人がサービス提供を実際に行うため、顧客の元へ出向くフィールドサービスタイプの産業に活用できる新システムで、最適化AIにより、いつ誰がどう行くべきかを提案、訪問スタッフの余剰稼働を減らし、スタッフ稼働効率を上げながら、顧客満足度向上も実現させるとする。
フィールドサービス領域では、保守点検・機器設置工事、アフターケア、メンテナンス、出張型サービスなどが含まれ、いずれも人が顧客の元へ出向いてサービスを提供するが、これらの場合、移動効率とスタッフの分担効率、作業時間予測など見通すべき不確定要素が多く、それらについて最適なかたちを考慮した上での訪問調整、受注を行うことが難しいという、ビジネス面での課題があった。
電話やFAX、電子メール、HPなど、受け付けるチャネルが複数化することで、同時並行的に希望日時を受け付けねばならないケースも増え、人の頭で稼働状態を管理し、考えて最適な日時やスタッフの割り当て提案を行うことには限界が生じてきたことも挙げられる。
そうした無理を抱えたままの事業運営では、結果としてスタッフのシフトや訪問順、利用ルートなどの面で非効率な訪問計画を立ててしまいやすく、スケジュール調整の煩雑さに加え、無駄の多い動きで処理していかねばならなくなる。
「ScaLe」は、こうした業界の構造的問題を解決する。
今回の「ScaLe」では、物流事業で提供してきた最適化技術を応用し、予めスタッフシフトと連動、個々のスキルも考慮したかたちで、受注したその場でAIによる自動計算を実行、いつどこに誰を割り当てるべきか提示できる仕組みとして構築した。
すでに一部の顧客協力のもと、実証実験を開始しており、実用的システムとして本格リリースを決めるものとなった。
顧客からの注文段階で、AIが移動ルートや訪問時間を最適化して計算、スケジュールの効率化を実行する。これを活かして展開を進めることで、事業者は訪問可能件数を増やしやすく、新たな顧客獲得も容易になると見込まれる。
時間やコストの無駄が削減されることで、現場負担が軽減され、人手不足が進む業界にあっても、あるリソースを最大限有効活用していくことが可能になる。
人による計算・調整に比べ、日時確定までのリードタイムが大幅に短縮されることから、これまでに生じていた離脱を防止したり、顧客満足度を一層向上させたりすることもできると考えられている。
(画像はプレスリリースより)











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