超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック

■『NYLON guys JAPAN TAKUYA STYLE BOOK HMV&BOOKS限定版』発売記念トークイベント
2018.11.25(SUN) at HMV&BOOKS SHIBUYA

人気のメインダンサー&バックボーカルグループ超特急の4号車タクヤが、24歳の誕生日となる11月24日にスタイルブック『NYLON guys JAPAN STYLE BOOK』を出版した。「growth」(成長)をテーマに、ファッション、ビューティー、カルチャー、プライベートを軸に大人の男性へと成長する過程を多角的に表現し、魅せる内容となっている。


発売翌日の25日には、同誌のHMV&BOOKS 限定カバー版購入者を対象とした出版記念トークイベントがHMV&BOOKS SHIBUYAで開催され、それに先駆けてメディア向けに記者会見が行われた。その模様をレポートする。



超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック


スタイルブックのために撮られた数々の写真をポスターにしたものが壁一面に貼られたステージにこの日の主役であるタクヤが登場。超特急のメンバーがいないせいか、いつもより少し緊張感が漂っているように見える。

「NYLONさんをはじめ、たくさんの方々に支えていただいて今回、このような本を出すことできました。ありがとうございます」と挨拶して会見はスタート。ソロのスタイルブックが出版された感想を問われると、「ファッションにもともと興味があり、これまでにもお仕事で関わらせていただいたNYLONさんとこうやってコラボしたスタイルブックが出せるのは、出た今でも夢のようです」とコメント。じつは、挨拶前に「これまで誕生日をそれほど特別に感じたことがなかったが、今年の誕生日は特別な日になった」と語っており、この本の出版がいかに彼にとってスペシャルなことかが分かる。

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック


その一方で、「ただ、どのページをめくっても当たり前ですが自分だけなので、不思議な気持ちもします」と照れ笑いを浮かべながら、心情を吐露。

作品の重要なキーワードとなるニューヨークを撮影場所に指名したのは、タクヤ本人だそうで、その理由についてこう語ってくれた。

「雑誌や映画などを見て、もともと好きな街だったからです。タイムズスクエアの風景などを自分の目で確かめたい気持ちもありましたし、海外に行き、背景や風景が変わることで新鮮な表現ができるんじゃないかと思いました。
それに、ニューヨークに滞在している間だけでも(憧れの)スターになったような気持ちで撮影ができたらいいなと思ったからです」


超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック


また、撮影時などに着用した衣装についてもかなりこだわったそうで、イベントでもおしゃれ魂を遺憾なく発揮。このイベントで着用したのは、スタイルブック通常版の表紙で着用したブランド、トム・ブラウンが手がけたデザイン違いのものだった。タクヤにとって「ハレの日」に着たい特別なスーツを身にまとって登壇したというわけだ。

「20歳の成人式で、トム・ブラウンさんのスーツを着たかったんですが、当時の僕には高価すぎて断念しました。24歳になって(成人式ではなく)こうした別の形ではありますが、スーツを着れたことはとても嬉しかったです」

この通常版表紙は「奇跡の1枚」なのだという。「ニューヨークのビルの屋上で撮影したんですが、途中で雨が降ったりして撮影が思うように進みませんでした。でも、奇跡的に日没前に雨が上がり撮影することができたので、特に思い入れが強い1枚です」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック


132ページに及ぶスタイルブックを作り上げるには、その何十倍、場合によってはそれ以上の撮影が必要。多忙な中で渡米しての撮影は、やはり過酷さを伴うものだったようだ。

「僕の誕生日、11月24日に出版することもあって、その季節に合わせて着る衣装も長袖やニット、コートなどが多かったんですが、撮影したときのニューヨークはまだ暑くて(苦笑)。大変だなと思うこともありましたが、撮影はどれも濃くて印象的でした」

日本での撮影では、体調を崩してしまったことも。だが、つらいことほど時間が経つと笑い話になったりするもので……。

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
(C)エキサイトミュージック


「僕が好きなものを表現する『A to Z』の撮影は、じつは絶不調で(苦笑)。
熱がある中、泣いたり笑ったり、踊ったり、体を鍛える撮影をしたので、正直しんどかったです(笑)。でも、今思うと全部が楽しかったです」と当時を思い出し、にっこりと笑った。

また、コスメブランド「M・A・C」とコラボしたセクションでは、「喜怒哀楽」をテーマに、今までにない表現にも挑んだ。特に、「哀」の表現で新しい扉が開いたという。

「スチールの撮影で涙を流すのは初めての経験でした。俳優として泣く経験はありましたが、それとはまた違っていて、同じ『泣く』でもいろんな表現があるんだなと。不思議なんですが、お芝居の時よりも撮影のほうがすんなり泣けたんです。というのも、今回のスタイルブックに関わってくださった方々のことを思い浮かべたりしたら涙が止まらなくなっちゃって。後で(メイク直しが)大変でした(笑)」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
NYLON guys JAPAN TAKUYA STYLE BOOK HMV&BOOKS 限定版

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」
NYLON guys JAPAN TAKUYA STYLE BOOK


一見、クールなタイプに思われがちだが、その内面は熱いものがある。最後に、今後の目標を問われたとき、まっすぐに前を見据えて力強く未来を誓った。

「超特急としていろいろとチャレンジさせていただいた1年でしたが、さらにそれを推し進めたいです。個人的な思いではありますが、2020年の東京オリンピックでは、超特急としてテーマソングを担当できたらいいなと思っているんです。
でも、そのためには今のままじゃまだまだ足りない。その目標を達成するために、2019年はできることを一つ一つしっかりとやり切りたいと思います」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」


大人の男性らしく、凛々しく夢を語ったタクヤ。だが、話題がメンバーに及ぶと表情が途端に柔らかくなった。発売前に手元に届いたスタイルブックはメンバーに渡したそうで、「ユースケとユーキがサインを求めに来たのが面白くて(笑)。ユースケはすごく褒めてくれて、ユーキは一つ一つの表情がいいねと言ってくれた」そう。じゃれあっている様子が目に浮かぶ。「自分から感想を聞くのもあれなので(笑)……、みんな普通に見てくれたら嬉しいです」と、ツンデレぶりをのぞかせた。

かと思えば、プライベートでチャレンジしたいことを尋ねられた際には、「プライベートですがメンバーが絡んじゃうんです。運転免許を持っているのは僕だけなので、メンバーと一緒にドライブして、みんなでゆっくりしたい」と、メンバー思いのコメントが飛び出した。

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」

超特急タクヤが初のスタイルブックを出版 「今でも夢のよう。撮影はどれも濃くて印象的でした」


その言葉を聞いて、ふと「a kind of love」のミュージックビデオで、タクヤが運転するバンにメンバーが次々に飛び乗るシーンを思い出した。このシングルから超特急の新しい挑戦が始まったように、24歳になったタクヤが表現者として、超特急の4号車として、さらにスピードを上げて快走していくだろう……、そんな予感をさせてくれる1冊になっている。
(取材・文/橘川有子)



■『NYLON guys JAPAN TAKUYA STYLE BOOK』 特設ページ
■超特急 オフィシャルサイト
■超特急 掲載記事一覧
編集部おすすめ