新大和漢方株式会社(社長:山口直弥)は、長年に渡り、漢方や生薬製剤などの医薬品、医薬部外品、化粧品、健康食品の研究開発に取り組んでまいりました。この度、高知学園大学 健康科学部 管理栄養学科 菊島 健児氏、近畿大学 産業理工学部 生物環境化学科 大貫宏一郎氏と共同研究を実施。
目尻のシワへの影響について、ハーフフェイス法を用いた臨床試験を実施し、被験者の試験品使用前後の左右それぞれの目尻の写真からシワグレードの判定を行ったところ、試験品使用側の目尻に対してのみ、試験品摂取前後のシワグレードに統計的有意な差異が観測されました。また、被験者のアンケートからは、肌の潤い、肌の柔らかさ、なめらかさ、肌の透明感といった多くの項目においても試験品使用側の顔面においてのみ、試験品使用前後の肌の状態に有意差が認められました。以上のことから、試験品はピーリングを行うことで目尻のシワを軽減するとともに、肌の若々しい状態の維持に寄与することが示唆されました。本研究は、「『新薬と臨牀』第74巻第8号」で発表されました。

研究の背景
近年、老化のメカニズム解明が世界中で意欲的に行われています。老化の原因は、多岐にわたることから、その予防とアンチエイジングには、複合的な対策が必要とされます。漢方薬は一般的に複数の天然由来の生薬を組み合わせて調合されるため、複合的な薬理効果が得られ、多面的な生理機能変化を擁する老化に対して、漢方のアプローチは理に適っていると言えます。
漢方薬として用いられる成分の中でも、プラセンタエキスは、漢方において「紫河車(シカシャ)」とよばれ、不老長寿の薬として滋養強壮に用いられています。現在では、様々な生理活性物質が同定され、現在では漢方薬だけにとどまらず、医薬品や健康食品、化粧品に広く応用されています。これまでの当社の研究におきまして、プラセンタエキス等、様々な天然由来成分の配合された漢方クリーム(Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)vol.50 no.11 2022)が、目尻のシワ改善や、顔面の肌質改善に効果のあることを示してきました。
そこで、当社は、薬用有効成分である水溶性プラセンタエキスをはじめ、和漢植物の配合された薬用ピーリングジェルの効果についてハーフフェイス法を用い、目尻のシワに対する効果の検証を行いました。

表1:試験品、薬用化粧品「洗い流し用パック 珀墨」の全成分
【有効成分】アラントイン、プラセンタエキス(1)
【その他の成分】精製水、濃グリセリン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、薬用炭、無水ケイ酸、コハク酸ジエトキシエチル、L-システイン、リボフラビン、カンゾウ抽出末、ヨクイニンエキス、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、アンズ果汁、プルーン酵素分解物、ハトムギ油、ハイビスカス花発酵液、酵母エキス(3)、ホエイ(2)、アルピニアカツマダイ種子エキス、メマツヨイグサ抽出液、ビルベリー葉エキス、ユキノシタエキス、ノバラ油、コーヒーエキス、天然ビタミンE、コメ発酵液、セイヨウナシ果汁発酵液、サクラ葉抽出液、アーティチョークエキス、豆乳発酵液、ユズセラミド、N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、アロエエキス(2)、加水分解ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン末、加水分解シルク液、エタノール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、フェノキシエタノール


【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000327567&id=bodyimage1

研究結果
1 試験品使用による目尻のシワグレードの軽減
臨床試験4週間後における試験品使用側と不使用側の目尻のシワの変化についてそれぞれ解析したところ、試験品使用側ではシワグレードの減少が観測された一方で、 不使用側の目尻におけるシワグレードの減少は観測されなかった(図1、表2)。
使用側と不使用側のシワの変化についての群間比較をからは統計的有意(P < 0.01)な差異が認められたことから、本試験品の4週間の使用によって目尻のシワが改善されることが明らかとなった。


2 試験品使用による肌の状態の改善
シワ軽減以外の、試験品の効果を調べるために、検査 4 週間前後における肌のコンディションについて被験者にアンケートを行った。多くの項目で試験品使用前後の得点に統計的有意な差異が認められた。特に、「肌の柔らかさ」「肌のなめらかさ」「肌の透明感」の項目ではP < 0.01の顕著な統計的有意差が示された。また、試験品使用側と不使用側の群間比較からも、「総合的な肌の満足感」をはじめとしてた多くの項目で統計的有意差(P < 0.05)が認められたが、なかでも「肌の潤い」に関しては顕著な統計的有意差(P < 0.01)が認められた。(図2、表3)。


【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000327567&id=bodyimage2

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000327567&id=bodyimage3

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000327567&id=bodyimage4

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000327567&id=bodyimage5


配信元企業:新大和漢方株式会社
プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ
編集部おすすめ