たとえば「いただく」という言葉。
がーん。なんだ、動詞にすると意味の違いは無くなってしまうのか。言葉も日々進化していくもんだなあ。
では、「固い」「硬い」「堅い」の使い分けはどうなるか。「かたい」も平仮名で書かれることが多く、漢字としての意味の違いはなくなってしまったのかと言えば、そんなことはない。
これらの言葉については、それぞれが持つ対義語によって覚えることができる。
まず、「固い」は「ゆるい」の対義語。イメージとしては、ひもがぎゅっときつく結ばれている様子を思い浮かべると良い。人の絆にも、この漢字が使われる。
そういえば、8月11日にコンビニ限定で発売されたカルビーの新商品、「堅焼きおつまめ 塩味」にも「堅」という字が入っていた。“この堅さ、ありえんどう”のキャッチコピーにたがわず、食べると「ザクッ」と音がする、歯ごたえある食感がやみつきになりそうなお菓子である。
比べるなら、「じゃがりこ」や「堅あげポテト」と同じくらいだろうか? 太いので、体感としてはそれよりかたい印象もある。一度にたくさん口に入れるのは要注意。一本一本、しっかり中身がつまってる様子を味わってもらいたい。
しっかりかみしめていると、生の豆のような感覚になる。なにも大げさな話じゃない。繊維がそのまま残っているので、ちゃんとさやえんどうを皮ごと食べた気分になるのだ。栄養もしっかり取れてうれしい。3時のおやつに、ビールのおつまみに最適な商品である。
いち早く「堅焼きおつまめ 塩味」を楽しんだ人からは、「ちゃんと豆の味がする。塩加減もほどよい。居酒屋に置いといてくれないかな」、「私はホンモノの豆に目がないけど、これは野菜の感覚に近いし、いい感じ。食べても罪悪感がなくていいかも」などの意見があがっている。
「堅焼きおつまめ 塩味」を味わって、「堅い」という言葉の意味をしっかりかみしめてほしい!
(平原学)