柳原陽一郎がホスト役をつとめる音楽イベント『ピテカントロプスになる日』の第4回公演が10月17日(火)、東京・duo MUSIC EXCHANGEで開催される。“~歌手と詩人とロックンローラー~”というサブタイトルが付けられた本公演の共演者は、柴田聡子と奇妙礼太郎。
圧倒的な独創性と誰もが楽しめる大衆性を兼ね備えたミュージシャンたちによるセッションは、この夜、この場所でしか体感できない貴重なものになるだろう。

『ピテカントロプスになる日』のこれまでの出演者は、おおはた雄一、ハンバート ハンバート、イエローパープル(1回目/2015年8月18日)、小谷美紗子、青葉市子(2回目/2016年10月17日)、EGO-WRAPPIN'、スカート(3回目/2017年5月17日)。とんでもなく魅力的なミュージシャンばかりだが、その共通点を挙げるとすれば“ルーツミュージックに根付いた音楽を志向している”、そして“オリジナルの音楽を表現する技術を身に付けている”ということになるだろうか。

ライブは基本的にアコースティックギター、ピアノなどの弾き語りで行われるのだが、フォーク、ブルース、ジャズ、カントリー、ロックンロールといったルーツを感じさせながら、しっかりと抑制を効かせた演奏と豊かな情感をたたえた歌が生み出されるステージは、音楽の至福そのものと言っていい。

柳原と共演者の気の置けないトーク、そして、お互いの楽曲をカバーし合うセッションタイムも、このイベントの大きな見どころ。どんな楽曲を選び、どんなアレンジで歌うのか。音楽性の違いと個性を尊重しながら、ふたつの音楽が有機的に結びつく瞬間にもぜひ注目してほしい。

イベントの中心を担っているのは、柳原陽一郎、その人だ。アコースティックギター、ピアノを演奏しながら、伝統的なフォークソング、ブルースからサイケデリック、童謡、ニッチポップまでを自由に行き来するような音楽性は、ここ数年、さらに深みを増している。

このイベントで彼はずっとステージの上にいて、ゲストが演奏している間はソファーに座ってゆったりと聴いているのだが、その摩訶不思議な磁力とオーラがこのイベントの求心力になっていることは間違いないだろう。

今回の『ピテカントロプスになる日 vol.4』に参加する柴田聡子、奇妙礼太郎のステージも大いに期待したい。今年5月に岸田繁(くるり)、山本精一が参加した新作『愛の休日』をリリースした“詩人”(柴田)、9月13日にメジャー1stアルバム『YOU ARE SEXY』を発表する“ロックンローラー”(奇妙)はまさにいまが旬。
柳原陽一郎を含めた3人がどんな“歌”を響かせてくれるのか、いまから楽しみでしょうがない。
(文/森 朋之)

≪公演概要≫
【ピテカントロプスになる日 vol.4~歌手と詩人とロックンローラー~】
2017年10月17日(火)Shibuya duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:柳原陽一郎 / 柴田聡子 / 奇妙礼太郎

チケット:
前売り¥3,800 / ¥4,300(共に税込、ドリンク代別途、全自由席、入場整理番号付)
チケット先行発売:2017年8月18日(金)~9月3日(日)
※特典付き
チケット一般発売:9月15日(金)

問い合わせ:duo MUSIC EXCHANGE(TEL.03-5459-8716)

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