既婚者マッチングアプリ「Healmate(ヒールメイト)」を運営するレゾンデートル株式会社(東京都渋谷区;https://raisondetre-inc.co.jp/)によるセックスレス“じゃない”夫婦の実態調査の本調査です。
本調査は、インターネット上で一般の既婚男女を対象に実施したもので、月1回以上の頻度でパートナーと性行為をしていると回答した631人を抽出し、分析を行っています。
前回の調査では、セックスレス“じゃない”夫婦の「性行為を求める頻度の男女差や、日常的なスキンシップの実態、セックスレスにならないために意識していること」について整理しました。その結果、年代を問わず、性行為とは切り分けた形で、日常的なスキンシップを取っている夫婦が多いことが明らかになりました。
一方で、その行動は、特定の方法や単一の正解に集約されるものではありませんでした。日常の中で相手とどのように関わっているかは、夫婦ごとにかなりの違いが見られたのです。意識して続けている場合もあれば、特別な工夫をしているわけではなく、結果として自然に続いている場合もあり、そのあり方は年代や夫婦の関係性によって様々であることが分かりました。
では、実際にセックスレス“じゃない”状態を維持している夫婦は、セックスそのものに対してどの程度の満足感を持っているのでしょうか。義務として受け入れているのか、愛情を確かめ合う行為として満足しているのか、あるいは性的な快感を得ているのか、気になるところです。
そこで今回の調査では、セックスレス“じゃない”既婚者631人を対象に、セックスに対する満足度や満足している理由、セックスが夫婦にとってどのような価値を持つものとしてとらえられているのか、さらに、本当はしたくないと感じる時でも相手に合わせることがあるのかといった点について整理し、その中から共通する傾向やヒントを探っていきます。
なお、本記事では「セックスレス」という言葉について、日本性科学会が示している定義を参考として扱います。
同学会では、セックスレスを
「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交やセクシャル・コンタクトがいずれも1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」
と定義しています(※1)
(※1)日本性科学会「セックスレスの定義」(https://sexology.jp/sexless/)
<調査概要>
・調査タイトル:セックスレス“じゃない”夫婦の実態調査(本調査(2))
・調査期間:2025年12月15日~12月28日、2026年1月20日~1月24日
・調査対象者:20~59歳の月1回以上の頻度でパートナーと性行為をしていると回答した既婚男女631人(10歳刻みで男女各80人を基本構成とし、女性50代のみ71人)
・調査?法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利?)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)
・調査報告の掲載:https://healmate.jp/survey/
・本報告の発表?:2026年2?16?
<調査対象者について>
次の通り男女、各年代とも均等なサンプルになっています。
全体:男性(320人)、女性(311人)
20代:男性80人(25.0%)、女性80人(25.7%)
30代:男性80人(25.0%)、女性80人(25.7%)
40代:男性80人(25.0%)、女性80人(25.7%)
50代:男性80人(25.0%)、女性71人(22.8%)
回答者は全都道府県におおむね人口と相関する形で分布しており地域的な偏りはありません。
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2. セックスに対する満足度はどの程度か?
まず、セックスレス“じゃない”既婚者について、現在の夫婦間のセックスに対する満足度を男女別に見ていきます。
結果は、男女ともに「とても満足している」「満足している」と回答した人が6割を超えています。一方で、「やや不満」「不満」と回答した人はいずれの性別でも1割程度にとどまっています。
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この結果から、セックスレス“じゃない”夫婦の多くは、現在の性生活をおおむね肯定的に受け止めていることが分かります。ただし、「どちらともいえない」と回答する人も一定数存在しており、満足している人が多数派である一方で、評価が定まっていない層も併存している状況がうかがえます。
しかし、満足している人が多数派であるからといって、その理由や感じ方が一様であるとは限りません。次に、セックスに満足していると回答した人が、具体的にどのような点を理由として挙げているのかを見ていきます。
3. セックスに満足している理由は?
次に、「セックスに満足している」(とても満足している/満足している)と回答した407人(男性216、女性191)を対象に、その理由を男女別に見ていきます。
まずは全体的な傾向として、「お互いの好みを理解している」「愛情を感じる」「安心感や信頼感がある」といった項目が比較的多く選ばれており、セックスに対する満足が、行為そのものだけでなく、夫婦関係の中での心理的なつながりと結びついている様子がうかがえます。
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一方で、理由の内訳には男女で傾向の違いも見られます。男性では「性行為そのものが好き」や「見た目・容姿が好み」「身体的・心理的な相性が良い」といった項目が女性より高く、セックスそのものや対象への肯定的な評価が比較的強く表れています。
これに対して女性では、「愛情を感じる」「安心感や信頼感がある」といった項目がより高く、満足の背景として情緒的な側面が重視されている傾向が見られます。
そのような男女の違いが見られるなか、「前戯が丁寧」「時間をかけてくれる」「気分づくりや雰囲気が良い」といった項目はいずれの性別でも一定割合選ばれており、具体的な行為内容や過程も、満足度に影響していることが分かります。
これらの結果から、セックスに対する満足は、テクニックや頻度といった要素だけで決まるものではなく、夫婦間の関係性や感情の共有のあり方と密接に関わっている可能性がうかがえます。その重心は男女でやや異なりつつも、セックスが夫婦関係の一部としてとらえられている点は共通していると考えられます。
では、こうした背景を踏まえたとき、セックスは夫婦にとってどのような価値を持つものとしてとらえられているのでしょうか。次に、セックスに対する価値認識について整理していきます。
4. セックスは夫婦にとってどのような価値を持つのか?
