ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

■ゆず/【ゆず 20周年突入記念 弾き語りライブ ゆずのみ】ライブレポート
2016.11.27(SUN)at 東京ドーム
(※画像18点)

祭典と原点回帰と未来への宣言が詰まった濃い夜が出現

【ゆず20周年突入記念弾き語りライブ ゆずのみ】が11月26日、27日の2日間、東京ドームで開催され、2日間で約10万人を動員した。ここでは2日目の公演をレポートしていく。


ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

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撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

ゆずはこれまでにも節目節目で東京ドーム公演を行っている。結成から5年の2001年、デビュー15周年の2012年、そして今回。どれも二人だけの弾き語りという共通点がある。つまり東京ドームは成長の定点観測地点でもあるのだ。セットで目を引いたのは背後に並んだファンの名前入りの2400個の提灯。ゆずとファンが一緒にステージを作っていることを象徴するようなセットだ。ジャージ姿の北川悠仁と岩沢厚治が登場してお辞儀と握手をして始まったのは最初の東京ドームと同じく、路上時代から歌っていたキャンディーズの「春一番」。初心に還ってのスタートだ。後半を“もうすぐ20周年ですね。 ゆずとお祝いしませんか”と変えて歌うと、歓声がひときわ大きくなった。さらにドームテーマ曲ともいうべき、「DOME☆BOMBAYE」。“元気があればなんでもできる”という歌詞がリアルに響くのはたった二人でドームに立っているゆずが歌っているから。
北川はピアニカを吹いたり、新登場のパーカッションセット“スーパーリズムファクト 囃子(はやし)くん”でリズムを刻んだりと大活躍。前半は初期の曲が数多く演奏された。「贈る詩」では地区ごとに観客がコーラスで参加して、最後に全員の合唱になった瞬間、会場内が感動で包まれて、ゆずの歌はみんなの歌なのだと実感した。“囃子くん”に組み込まれた“家紋(かもん)くん”でサンプリングされた郷ひろみの“カモーン”という声を使った「3番線」、大島優子の声を使った「Go★Go!! サウナ」など、楽しい演出もあった。

ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

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撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

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撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

「19か20歳くらいの時に書いたんだけど、40歳手前の自分が教えられる部分もあります」という北川のMCに続いての「心のままに」では当時の思いに今の思いが加わった歌声が深く入ってきた。原点回帰のステージであると同時に新機軸や挑戦もたくさんある。「これまでやってこなかったことを」という北川の言葉に続いて、初の試みのソロ・コーナー。岩沢が高座でざぶとんの上に座って披露したのは路上時代に作った「おっちゃんの唄」。どんなに時がたっても絶対に失ってはいけないものが宿ったヒューマンな歌声に胸が熱くなった。北川はピアノの弾き語りで「ねぇ」を披露。思いをさらけだすような歌声もその歌声に寄りそうピアノも見事だった。さらに北川のピアノの弾き語りで始まったのは「栄光の架橋」。
たった2曲ぶりではあるけれど、途中から岩沢が入ってきて二人がハモった瞬間に、このハーモニーは唯一無二だなと再認識した。

ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

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来た人を喜ばせたい、驚かせたいというサービス精神あふれる多彩な演出もゆずのライブの魅力のひとつ。和太鼓バンド、GOCOOが祭り囃子をテーマとしたパフォーマンスを披露したり、秋田県能代市の行事“天空の不夜城”に登場する高さ24.1メートルの灯籠“愛季”が出現して、その中で「虹」「友達の唄」を歌ったり。後半は「OLA!!」「LOVE & PEACH」など、観客も一体となっての盛りあがり。「夏色」の終盤でナインティナインの岡村隆史扮する“オカ柳徹子”が乱入して、先日ゆずが出演した『めちゃ×2イケてるッ!』のテーマ曲を公開オファーする場面もあった。レギュラー陣も登場、観客の後押しもあって、テーマ曲を制作することで合意。その後、出演者との共演で「栄光の架橋」も演奏された。

ゆず 10万人を二人で魅了。東京ドームでの弾き語りライブを詳細レポ/ライブレポート・セトリ
撮影 神藤剛、後藤武浩、立脇卓、中島未来

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「“ゆずのみ”ということで二人だけでやったんですが、これは後付けで最初は“ゆずの実”という意味でした。20年やってきた“実”をみんなと味わい尽くせるライブにしたいと思ってました。味わっていただけたでしょうか?」と北川が問いかけると、大きな声援と歓声。アンコールはアリーナに出現した四方形のステージでの演奏。GOCOOとの共演での「雨のち晴レルヤ」では祝祭、祝福、希望の歌のように響いてきた。
アンコールの最後はインディーズ時代の「てっぺん」。二人が当時のようなテンションで叫び、吠え、ギターをかきむしっていた。路上から東京ドームへ。ゆずは音楽の大きな果実を実らせてきたが、この日のこの歌からはまだまだこれからという意志までもが伝わってきた気がした。ベストアルバム、ドームツアーなど、2017年の予定も発表された。祭典と原点回帰と未来への宣言、それらすべてが詰まった密度の濃い夜だった。
(取材・文/長谷川誠)

≪セットリスト≫
1. 春一番
2. DOME(星マーク)BOMBAYE 20周年ver.
3. いこう
4. 待ちぼうけ
5. 濃
6. 贈る詩
7. 春風
8. 連呼
9. 3番線
10. Go(星マーク)Go!! サウナ
11. 飛べない鳥
12. 心のままに
13. おっちゃんの唄(岩沢ソロ)
14. ねぇ(北川ソロ)
15. 栄光の架橋
16. 虹
17. 友達の唄
18. OLA!!
19. LOVE & PEACH
20. 少年
21. 夏色
<アンコール>
1. 嗚呼、青春の日々
2. 友 ~旅立ちの時~
3. サヨナラバス
4. 雨のち晴レルヤ
5. 蛍の光
6. てっぺん

≪ツアー情報≫
全国ドームツアー
2017年5月3日(水・祝)愛知県 ナゴヤドーム
2017年5月20日(土)東京都 東京ドーム
2017年5月21日(日)東京都 東京ドーム
2017年5月27日(土)大阪府 京セラドーム大阪
2017年5月28日(日)大阪府 京セラドーム大阪
2017年6月4日(日)福岡県 福岡 ヤフオク!ドーム

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