現時点で問題提供に参画することが決定しているのは、実教出版株式会社、株式会社新興出版社啓林館、株式会社第一学習社、東京書籍株式会社の4社で、こうした複数出版社の問題を高等学校教育で利活用し、プリント作成を実行できるツールは「Q.Bank」が初のものとなる。
2027年3月までに収録される問題数は8万問超にまでなる予定ともされ、その後も継続的に問題は追加されていくことから、教育の現場で膨大なリソースを有効活用できるようになると期待される。
学校教諭ら指導にあたるユーザーは、複数出版社の問題を組み合わせ、理想と考えられる授業のスタイルや生徒のレベルなどに応じ、個別最適化した問題を速やかに作成、アウトプット可能となり、従来の煩雑なプリント作成業務の手間を大幅に削減できる。
作成した問題やコンテンツ・プリント類はアップロードし、「問題シェア機能」により他のユーザーとも共有可能なため、教諭同士でノウハウを共有するといったことも簡単に行えるようになる。
カシオとLibryでは、今後さらに提携する出版社の拡大を進めるほか、数学のみならず他の科目の問題、来年度から全国学力調査において一部の学年科目で導入される「CBT」を意識した機能追加など、さらなるサービスの高度化を目指していくともした。
教員の負担過剰など課題の多い教育現場だが、こうした新たなソリューションにより、子どもたちにとって最適な学習環境を確立する適切なICT化が進んでいくことを願いたい。
(画像はプレスリリースより)