日本生物製剤が設立したRE Biotech.
バイオベンチャーのRE Biotech.は、2025年8月15日、化粧品製造業許可を取得したと発表した。

RE Biotech.は、ヒト胎盤を原料とする医薬品「ラエンネック」を製造販売する株式会社日本生物製剤が、2023年に設立した社内ベンチャー組織。
今回の許可取得によって、胎盤由来細胞培養上清液の化粧品製造について全工程の内製化を完了している。

胎盤の有効活用を進めるバイオベンチャー
RE Biotech.は、ヒトやその他の動物胎盤の有効活用を進めるために設立された。生物由来医療用品の開発に適した最新鋭の設備・環境を整備し、新たな医療用品や化粧品、またそれらの素材の研究開発を展開。胎盤組織の研究開発拠点としては、国内有数の規模を誇る。

同組織は、胎盤由来細胞の培養上清化粧品は品質のばらつきが多く、また高額な市場価格で取引されている現状を憂慮。特に海外製品の取引においてトラブルが頻発している点を鑑み、国内で原料調達から化粧品製造まで一気通貫の生産を実現すべく化粧品製造業許可を取得するに至った。

高品質・適正価格で培養上清化粧品を提供
今回の許可取得によってRE Biotech.は、ヒト胎盤の収集と胎盤細胞の単離、細胞培養上清の製造、そして化粧品製造/出荷の全工程について、一貫した内製化を実現。高品質かつ適正価格で培養上清化粧品を提供できる体制を構築した。

この体制により同組織は、防腐剤無添加品の展開や工業スケールの培養上清原液製造、化粧品メーカーへの原料提供なども計画している。

(画像はプレスリリースより)

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