ソリューションとしてシームレスに、幅広く活用できる仕様となっている。Googleが、すでに7月の「Next OnAir」で発表していた、在宅ワークをより快適に、生産的にするという統合ワークスペースの提供が開始されたかたちで、すべての「Google Workspace」有償ユーザーがこれを利用可能となった。なお同社では、今後数カ月以内に、この統合型の新しいエクスペリエンスを一般ユーザーにも提供し、Gmailやチャット、Google Meet、ドキュメントなどを自在に行き来しながら、パーティーの計画を立てる、家計を管理するなど、暮らしの中でも利便性を感じてもらえるようにするとしている。離れていても相談しながら行う共同作業を簡単に「Google Workspace」では、チームのコラボレーションをより効果的に、現場スタッフがそれぞれ離れた場所にいても繋がりを保って働けるよう、ツールを深く統合した新UXを実現させる。具体的には、まずチャットルームでゲストと相談しながら、ドキュメントを動的に作成し、共同編集作業を進められるようにする。コンテンツの共有や組織外とのユーザーとの連携も直接的に、また直感的に可能となり、誰もが同じ情報にアクセス、表示を参照しながら作業できるようになる。この機能は、今後数週間以内にリリースされるという。また、ドキュメント、スプレッドシート、スライドでは、新規タブを開かずとも、直接リンクされているファイルをプレビューで確認可能となった。ドキュメント内では、ユーザーが誰かに名前リンク付きでコメントを行うと、スマートチップに連絡先の詳細が自動表示される仕組みにもなっている。組織外のユーザーであってもサポートされ、コンテキストの提供はもちろん、その人を連絡先に追加したり、メール、チャット、動画などで連絡をとったりするためのアクション提案があわせてなされる。さらにGoogle Meetのピクチャーインピクチャーが、Gmailとチャットに導入され、コラボレーションの最中に、共同作業を実行中のユーザーをリアルタイムに見る、話すといったことが可能になった。今後数カ月以内には、さらにドキュメントやスプレッドシート、スライドにも、同様のピクチャーインピクチャー機能を実装するとされており、さまざまな場での作業が相手の顔を見ながら行えるようになる。料金プランとアプリアイコンも刷新へよりシンプルで、高い有用性と柔軟性を備えた統合ソリューションとなるべく、選択肢を増やす目的で、料金・サービスプランにも変更が加えられた。新プランでは、ユーザー300人以下の小企業・ベンチャー向けとなる最も手軽な「Business Starter」が1ユーザーあたり680円に、ビデオ会議への参加可能人数やクラウドストレージ容量などが強化された「Business Standard」で1ユーザーあたり1,360円、セキュリティにも強化ポイントを加えたさらに上位の「Business Plus」で1ユーザーあたり2,040円となる。ユーザー数300人以上の大企業におけるビジネス利用では、価格を要問い合わせとし、より規模の大きなビジネスにも対応可能な機能を備えて提供する。「Google Workspace」へのリブランディング・刷新に伴い、GmailやGoogleカレンダー、ドキュメントなどのアイコンも、それぞれに共通性をもたせた4色カラーによるデザインにリニューアルされる。（画像はGoogle Cloud Blog 公式発表記事より）元の記事を読む

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