第1回「このサイズで本格派!の感動」
長年カメラマンとしてラジコンマガジン誌のお世話になっておりまして、バギーや全日本選手権等のガチなレースをはじめスタジオ撮影にも携わっておりながら、“ミニッツ”というカテゴリーが「スロットレーシングと同様にステアリングの操作はできないもの」と、てっきり思い込んでいた私。
ある時編集長に「あの大きさでラジコンだったら楽しいですよねー」な~んて、ミニッツのベテラン諸氏が聞いたら呆れ返るようなことを口走ったために、己の無知が発覚。
編集長の反応は、「あのね~…」みたいな雰囲気を醸し出しつつでしたが、懇切丁寧にミニッツの豊富な種類や歴史をとくとくと解説をしてくれたわけです。
実車の四輪耐久レースにはオフィシャルカメラマンとして関わったり、二輪のサンデーレースでは1/1模型感覚でポンコツバイクを修理&改造していたメカ好きの私ですので、ここでミニッツへの興味が一気に沸騰。どうせなら実車は到底手に入らぬグループCカーが良いな。ミニッツの現行車種を調べると、伝説のザウバーメルセデスC9が存在するじゃありませんか。これだぁ! いそいそと送信機付きのRWDシリーズを入手後、早速送信機とマシンに単4電池を入れてペアリング。おぉ、ホントにちゃんとしたラジコンだぁ!
初代の「京商ミニッツレーサー」が登場後、20年間もこの存在を知らなかった損失感も相当ですが、いざ手に入れてみると収納用のケースが欲しくなりました。とりあえず部屋の中をゴソゴソ捜してみると、昔写真機材用に使っていた小型トランクを発見。これなら少々落下しても大丈夫でしょ。
端材板と三角材、さらにクッション材を駆使して、まずは自作のミニッツ用ケースが完成しました!
●スケールモデル同然のディテールなのに、ちゃんと走らせることができるザウバーC9…。今さらながらの感動。
収納ケースを自作!
●このトランクはレンズや映像用マイク収納用に使っていた個体。ミニッツの車体と送信機一式がピッタリ収まる、ジャストサイズに見えた
●仕切りの板はワンコインショップで購入した端材を、寸法を合わせてカット。付け根に三角の木材で補強を入れて速乾エポキシで接着
●上側クッションの隙間にアルカリ単4電池や小工具を入れれば、ロケ先にも持って行けてすぐ楽しめそう。ウレシイ!
文と写真=小見哲彦

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