-AI搭載モデルの販売が牽引、プレミアムセグメントが成長を下支え-

【ソウル、北京、ベルリン、ブエノスアイレス、フォートコリンズ、香港、ロンドン、ニューデリー、台北、東京 - 2025年8月5日】

主なポイント
・世界のスマートフォン売上高は2025年第2四半期に前年同期比10%増となり、第2四半期としては初めて1,000億ドルを突破しました。

・上位5ブランドすべてが2025年第2四半期に前年同期比で売上高を伸ばし、中でもAppleは13%増と最も高い伸びを示しました。


・Appleは第2四半期の売上高が過去最高を記録し、世界の売上高の43%を占めました。

・世界のスマートフォンの平均販売価格(ASP)は2025年第2四半期に前年同期比7%増と、第2四半期として過去最高を記録しました。中でもOPPOの平均販売価格(ASP)は上位5ブランドの中で最も高い14%増を記録しました。

【市場動向】
カウンターポイントリサーチの最新マーケットモニターサービスによると、2025年第2四半期の世界スマートフォン売上高は前年同期比10%増の1,000億ドルを超え、2四半期目としては過去最高を記録しました。一方、世界出荷台数は同四半期に前年同期比わずか3%の増加にとどまりました。一方、世界平均販売価格(ASP)も第2四半期としては最高値を記録し、2025年第2四半期は前年同期比7%上昇の350ドルに迫りました。

   Global Smartphone Market Revenue Grew 10% YoY, Reaching Record Q2 Levels

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000326689&id=bodyimage1

【専門家の解説】
2025年第2四半期の市場動向について、シニアアナリストのシルピ・ジェインは次のように述べています。
「主要地域でマクロ経済の逆風が続いているにもかかわらず、市場は数量と金額の両方で成長を遂げました。米国の関税緩和を受け、OEMは特に先進国市場におけるプレミアムデバイスへの堅調な需要の恩恵を受けました。プレミアム化は、ファイナンスオプションの拡大、下取りプログラムの強化、そしてプロモーション活動の活発化によって、当初の予測を超えて加速しており、これらはすべて、ハイエンドデバイスへの参入障壁を効果的に引き下げています。」

Appleの業績について、リサーチディレクターのジェフ・フィールドハックは次のように述べています。
「Appleは、16シリーズが地域全体で好調な業績を上げ、プレミアム化のトレンドの恩恵を受け、売上高でリードを強固なものにしました。米国では、関税をめぐる不確実性により、出荷が前倒しとなりました。
一方、日本ではiPhone 16eが売上を牽引し、Appleにとって最も急成長している地域の一つとなりました。中東、アフリカ、インドといった新興市場も引き続き力強い成長を見せています。」

Samsungは、2025年第2四半期の世界スマートフォン出荷台数でトップの座を維持し、売上高は前年同期比4%増となりました。Samsungの成長は、刷新されたミッドレンジのAシリーズ端末への地域を通じた強い需要に大きく支えられ、Galaxy S25シリーズと新たに追加されたS25 Edgeがプレミアムセグメントの販売台数を牽引しました。

OPPOの平均販売価格は2025年第2四半期に前年同期比14%上昇し、上位5ブランドの中で最も高い伸びを示しました。売上高は前年同期比10%増でした。OPPOは、販売数量の減少にもかかわらず、Reno 13シリーズとFind X8を牽引役としてプレミアムセグメントへの継続的な進出を図ったことにより、平均販売価格(ASP)と売上高が増加しました。

vivoの2025年第2四半期の売上高は前年同期比4%増と小幅な伸びを記録しましたが、出荷台数は前年同期比5%増でした。同社はインド、中東・アフリカ、ラテンアメリカなどの市場で事業を拡大し続け、欧州でも徐々にシェアを拡大しています。

今後は、プレミアム化のトレンドが継続し、2025年には売上高の伸びが販売台数の伸びを上回ると予想されます。さらに、生成AIスマートフォンと折りたたみ式フォームファクターへの関心の高まりは、スマートフォン市場に大きな成長機会をもたらすでしょう。

当社サイトもぜひご覧ください。
https://japan.counterpointresearch.com/insights/pr/global-smartphone-revenues-q2-2025/

【カウンターポイントリサーチについて】
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当社は、世界中の主要なイノベーション・ハブ、製造クラスター、商業都市に拠点を構え、スマートフォンOEMからチップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業に至るまで、幅広いクライアントにサービスを提供しています。
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