この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な大学・研究機関が明らかになります。
集計の結果、2024年に最も引用された機関は、1位 産業技術総合研究所、2位 東京大学、3位 東北大学となりました。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000326809&id=bodyimage1】
1位 産業技術総合研究所の最も引用された特許は、三井化学と共同保有の「高いEUV透過率と耐熱性を有するEUVリソグラフィ用ペリクル膜」に関する技術で、信越化学工業などの計4件(のべ5回)の審査過程で引用されています。このほかには、三菱ガス化学と共同保有の「高プレス圧を必要とせずに大量製造が可能な全固体電池の製造方法」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、トヨタ自動車など計4件(のべ4回)の拒絶理由として引用されています。
2024年に、産業技術総合研究所の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車(13件)、次いでNTT(12件)となっています。
2位 東京大学の最も引用された特許は、「畳み込みニューラルネットワークを用いた情報処理」に関する技術で、エンゼルグループの計7件の審査過程で引用されています。このほか「均一で高機能の肝細胞の効率的な調製方法」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、UNIVERSITY HEALTH NETWORK(加)など計4件の拒絶理由として引用されています。
2024年に、東京大学の特許によって影響を受けた件数が最も多い機関は大阪大学(8件)、次いでエンゼルグループ(7件)です。
3位 東北大学の最も引用された特許は、JFEスチールと共同保有の「高生産性で低コストの還元鉄を製造する方法」に関する技術で、住友金属鉱山の計6件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2024年に、東北大学の特許により影響を受けた件数が最も多い企業は住友金属鉱山(9件)、次いでTDK(7件)となっています。
4位 科学技術振興機構は「ラマン分光法を用いた生体分子の解析方法」、5位 大阪大学は「ヒト幹細胞の安定培養を可能にする細胞培養器具」が、最も引用された特許として挙げられます。
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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2024年12月までに公開されたすべての特許のうち、2024年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
■大学・研究機関 他社牽制力ランキング2024 データ販売
納品物:以下のデータを収録したエクセルファイル
1)ランキングトップ50機関
大学・研究機関の被引用件数上位50機関のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
大学・研究機関の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/ranking/fcit/2024/fcituniv.html
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
ホームページURL:https://www.patentresult.co.jp/
メールアドレス:info@patentresult.co.jp
■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階
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