・Xpeng、Geely、Leapmotorといった中国OEMは、製品の差別化とサプライチェーン管理の強化を目指し、自社製オーディオシステムを開発しています。
・プレミアムオーディオシステムのスピーカー数は、より手頃な価格のEVの発売により、車両1台あたりの平均で12個と横ばいとなっています。
・空間オーディオ、OTAアップデート、パーソナライズゾーン、AIアシスタントといった機能が、ソフトウェア定義システムによって車内サウンド体験を再定義しています。
・EVの静かな車内空間は没入型オーディオへの需要を高めており、中国ではプレミアムサウンドが重要な購入要因となっています。
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Harman and Bose Dominate, but Chinese Players and EV Trends Reshape the Global Car Audio Market
https://www.counterpointresearch.com/report/harman-and-bose-dominate-but-chinese-players-and-ev-trends-reshape-the-global-car-audio-market
カウンターポイントリサーチの最新レポート「世界乗用車オーディオシステムトラッカー」によりますと、世界の乗用車オーディオシステム市場は現在、HarmanとBoseが独占しており、両社で総売上高の約60%を占めています。上位10社のサプライヤーのうち、中国企業はAAC Technologiesのみとなっています。市場は従来、Harman、Bose、Sony、Dynaudioといった米国、日本、欧州の企業が牽引してきましたが、Sonavox、WANOS、Nobo Automotive、ADS Audioといった中国サプライヤーが、中国の電気自動車(EV)メーカーの世界的なプレゼンスの高まりを背景に、急成長を遂げています。
Xpeng、Leapmotor、Geelyなどの中国自動車メーカーは、サプライチェーンのコントロールを強化し、差別化された機能を提供するために、業界パートナーと緊密に連携し、独自のオーディオシステムを開発しています。
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中国自動車メーカーにおける注目すべきトレンドは、市場の高級車セグメントにおけるスピーカー数の増加です。NIO、Zeekr、BYDといった中国のOEMは、NIOのET7、Zeekrの01、BYDのDenzaブランドのD9など、20個以上のスピーカーを搭載したモデルを提供しています。一方で、高級車市場でスピーカー数が増加しているにもかかわらず、これらのメーカーはスピーカー数が少ない手頃な価格のEVの発売に注力しており、市場全体の平均最大スピーカー数は減少しています。
スピーカー数は自動車メーカーが競い合う主要な分野の一つですが、OEMがソフトウェア定義オーディオ機能を追加するにつれて、オーディオシステム市場も変化しています。
TeslaのModel 3、NIOのET7、CadillacのOptiq、Lucid Airなどは、OTAアップデートを提供するモデルの一部であり、ユーザーエクスペリエンスを継続的に向上させ、新機能を追加しています。高級車は、360度のサウンドスケープを提供するために、空間オーディオやイマーシブオーディオ技術の採用を増やしています。たとえば、米国市場では、ゼネラルモーターズがキャデラックブランドの2026年型EV全ラインナップにドルビーアトモスを搭載する予定です。
全体的に見て、先進的なカーオーディオシステムは消費者の購入決定における重要な差別化要因になりつつあります。特に中国のようなテクノロジー先進市場では、最高レベルのサウンド体験のためにプレミアム価格を支払うことを、消費者がますます望んでいるという傾向が顕著に表れています。
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