このツアー全公演で、YUIのセルフカバーとして「CHE.R.RY」が披露されているからか、追加公演では「ひょっとしたら?」という声も聞こえる中、開演時間約5分程度を過ぎて、FLOWER FLOWERはyuiを先頭にいつも通りさりげなくステージに登場し、3月にリリースした2ndフルアルバムの1曲目をかざった「命」からスタート。ギターは持たず、ハンドマイクでまさに命を削るように歌うyuiの独特な印象的な儚い声に酔いしれている間に、すぐさま「パワフル」をパフォーマンスし、人々の葛藤を歌う「マネキン」へと続く。
そしてFLOWER FLOWER活動当初から演奏していた「コーヒー」。この曲はアルバムでは歌詞が一部アレンジされていたが、ライブではオリジナルの歌詞で歌われることが多い。その後1stアルバムからの曲もはさみつつ、クールなMCに決めていたというyuiは「映像もあるので、そちらも楽しんでください」と言葉少なめにZepp限定演出の映像を使用した曲など披露。
ところが、クールを持ち合わせていないと自負したyuiは「我慢できないからしゃべるよ」と砕けたMCを展開するも、その先を考えていなかったため、ステージは独特の間が織りなす不思議な空気に。これもFLOWER FLOWERのライブには本来つきものの時間でもある。
そしてライブも終盤に差し掛かり、スタジオ録音とは全く異なる「バイバイ」を歌唱した後、yuiは「終わりたくないよー!」と叫び、名残惜しみながらも本編ラストの「小さな窓」が終わった。
すぐさま照明が落とされ観客のアンコールが巻き起こる中、yuiは、最近同じステージで共演したTOSHI-LOW(BRAHMAN)のモノマネをしながら登場。そしてなんと、ファンの「ひょっとしたら?」を感じ取ったのか、突如YUIの「Rolling star」のサビを歌い始めたyuiは「本当に練習していないの」と言いながらも、観客からは大きな歓声が巻き起こった。
アンコールではもちろん「CHE.R.RY」も演奏、オーディエンスを煽り、サビを大合唱、メンバーそれぞれのソロパートも盛り込まれた特別バージョンだった。
最後、メンバーは「みんな最高です。
ファンの歓声と鳴りやまない拍手に包まれながら、ハプニングありサプライズあり涙あり、そして変な間もありのツアーは幕を閉じた。
ガンガン飛ばしていくと言っているFLOWER FLOWERのサプライズは近々にも用意されているという。また、このツアーに合わせて開設された期間限定のインスタグラムでは、今後ツアーを振り返る企画も実施予定とのことだ。
≪セットリスト≫
1. 命
2. パワフル
3. マネキン
4. コーヒー
5. アイス
6. とうめいなうた
7. 地図
8. 神様
9. あなたと太陽
10. 産声
11. スタートライン
12. 月
13. 踊り
14. 時計
15. バイバイ
16. ひかり
17. 小さな窓
<ENCORE>
1. 素晴らしい世界
2. CHE.R.RY(YUIカバー)
3. 炎
■FLOWER FLOWER オフィシャルサイト
■FLOWER FLOWER オフィシャルインスタグラム