セックスレス“じゃない”夫婦は、セックスに対して「愛情の確認」「夫婦仲の維持」「コミュニケーション」といった項目を価値として挙げており、セックスが夫婦関係を支える要素の一つとしてとらえられている様子がうかがえます。また、「スキンシップの延長」と回答する人も多く、セックスが特別な行為というよりも、日常的な身体的なつながりの一部として位置づけられていることが分かります。
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一方で、セックスの価値のとらえ方には男女で傾向の違いも見られます。男性では「肉体的な快感」や「ストレス解消」といった項目が女性より高く、セックスを自分自身の満足感や気分転換といった観点からとらえている人が相対的に多いことが分かります。
これに対して女性では、「愛情の確認」や「夫婦仲の維持」といった項目がより高く、関係性の維持や感情的なつながりを重視している様子がうかがえます。こうした傾向は、前項で整理したセックスに満足している理由とも共通しています。
また、「特に価値は感じていない」と回答した人は男女ともに一定数存在していますが、その割合は女性の方が男性の倍以上となっています。この結果から、セックスの位置づけが、すべての夫婦にとって中心的なものとは限らず、とりわけ女性では、夫婦関係の中で相対的に重みづけが低いととらえている人が一定数いることが分かります。
これまでの結果から、男性ではセックスを自分自身の満足感や気分転換と結びつけてとらえている傾向が見られる一方で、女性では必ずしも同じ価値づけがなされていないケースも少なくありません。そのため、夫婦間では、セックスに対する重要度や意味づけにズレが生じており、夫側の価値認識に、妻側が合わせる形で関係が維持されている場合もある可能性がうかがえます。
では、こうしたセックスに対する価値認識の違いは、実際の行動にどのように表れているのでしょうか。
5. したくない時でも相手に合わせることはあるのか?
最後に、「本当はしたくないと感じる時があっても、相手に合わせて性行為を行うことがあるか」について、男女別に見ていきます。
男女別の回答を見ると、「よくある」「ときどきある」と回答した人の割合は女性の方が高くなっています(末尾参照)。
この結果から、セックスレス“じゃない”夫婦であっても、性行為が常に双方の気持ちが一致した状態で行われているとは限らないことが分かります。特に女性では、自身の気持ちとは必ずしも一致しないまま、相手に合わせて性行為を行う場面が相対的に多い可能性がうかがえます。
前章で見たように、セックスに対する価値の置き方には男女差があり、男性では自分自身の満足感や気分転換と結びつけてとらえる傾向が見られる一方、女性ではセックスを必ずしも中心的な価値としてとらえていない人も一定数存在していました。こうした価値認識の違いが、実際の行動の中で、「相手に合わせる」という形として表れているケースもあると考えられます。
ただし、こうした行動がすべて不満や我慢を意味するとは限りません。
このように、本当はしたくないと感じる場面があるかどうかという点から見ても、セックスレス“じゃない”状態とは、単に性行為の頻度が保たれている状態を指すのではなく、夫婦それぞれが価値観や気持ちの違いを調整しながら成り立っている状態であることがうかがえます。
6. まとめ
本記事では、月1回以上の頻度でパートナーと性行為をしている、いわゆるセックスレス“じゃない”既婚者を対象に、セックスに対する満足度やその理由、夫婦にとっての価値認識、さらに本当はしたくないと感じる時でも相手に合わせることがあるのかといった点について整理しました。
その結果、セックスレス“じゃない”夫婦の多くは、現在の性生活をおおむね肯定的に受け止めている一方で、満足の理由や価値の置き方には男女差があり、一様ではないことが分かりました。男性では自分自身の満足感や気分転換と結びつけてとらえる傾向が見られる一方、女性では関係性の維持や情緒的なつながりを重視する傾向が確認されています。
また、「特に価値は感じていない」と回答する人も一定数存在しており、とりわけ女性ではその割合が高いなど、セックスの位置づけが必ずしもすべての夫婦にとって中心的なものではないことも示されました。さらに、本当はしたくないと感じる時でも相手に合わせることがあるという回答は女性で多く、セックスレス“じゃない”状態が、常に双方の気持ちが一致した上で成り立っているわけではないことも明らかになっています。
これらの結果から、セックスレス“じゃない”という状態は、単に性行為の頻度が保たれていることを意味するのではなく、夫婦それぞれが価値観や気持ちの違いを調整しながら関係を続けている状態である可能性がうかがえます。
次回の第3報では、子どもがいるセックスレス“じゃない”夫婦に焦点を当て、出産後に性行為の頻度がどのように変化したのか、また、どのようにして性行為を再開しているのかについて分析していきます。
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配信元企業:レゾンデートル株式会社
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