「ミス慶応」の運営団体だった慶應義塾広告学研究会に関して週刊誌で報じられている、集団性的暴行疑惑でも、被害女性はテキーラを何杯も飲まされたと証言している。
ショットグラスで強制飲酒
「週刊新潮」(2016年10月20日号)によると、今年の「ミス慶応コンテスト」を運営する慶応義塾広告学研究会に所属する未成年学生の飲酒が行われただけでなく、そこで性的暴行事件も起こっていたのだという。被害に遭ったのは18歳の女性メンバー。毎年同会が神奈川県の葉山町に開く「海の家」の活動拠点となっていた合宿所で事件は発生した。
被害女性はサークルの活動にはそれまであまり参加していなかったが、メンバーから海の家の片付けの手伝いにしつこく誘われ合宿所へ。そこにいたのは男子学生6人で、女性はほかにいなかったという。男子学生らは被害女性にゲームと称し、度数の高いテキーラをショットグラス5杯ぐらい連続で強制的に飲ませたらしい。頭が朦朧しつつも抵抗する女性を、スマートフォンで撮影しながら凌辱したそうだ。
テキーラのアルコール度数は一般的には約40度。ショットグラスとはいえ、連続で何杯も飲まされたら危険だ。アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)のウェブサイトによると、アルコール「1単位」(20グラム前後の純アルコールを含む酒類の量=ビールだと中瓶1本)を飲んだ場合、個人差はあるが女性はおよそアルコールの分解に5時間かかる。分解スピードが追い付かないほどのペースで飲ませるのは言語道断だ。
今年の中頃にも東京大学のサークルで、泥酔した女性を男子学生が乱暴するという事件が大きな問題になった。加害学生たちは泥酔した女性をおもちゃのように扱い、局部にドライヤーの熱風をかけるなどの屈辱的な行為に及んでいたという。
飲みの席で必要以上に大量のお酒を飲ませようとしたり、高い度数のお酒を勧めたりする人物には注意が必要だ。
ハロウィンに便乗してテキーラを飲ませる企みも
10月末のハロウィンで六本木の街がお祭り状態になることを見越して、テキーラを女性に飲ませようと企んでいる連中もいるらしい。ナンパした女性を部屋に連れ込んでテキーラ飲ませる仲間を募集するネットへの投稿が発見された。
「ナンパ慣れしてない女性を上手く声掛けして、部屋まで連れ出し、とにかく飲ませて酔わせましょう。 討伐対象には『テキーラ』をしこたま飲まそうと思います」
これに対してTwitterで批判が殺到し、現在は投稿は削除されたが、同様のことを考えている人がいてもおかしくない。
ワイン情報サイト「WineBazaar」の調査によると、20代の44.8%が月に1度もお酒を飲まないという。男女別だと男性の39.8%、女性の50%が月に1度もお酒を飲まないという結果だ。普段飲まない分、たまに飲むときほど冷静さが求められる。