システム開発をメインにコンサルティング、 検証、運用・サポートなど、ITシステム周辺のさまざまなサービスを手がけている「日本オープンシステムズ」。一般にはIT業界はブラックという印象もあるなか、女性社員の育休復帰率100%を誇る「日本オープンシステムズ」では、果たしてどのような働き方改革が行われているのか?

育休を取得したパパエンジニア、時短勤務を利用している2児のママ、文系出身でチーフエンジニアとなった女性社員、エンジニアからバックオフィスへキャリアチェンジした女性、全拠点の人財開発に奔走する人事総務社員、そして社員のワークライフバランスを大切にする取締役まで、さまざまな人の生の声をお届けいたします。

男性社員が2カ月半の育休取得


「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
システム品質検証部の金子滉輝さん

「妻が妊娠して上司に報告したとき『おめでとう。それで、育休はいつから取る予定?』と聞かれ、僕はそのとき少し驚きました。もちろん、制度として育休が存在することは入社前から知っていたのですが、きちんと利用できるものとして、こうもすんなりと育休が取得できるのかと、日本オープンシステムズの会社としての姿勢を再認識しました。実際には、出産直後の妻の体力が落ちている時期を支えたかったので、出産後から2カ月半、育休をとりました。それまで抱えていたプロジェクトが終わる見通しがあったことと、次のプロジェクトが始まるまでの期間をちょうど育休に当てたのです。

育休中は、会社とこまめに連絡を取る必要もなく、どっぷりと育児に向かい合うことができました。復職する1週間ほど前に上司から、次のプロジェクトの打ち合わせがしたいと連絡をもらい、カフェで1時間程度、対面で打ち合わせをしたぐらいです。そのときも、わざわざ出社することなく、上司が家の近所のカフェまで、出向いてくれました。2カ月半という育休の中の貴重な1日を使ってしまっては、育休の意味がないと考えてくれた優しさからでした。今の制度になってからパパになった男性社員はまだ少ないので、男性の育休経験者は多くはありませんが『男性も当たり前のように育休が取れる』それが日本オープンシステムズの子育て応援社風を証明しているように感じています」(金子滉輝さん/システム品質検証部)

文系出身でもエンジニアとして活躍できる


「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
東京システム開発部の若嶋しおりさん

「エンジニアと聞くと、理系出身と思われる方も多いと思いますが、私は大学時代、心理学を専攻していた文系出身です。文系に身を置いてはいても、これからの時代はITだと思っていたので、入社を決めました。入社前に不安がなかったといえば嘘になりますが、入社後は、富山の本社で新人研修があり、社会人に必要なビジネスマナーやコンプライアンス教育、Java言語を使ったシステム開発の技術研修など、基礎からみっちりと学ぶことができました。

その後は配属先で、知識レベルに応じて先輩社員がマンツーマンで丁寧に教えてくれます。フォロー体制が整っているので、自分のスキルに合わせてどんどん成長することが可能です。数年後には一人前のプログラマーになり、取引先に提案できるシステムエンジニアになり、今は子育てをしながら、時短勤務でチーフエンジニアとして働けています。だから、文系の学生でも、パソコンが苦手な方でも、何も心配はありません。もちろん、その都度、日々進化するIT業界で乗り越えるべき壁はありますが、その壁を乗り越えるたびに成長が実感できます」(若嶋しおりさん/東京システム開発部)

「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
東京システム開発部の山田優里さん

「若嶋さんとは異なり、私は大学も情報環境学部ネットワーク・コンピューター工学コースで学び、日本オープンシステムズに入社しました。最初の新人研修こそ学生時代の知識や情報のおかげで壁を感じることはありませんでしたが、実際に仕事をするようになって学生時代のソースとビジネスとして通用するソースの差に愕然としました。ビジネスで通用するには、誰もが読めるソースでなければならないのです。またシステムエンジニアといっても仕事の内容も、求められるスキルもさまざまです。システム開発なら必要な要件のヒアリングやプログラミング・設計・開発がありますし、システム検証ならテストの設計・実行・スケジュール管理があります。システム運用・サポートならセキュリティ診断や定期的なメンテナンスなどに携わります。

エンジニアは数カ月から数年といったプロジェクトによって異なる期間が終了すれば、次に全く違う業種のお客さまを担当することができ、いろいろな業界のシステム開発を手がけることができます。エンジニア業界ではテレワークを導入する組織も多いですが、私はテレワークが導入されても出社したい派です(笑)。それは、知識豊富な先輩エンジニアが、日本オープンシステムズのオフィスにはたくさんいるからです。エラーが出たときに『ちょっと教えてください』と気軽に聞けるフランクな関係の先輩たちがたくさんいて、問題がすぐに解決できるからです。これまで子どもを二人出産し、二度の産休、育休を経験していますが、復職への戸惑いを感じたことはありません。もちろん、日進月歩の世界なので、絶えず勉強はし続けなければなりませんが、わからないことをわかるまで聞ける環境があるので、エンジニアとして成長するには最適な環境だと思っています」(山田優里さん/東京システム開発部)
「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前


求めているのはコミュニケーションが好きな人!


