この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、世界の植物性たんぱく素材市場について調査を実施、その結果を発表した。

【調査結果】
◆2024年における世界の植物性たんぱく素材の市場(食品用途)は、前年比5.1%増の1兆5,845.6億円となった。
同年の市場動向として、(1)アジア・太平洋エリアの成長、(2)エンドウ豆を活用した素材の拡大、(3)素材の多用途化の3点が挙げられる。

◆(1)については、依然として北米が全体の4割弱のシェアを占めているものの、伸長率ではアジア・太平洋エリアが好調な推移を続けている。同エリアでは将来的な食糧危機や温室効果への懸念から植物性たんぱく質のニーズが拡大しており、国や企業の積極的な取り組みによって市場が拡大した。また、菜食習慣に結び付く宗教的背景を持った人口の多さ、農業生産国の多さなども植物性たんぱく素材への取り組みが加速する要因となっており、今後は欧州を越えて世界2位の規模まで成長する見通しとなっている。

◆(2)については、世界的なサプライヤーによるエンドウ豆たんぱく素材に対する注力度が高まっており、市場全体の1割を占める規模まで成長している。同原料はアレルゲンフリーや非GMOである点が強みとなっており、畜肉加工品や飲料など幅広い用途で差別化素材として訴求することで販路を広げた。また、dsm-firmenichやRoquetteなどの大手原料メーカーの参入と、生産体制の整備も市場拡大を後押ししている。

◆(3)については、これまで畜肉加工品や製菓・製パンが中心だった市場で、飲料や乳製品といった用途のシェアが拡大する傾向にある。これらの用途に関しては欧州やアジア・太平洋で代替乳などの摂取機会が増加していることが主な要因となっている。また、コロナ禍の終息以降も各国で健康に対するニーズが拡大を続けており、健康栄養食品は各エリアで継続的な成長をみせた。

◆今後も植物性たんぱく素材については多くの国が新規産業として取り組みを強化していく見通しだが、自国産業を育成する意向が強く、外部からの参入についてはハードルが上がっていく見通し。各国では技術革新に向けた助成を強化しており、参入各社ではこれらの制度を活用することで外部との共同開発を進めていく方向にある。


◆本レポートでは、企業・エリア・原料・用途などの観点に加えて、各エリアの行政や関連団体の最新の取り組みなど背景情報を分析。今後の植物性たんぱく素材市場の可能性を明らかにするとともに、海外だけでなく国内においても戦略策定のヒントになる情報を提供している。

【調査要覧】
<調査対象エリア>
北米、欧州、アジア・太平洋、日本※、その他エリア
(※日本はアジア・太平洋と分割して市場を算出)
<調査対象原料>
大豆、小麦、エンドウ豆、その他原料※
(※その他豆類、穀類、ナッツ、種子など)
<調査対象企業>
Archer Daniels Midland、International Flavors & Fragrances、Cargill、
Kerry Group、dsm-firmenich、Roquette、不二製油、臨沂山松生物製品、Ingredion

【調査実査日】
2025年1月~4月


【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000320678&id=bodyimage1


<資料名>
2025年 世界の植物性たんぱく素材市場
―3つのグローバルトレンドと将来予測―
URL:https://www.tpc-osaka.com/c/health/mr220250656
発刊日:2025年5月2日   頒価:99,000円(税込108,900円)


【会社概要】
会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社
設立:1991年8月
所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容:マーケティングリサーチおよびコンサルティング、調査資料の作成・販売
コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号:IS598110

【本件に関するお問い合わせ】
電話番号:06-6538-5358
メールアドレス:webmarke@tpc-osaka.com


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