7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

■【M!LK THE LIVE 2018 ~わちゃ2&cool これがM!LKっ~】レポート
ダンス&ボーカルグループ、MiLKにとって2018年は激動の1年だったに違いない。6月のメンバー卒業を経て、8月の『EBiDAN THE LIVE 2018』でBATTLE BOYSの山中柔太朗、曽野舜太、琉弥が新加入すると発表。
み!るきーず(ファンの呼称)たちを驚かせた。

あれから約3ヶ月が経った11月23日。奇しくも、2014年に初めてM!LKが公演した、11月24日から4周年イブとなる日に、新生M!LKとして初ワンマン『M!LK THE LIVE 2018 ~わちゃ2&cool これがM!LKっ~』を開催した。

この日詰めかけた3,000人のみ!るきーずたちも、7人がどんな姿を見せてくれるのか大きな期待と少しばかりの戸惑いを胸に抱えていただろう。だが、Overtureが流れ、暗がりからステージセットの上段に7人が凛々しく立ったのを見た瞬間、少しのモヤモヤは吹き飛ばされたに違いない。

キャッチーな「ハロー!」で幕を開けたライブは、ラップや歌の合間にメンバーが「せーの」「Put Your Hands!」と客席に声を飛ばし、それに応えるように7色のペンライトが振られ、瞬く間に熱気に支配された。続く「めちゃモル」は、ライブタイトルでもあるM!LKのワチャワチャ感が楽しいナンバー。のっけ2曲で、すっかりM!LKらしいハッピーな空気に包まれた。

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一


安定した歌唱力でグループを引っぱる吉田仁人が、満員のオーディエンスを見て「すごいね!」と感激。一方、塩崎太智は光景に驚きつつ、「豊洲!」と3度も呼びかけた。

冒頭のMCで、まずは自己紹介。口上が続く中、柔太朗が「最高のボレーシュート、見せてくれ!」と発言。
そこへ、板垣瑞生が「見せてくれって、み!るきーずがどうやってボレーシュート見せるの?」とすかさずツッコミを入れた。そんなところからも、7人の仲の良さが伝わってくる。

キャッチーでポップな楽曲が並んだ前半。手拍子で始まる「ハナキン!」では、曲の途中で佐野勇斗が最年少の琉弥を後ろからぎゅっとハグ。み!るきーずの黄色い声が一段と高まった。

中盤は、M!LKにとってチャレンジなセクションとなった。というのも、鳥や動物の鳴き声が轟くワイルドなアップチューン「ジャングリズム」以降、大量の新曲を投入したからだ。勇斗がオーディエンスに向けて「(一緒に)動物になってください」と呼びかけ、ファンと一緒に猿などのアニマルポーズを真似て一体感を醸し出した。かと思えば、琉弥がサルの耳をつけ、巨大なバナナ型のマイクで歌唱するなど、視覚的にも楽しませてくれた。歌い終わると、瑞生は「バナナ(のマイク)でかくない?」と興味津々。すると、メンバーから「楽屋でバナナを8本も食べていた瑞生が、一番のアニマルです」と暴露され、会場は笑いに包まれた。

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一



「もっと盛り上がっていけますか!」の号令とともに、ここからはもう一方のテーマである、coolなM!LKで魅せた。
大人っぽくどこかレトロ感漂うディスコ調ダンスナンバーの新曲「サラブレット御曹司CITY BOY」で華麗に踊り、ベースラインが印象的なメロディックな新曲「Goin'Down」では、ステッキ状のマイクを各人が手に持
ちカッコよくパフォーマンス。スケールの大きなミディアムナンバー「May」ではエモーショナルなボーカルを披露し、表現の多彩さを見せつけた。

MCでは再びフレンドリーで等身大の7人に戻り、勇斗から「地元トークしようよ」と提案。鹿児島県出身の仁人は「夕方4時半にチャイムとか音楽じゃなく、サイレンが鳴っていた」と仰天エピソードを披露。舜太が「帰り道に誰かを待ったりしたよね」と意味深発言をしたところから、初恋トークへと発展。太智が小学1年に初恋をした女の子は転校し、思いを伝えられなかったという。ここまでは淡い恋にありがちなエピソード。だが、勇斗の初恋の相手は、小学3年ごろに転校してきた女の子。しかも、太智の初恋相手と名前が一緒だったと分かると、奇跡の一致に会場からも驚嘆の声が上がっていた。不思議な運命の糸で、彼らはずっと前から結びついているのかもしれない。

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一


ウォークテンポが心地良い新曲「交差点、信号、君と僕」は、淡い恋を歌ったどこか懐かしく切ないバラード。思いをまっすぐ届けるようなユニゾンに心をぐっと掴まれた。


しっとりとしたムードの中、メンバーは一度バックステージへ。すると、マイク越しに勇斗は「拝啓、み!るきーず様」と手紙を読み始めた。結成時からを振り返る思い出トークや新体制になって不安にさせてしまったことが苦しかったと吐露。「僕らのことを忘れないでくれてありがとう」と感謝を伝える声に、3,000人はしみじみと聴き入っていた。ナレーションが琉弥へとバトンが渡されると「3人の新メンバーが入ってよかったと思ってもらえるよう、頑張ります」と誓い、温かな拍手が贈られた。