「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
取締役の酒井健一さん

「私たちの組織にとって、一番の財産は人です。そしてその人が持っている技術力です。この技術力を軸にこれまで堅実に成長し、日本オープンシステムズは業績も社員数も創業以来、ずっと右肩上がりです」(酒井健一さん/取締役)

「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
管理本部 人事総務部の小林大祐さん

「私は今、新たな人財を求めて、さまざまな地域をまわっていますが、文系・理系を問わず、ポテンシャルを秘めた人を積極的に採用しています。未経験者であることを心配する人もいますが、経験よりもコミュニケーション能力を高く評価しています。エンジニアというと営業職などと異なり、パソコンに向かっているイメージを持つ方もいますが、案件ごとにチームを組んでシステム開発をしたり、取引先とやり取りをすることが多々あり、人との関わり合いに苦手意識のない方がプロジェクトを成功に導いています。技術力は入社後、リアルやオンラインでのセミナーが活発に行われていますし、業務とは別に、ワーキンググループ活動も盛んです。情熱を持って目標に取り組み、新しいものにもチャレンジしていけば、いつの間にか、そしてきちんとステップアップにつながる環境があるのです」(小林大祐さん/管理本部 人事総務部)

「昨年から、社内ハッカソンにトライアルしています。技術力のあるエンジニアたちの有志で始まったワーキンググループから、さらに声が上がり、開催しました。開催して驚いたのは、新たな事業領域のタネが見つかったことです。もちろん、社内のエンジニアの技術力の高さを自負していたつもりではいましたが、会社がまだ気づいていない新規事業のヒントもたくさんあったのです。IT業界は常に変化を続けています。今ある強みを生かしながら、新しい技術へ挑戦し、成長する。それが日本オープンシステムズです」(酒井健一さん/取締役)

先々のライフステージの変化を見据えて働ける


「日本オープンシステムズ」の快適な職場環境 ママもパパも育休取るのが当たり前
管理本部 業務サービス部の新谷直子さん

「仕事を円滑に進めるために大切なことに、私は社員一人ひとりの健康があると思っています。業務が忙しくなるとつい健康診断などのスケジュールを後回しにしがちですが、そうなってしまっては本来、会社が守るべき人財が守れません。人間ドックや健康診断も社員の健康を守るために大切なことなので、仕事のスケジュールと同じように、会社からスケジュール組みを依頼し、積極的に受診してもらっています。社員の健康が何よりもの土台になるからです。先日も社員の健康を考えて、オフィスの湿度をあげました。風邪やインフルエンザが流行する時期、デスクワークが中心のスタッフたちにより快適な環境を作りたく、些細なことでも最適化できるように心がけています。もちろん、制度としては、育児休業制度、育児短時間勤務制度、介護休業制度とライフステージに合わせた勤務制度をはじめ、NO残業デーを設けるなどもしています」(新谷直子さん/管理本部 業務サービス部)

「日本オープンシステムズは、富山に本社、長野、金沢、東京に事業所を構え、広く展開しています。地方拠点は基本的に各エリアの企業や自治体に密着してシステム構築や運用をサポートするだけでなく、大企業を中心とする東京地区本部が受注したシステム開発・運用案件の“ニアショア拠点”としてプロジェクトに参画しています。子どもが生まれたら都会ではなく自然のあるところで暮らしたい。いずれ親の介護で故郷に戻らなければならない。ライフステージの変化に伴って、暮らす場所を変えていく必要が出てくる人も多いと思います。地方に拠点を持つ日本オープンシステムズは、現在も、IターンやUターンを積極的に受け入れていますが、仕事も住まいも、そして子どもの通う園や学校も、全部いっぺんに変えるというのは、ストレスも大きいものです。そこで、当社では、学生のインターン期間のように、例えばいったん東京で入社をして、ある一定期間、業務に慣れてから、他の拠点へ異動するなどのクッション期間を設けています。そのようなクッション期間があることで、当社のよさをじっくりと見極めてもらって、仕事に慣れてもらってから、住まいも移せるのです。富山という地方でスタートアップした組織だからこそ可能な働き方が日本オープンシステムズにはあります。長く健康に働きたい。この基本を叶える企業であり続けたいと思っています」(酒井健一さん/取締役)


株式会社 日本オープンシステムズ

富山県富山市上本町3-16 上本町ビル7F
システムコンサルティングサービス、システム開発サービス、システム検証サービス、システム運用・サポートサービス
http://www.jops.co.jp/index.html
設立:1990年7月
株式会社 日本オープンシステムズ 求人ページ
http://www.jops.co.jp/recruit/index.html


(取材協力:日本オープンシステムズ)