UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

■UVERworld/【UVERworld KING'S PARADE 2017(男祭り)】ライブレポート
2017.02.11(SAT) at さいたまスーパーアリーナ
(※画像18点)

「オマエ達が負けずに生きていくことを信じる6人が、ここにいるからな」

2月11日、UVERworldがさいたまスーパーアリーナで『UVERworld KING'S PARADE 2017(男祭り)』を行なった。これはその名のとおり男性限定ギグで、第1回目は2011年にメンバーの地元である滋賀B-FLATで開催。
その後、回数を重ねるたびに規模を拡大し、9回目となった今回は、なんと2万3千人を動員。アーティスト史上最大の男祭りとなった。
UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

開演前からスクリーンにはデジタル時計の数字が映され、開演時刻17時30分に近づくにつれ、客席のあちこちから野太い歓声や興奮が波のように起こり続けていた。そして1分前、カウントダウンを叫ぶ声が会場を揺るがし始める。会場が暗転したのは17時30分ジャスト、SEをかき消すほどの大歓声のなか、ドラムの真太郎がステージに登場。SEのエンディングと共にステージ下からポップアップで飛び出たのは、TAKUYA∞、彰、信人、克哉、誠果。これには会場を埋め尽くした男達の興奮もガチ上がり。上半身ハダカになる気の早いヤツらも相当数。

そんな野郎どもにUVERworldが食らわせるのは「エミュー」。新曲のひとつだが、昨年のアリーナツアーから披露していることもあり、すっかりライブナンバーと化している。のっけから起こるシンガロングやコーラスの一体感は、勇猛である。
UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

「全員まとめて掛かって来い!」と煽りながら、アリーナに降りて客席に突っ込んでいくTAKUYA∞。
そのまま「Don't Think.Feel」、和太鼓の響きも力強い「Collide」など、ライブにふさわしい曲を次々に炸裂させる。

「俺達の歴史的一夜が始まったぞ。誰にも止められねえぞ!」と叫ぶと、2万3千人もコブシを上げながら絶叫。その血気盛んな様子は、ライブというより、まさに男の祭りである。メンバーのテンションも高まり続けるのみ。バンドサウンドのキレも力強さも増すばかりだ。また「Forever Young feat. UVERworld」では、TAKUYA∞が“2016年に出会ったなかで一番ホットな男”というAK-69がゲストで登場。激ヤバなライムを浴びせた。

そしてライブ中盤のこと。「本気の生き様を見せて、カッコいいヤツだけ“仲間”と呼ばせてくれ」と言いながら、4年前のエピソードを話す。4年前の男祭りでグータッチしたヤツがいて、その後、街で偶然に出会ったことも重なり、1年間ほどTAKUYA∞の家に住んでたという。なぜなら本気の生き様を見せてくれたカッコいい仲間だから。
この熱い話の後には、アリーナに降りて歌うTAKUYA∞のところに、クラウドサーフしてはグータッチしようとする野郎どもが続出。どんだけ単純、いや、純粋なヤツらばっかなんだ。
UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

UVERworld 2万3千人のCrewと描いた、“男祭り”の感動的で力強い光景/レポート

そんな2万3千人と珠玉のバラードを一緒に歌いたかった、と13曲目に「君の好きなうた」を歌い始めたTAKUYA∞。しかし、その直後だった。ニヤリと笑みを浮かべて言い放った。「オマエら、なに、目をトロ~ンとさせながら歌っちゃってんだよ(笑)。オマエらと歌うわけねーだろ。オマエに贈るバラードはこっちだ!」と曲は「バーベル」へ急展開。やっぱ男祭り、ムードある曲が入る隙はない。スラッシーなリフで攻め立て、エモーショナルなヴォーカルで刺激し、高まった情熱で爆走。ステージのあちこちから炎が上がり、スモークも吹き上がる。そして客席に広がる汗だくの男達。


「もう俺は、オマエらのこと認めてるよ。カッコいいCrewを誇りに思う」とTAKUYA∞。そのCrewとのエピソードを再び話し始めた。それは昨日の午前2時のこと。日課の走り込みをしようと会場の外に出たところ、一緒に走るつもりで待っていたCrewが43人。しかし、親しく話をするつもりはなく、10km付いて来れたら話をしようと言って、走り出したTAKUYA∞。100mぐらいでUターンしたヤツも3人いたが、TAKUYA∞より早く完走したヤツも。「俺は42分。1位は36分で走ってた、バケモンか!」と嬉しそう。走り続けて530日目という1位のCrewがいつも泣き崩れるほど好きな曲、それが「PRAYING RUN」だという。諦めずに努力することと不屈の精神を歌った曲だ。