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「カードキャプターさくら」新作が放送中 変身しない魔法少女が描くさまざまな愛の形


自然に描かれた、さまざまな愛の形


劇中ではさくらを中心にいくつかの恋が描かれる。そこに浮かび上がるのは多様な愛の形だった。さくらの初恋の相手は、兄の親友である男子高校生・雪兎(ゆきと)。物静かで優しい雪兎への憧れが初々しく描かれていた。

しかし、あるキャラクターがさくらの恋模様をかき回す。さくらのライバルとなるカードキャプターの少年・小狼(シャオラン)が作品途中から登場するのだが、彼はなんと同性の雪兎に一目惚れするのだ。2人は恋と魔法の2つの面で競うことになる。
少年が少年に恋をするという驚きの展開だが、ことさら特殊なこととしては描かれない。また雪兎をめぐっては、シリーズ後半に兄との特別な関係も描かれることになる。
「カードキャプターさくら」新作が放送中 変身しない魔法少女が描くさまざまな愛の形
画像出典:Amazon.co.jp「カードキャプターさくら Blu-ray BOX

一方、知世のさくらへの愛着と献身は、どこか友達の領域を超えている。恋にも似ているが、それを通り越した無償の愛といえるものだ。しかし、ただ犠牲的なだけではない。知世は映像を残したいという欲求を満たしているし、2人は対等な関係であった。

この他にも教師と生徒など、現実の社会では批判されかねない恋も描かれた。子供の頃、ドキドキしながら見た人もいるだろう。大人になってから見てもいろんな意味でドキドキする展開だ。

しかし、性別や年齢の垣根を超えた恋も扇情的には描かれない。恋の楽しさや切なさ、愛の美しさは描かれるが、偏った目線ではない。日常の一部として、さまざまな愛の形が描かれる。このさりげなさも本作の特徴だ。


しっかり子供向けに作られたからこそ、全世代に愛された


「セーラームーン」以降、魔法少女ものは男性ファンからも人気を集めるようになる。ピュアで可愛らしいさくらも、いわゆる大きなお友達の心をキャッチした。

しかし「さくら」がメガヒット作品となった要因はそれだけではない。あくまでも本来のターゲットである小学生児童に向けて、作品の土台が作られたところにポイントがある。ささやかな日常の積み重ねを、きちんと子供の目線で描いていたのだ。

さくらが感嘆詞として発する「はにゃ~ん」は、誰しもが素直に愛せる可愛らしさだ。この作品は母親世代の心もつかんでいたという。また魔法少女ものを見るのは女の子だけではない。同年代の男の子にも一定の人気があった。

誰もが共感と憧れを抱けるバランスの取れた作品だからこそ、幅広い世代に愛されたのだ。

女の子も男の子も、大人になったあなたにも


話題を集めている新作ではさくらは中学生になった。かつての子供たちは時の流れに愕然とするかもしれない。アニメキャラは年をとらなくてズルいと思うかもしれない。
しかし見始めればすぐに、特有のふんわり優しい空気に包まれるだろう。
さくらは、大人になったあなたの心を癒やしてくれるはずだ。
(いとこ)

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