これまでにも取り組まれてきた、経費生産や法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するAIクラウドサービスである「バクラク」事業における協業に加え、AI・LLM事業で展開させている生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」を用いた組織変革実現や新規事業創出に向けた協業の検討を開始するとしている。
LayerXと株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)、三菱UFJ銀行は、2019年のブロックチェーン協業以来、長く連携を組み、2023年にはMUFGの連結子会社が運営するVCファンドがLayerXに出資を行うなど、創業当初から深い関係を築いている。
2024年には業務提携契約を締結、三菱UFJ銀行法人顧客向けに「バクラク for MUFG」の提供を開始した。また「Ai Workforce」を三菱UFJ銀行へ導入し、社内のナレッジシェア活発化による営業活動の効率化も進めているという。
今回締結した戦略的パートナーシップでは、MUFGグループの金融事業と、LayerXの法人支出管理やAI・LLM領域における知見やノウハウ、実績、顧客基盤を相互に提供し合い、「バクラク」事業に加え、「Ai Workforce」活用による企業の変革実現や新規事業創出に向けた協業を本格的に開始させる。
TCVはNetflixやSpotify、ByteDanceなど世界を代表する成長企業に出資してきたグロース・エクイティ投資家として知られる存在で、日本のスタートアップへの投資は今回のLayerXに対するものが初となる。
LayerXでは、今回の資金調達を受け、エンジニアを中心とした人材採用の強化、セールス体制の拡充、さらなる事業拡大を進めていく方針としている。とくに人材面ではAIを活用した生産性向上を通じ、将来的に世界でも競争力ある報酬体系を実現させていきたいとした。
三菱UFJ銀行とは、資金調達と協業実績を基盤とし、さらなる関係性強化、協業検討を進める。その中では、バクラク事業のほかにAI・LLM領域での新たな可能性を追求、「Ai Workforce」の全社活用に関する検討を皮切りに、さらに複雑なユースケースにも対応可能な新機能・新サービスの協働開発など、AI技術を用いた革新的取り組みを推進していくとしている。
また他のパートナー企業との協働も推進し、一層の価値創造、日本全体の生産性向上と経済活動のデジタル化にも貢献していきたい姿勢を示した。
(画像はプレスリリースより)