舞台は、大躍進政策や飢饉によって社会に混乱がもたらされた1950年代後半から60年代はじめの中国。
緑豊かな土地で育った主人公シュエディは、七才になる年に上海で暮らすことになります。
はじめは田舎と都会の違いに戸惑いますが、絵の才能を認められたことをきっかけに、だんだんと周囲に馴染めるように。
さまざまな出会いや喪失を経験しながら、やがて勇敢で心優しい少年に成長していきます。
原書は、中国国内で合計300万部発行されている名作児童文学『童年河(どうねんが)』(2013年出版)。
著者の趙麗宏は、いくつもの作品が中国の小中学校の国語教科書に用いられている、中国を代表する作家のひとりです。
ノスタルジーと異国情緒を感じる描写に溢れる一方、人々が持つ愛情の普遍的なあたたかさが光る一冊。
日中関係の緊張が高まる昨今。本書を読み、シュエディを友達やかつての自分のように思えたならば、それが平和への第一歩にちがいありません。
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中国国内合計部数300万部! 中国児童文学の名作、待望の邦訳。
みずみずしい少年の感性が、古き良き上海の風景と人々の暮らしをよみがえらせる。
日本人の知らない静かな感動が、いま、川の流れのように……。
崇明島の片田舎で祖母に育てられたシュエディは、父親の転勤を機に、上海で両親と暮らすことになります。
都会の洗礼を受け、泣いたり笑ったりしながら、上海の生活になじんでいくシュエディ。政治の混乱による不穏な空気が漂いはじめるも、家族の深い愛情と友情に囲まれ、のびのびと成長していきます。
そんなシュエディのそばには、いつも川がありました。
著者自身の少年時代の思い出を描いた自伝的物語です。
【著者プロフィール】
作:趙 麗宏(ちょう れいこう/チャオ リーホン)
詩人、散文家、小説家。1952年、上海市に生まれる。
1968年に中学校を卒業後、故郷の崇明島に下放され、農業に従事。その間に文学創作を始める。
1978年、華東師範大学中国語学科に入学。卒業後、雑誌『萌芽』の編集者を務め、1987年より上海市作家協会所属の作家となる。
『上海文学』雑誌社社長、中国散文学会副会長、上海作家協会副主席を歴任。詩集『Pain 疼痛』、『変形』、散文集『島人日記』、『詩魂』、児童文学『漁童』、『月光蟋蟀』、『木彫りの男の子 シューハイ』など100冊を超える著作がある。
訳:城田 千枝子(しろた ちえこ)
大阪市に生まれる。
関西大学文学部中国文学科卒業、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了。
社会学博士。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構の主任研究員を経て、現在、翻訳業に従事する。
主な訳書に『幽霊船』(鄭蕓著、芳草社、2022年)、『木彫りの男の子 シューハイ』(趙麗宏著、芳草社、2023年)などがある。
【書籍概要】
書名:ふるさとの川は永遠に
作:趙 麗宏 ・ 訳:城田 千枝子
発売日:2026年1月9日
価格:2200円(税込)
体裁:A5判変型 288ページ ソフトカバー
ISBN:978-4-434-37050-2
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