◇◇◇以下、当時原文ママ◇◇◇
■注目のミッドシップに熱い視線
プレス・コンフェレンスにおける久米社長、下島セニア・マネージング・ダイレクターのあいさつが、とても長く感じられた。その背後のカーテンの奥に、ホンダ・ミッドシップスポーツ、NS-Xがあるのだ。早くその姿を見たい。
昨年7月。本誌はいち早くこのクルマの存在をキャッチし、イラストでその姿をお伝えした。長い長い時間をかけた取材だった。情報の正確さには自信があった。それでも実車を見るまでは、やはりコワイ。まさかシカゴまでやってきて、実車を見ることになるとは思いもしなかった。しかし、とにかくもう目の前にクルマがある。待つだけだ。
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拍手が沸いた。
クルマはとてもキレイに仕上がっていた。ルーフ&ピラーのブラック塗装が、キャノピー感覚のグリーンハウスをコンパクトに見せる。ワイド感も、低い車高も申し分ない。
プレスデーに展示車の前で立っていると、「What is this!?」という声とともに、若い男たちが足をとめた。そのあと何を話していたのか、ボクの語学力では聞き取れなかった。が、NS-Xが彼らにとってとても魅力的に映ったことだけは確かなようだ。
来年半ばから秋ごろにかけて、日米欧ほぼ同時に売り出されるというNS-X。正式デビュー時の車名は『Allegre(アレグレ)』になるという有力情報を、シカゴでつかんだことを付け加えておこう。
〈まとめ=ドライバーWeb編集部〉