決意も新たにした7人が歌うのは新体制で初めてのシングル「Over The Stome」。「ハジマリは此処から」というコメントとともに、激しい雨や風の轟音が響き渡る中、黒のロングジャケット姿に着替えたメンバーが登壇。青いレーザー光線が交錯する中、力を込めたパフォーマンスとパワフルな歌唱で思いの丈を伝えた。

瑞生が「後半戦、ここから盛り上がる準備はできてますか!」と呼びかけ、新曲「上昇思考クライマー」へとなだれ込んだ。性急なビートに乗せ、「てっぺん目指して」「新しい景色、見に行こうぜ」と呼びかける姿はなんとも頼もしい。太智が「この曲、知ってますよね!」と紹介した「疾走ペンデュラム」ではメンバーの振りに合わせてみ!るきーずがペンライトをパタパタ。ライブの定番人気曲「テルネロファイター」でさらに場内はヒートアップした。


7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一

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撮影/笹森健一



終盤は、み!るきーずを巻き込んだプロジェクトが待っていた。新曲「Around The World」に収めるクラップ(手拍子)とコーラスをその場で実演してもらい、録音するというのだ。仁人が「ここからはレコーディングです。動画見てくれた?」「みんなの心、一つにしないとね」と呼びかけ、み!るきーずたちの緊張をほぐす。2パターンをその場で練習し、収録しているまさに最中だった。みんなを励ますつもりで、天然王子の舜太がつい声を出し、やり直しになる一幕も。“天の声”には叱られてしまったが、ライブ(生)だからこその楽しい出来事として、みんなの思い出になることだろう。収録が終わると、改めて「Around The World」を披露。ポジティブなナンバーに合わせて、7色の光の筋が会場を自在に照らす様は美しく、心励まされる光景だった。

最後のMCパートになって、ついにクールな白銀王子・柔太朗がぽつりぽつりと語り始めた。「この3ヶ月間、(既存メンバーの)4人に支えられ、(新メンバーの)3人で支えあってやってきました。おかげさまで『Over The Stome』はウィークリチャート2位に。
『なぜこの7人なのか』、その意味がわかるライブになれば嬉しいです」 その強い思いを受け、仁人は「めちゃめちゃ濃い3ヶ月でした。この3人は本当によく頑張ってくれたなって……。改めてありがとうと言いたいです」とねぎらった。

7人体制の新生M!LKが初ワンマン “カッコかわいい”で3000人を魅了/レポート
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瑞生が「最後、めちゃめちゃ大きな声を出して!」と叫び、「Brave Saga」へ。晴れやかな元気溢れるナンバーに合わせ、3,000人のペンライトを振る手にもさらに力が入る。7人で肩を抱き合いながら見せた笑顔に、この3ヶ月の答えが凝縮されていたのではないだろうか。

熱烈なアンコールの声に導かれて再び姿を見せた7人は、ラブリーな新曲「It's only LOVE」でみ!るきーずたちをおもてなし。パワフルでエモーショナルな「ボクノアカシ」でライブパフォーマンスを全力でやりきった後、さらには、来年2月6日に2ndアルバム『Time Capsule』のリリースをサプライズ発表した。わずか3ヶ月でチームとして結束し、魅せるパフォーマンスを届けてくれたM!LK。勇斗を筆頭に俳優業など、ソロの活躍も目覚ましい。そんな7人が集結したM!LKの快進撃は、結成4年を迎え、ますます加速しそうだ。
(取材・文/橘川有子)

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撮影/笹森健一



≪セットリスト≫
1. ハロー!
2. めちゃモル
3. ボクらなりレボリューション
4. ハナキン!
5. コーヒーが飲めません
6. ジャングリズム(新曲)
7. サラブレット御曹司CITY BOY(新曲)
8. Goin'Down(新曲)
9. May
10. 交差点、信号、君と僕(新曲)
11. Over The Storm
12. 上昇思考クライマー(新曲)
13. 疾走ペンデュラム
14. テルネロファイター
15. Feel Alive
16. Around The World(新曲)
17. Brave Saga
<ENCORE>
1. It's only LOVE(新曲)
2. ボクノアカシ

≪リリース情報≫
2nd Album
『Time Capsule』
2019.02.06リリース

【初回限定盤】CD+Blu-ray
※DVD:11月23日(金)豊洲PITライブ本編より5曲、「Over The Storm」MV収録
※プレイパスサービス対応
【通常盤】CD
※プレイパスサービス対応
【FC限定盤】CD+Blu-ray
※プレイパスでのみ11月23日(金)豊洲PITライブ本編を全曲収録
※プレイパスサービス対応

≪ツアー情報≫
【M!LK SPRING TOUR 2019】
2019年3月2日(土)大阪・NHK大阪ホール 
2019年3月3日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール ※2回公演
2019年3月23日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
2019年4月2日(火)福岡・福岡国際会議場メインホール  
2019年5月11日(土)12日(日)東京・昭和女子大学人見記念講堂 ※2回公演

■■「PREMIUM MILK」会員限定先行受付
2018年11月25日(日)20:30~12月9日(日)23:59

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