海外アーティストの「来日キャンセル」割合はどれくらい? 

音楽を数字で見ていく本連載、2019年最初の記事は「海外アーティストのキャンセル率」をお届けしたい。

「なぜ新年からそんなに後ろ向きな話を?」と思われそうだが、今年はイギリスのロックフェス「ダウンロード・フェスティバル」の日本初上陸や、5年ぶりのバックストリート・ボーイズ来日など、見逃せない洋楽ライブが目白押しとなっている。さらに夏フェスの代名詞ともいえるサマーソニックは今年20周年を迎え、10年ぶりの3日間開催を発表している(なお、来年はオリンピックのために休止となる)。

当然、新年から「今年はこのライブに行くぞー!」と張り切って計画を立てている洋楽ファンの方も多いかと思うが、ここで気を付けるべきなのが、洋楽アーティストあるあるとも言える「直前キャンセル」である。

「直前キャンセル」はどのくらいの割合であるのか?


邦楽アーティストではまず起こらない「突然の来日キャンセル宣言」が、洋楽の場合は珍しくない。過去にはフジロックのヘッドライナーがまさかのキャンセル、という事態も発生しており「ヘッドライナーだから大丈夫だろう」などと気を抜くことすら許されないのが洋楽アーティストのライブである。

というわけで今回は「来日キャンセル率をあらかじめ知っておくことで、出来るだけキャンセルされた時のショックを減らそう」という趣旨のもと、どれだけ海外アーティストに来日がキャンセルされているのかを見ていきたい。やはりテーマが若干後ろ向きな気もするが、今年のライブスケジュールを立てる際に、少しでも役に立てば幸いだ。

では早速だが、2017-2018年に来日した主要な欧米系海外ロックアーティスト・579組のワンマンライブのキャンセル率を見てみよう(公演自体が中止したものに絞り、一部メンバーの不在等は除く)。
海外アーティストの「来日キャンセル」割合はどれくらい? 
海外アーティストが「来日キャンセル」する割合は?(C)エキサイトミュージック

予定通り:96.5%
キャンセル:3.5%


予想を裏切り(?)、なんとキャンセル率は5%を下回るという結果となった。なんとなく多い印象こそあるものの、さすがにプロと言うべきか「来日キャンセル」は本当にアーティストにとっても最後の手段のようである。

また、同じキャンセルであっても、中止と延期ではファンにとっては大きく意味合い(というよりショックの程度)が変わってくる。というわけで、キャンセルの種類内訳を出してみたのが以下である。
海外アーティストの「来日キャンセル」割合はどれくらい? 
海外アーティストの「来日キャンセル」種類別(C)エキサイトミュージック

中止:65.0%
延期:35.0%


こちらはかなり潔く「延期よりは休止!」という場合が多くなっている。キャンセルの理由は、(1)発表されない(2)レコーディングの都合(3)健康上の理由など が多いが、延期しても出来ないほど深刻な事態のときに、キャンセルすることが多いのかもしれない。

とはいえ「海外アーティスト、意外とキャンセルしない説」というのは、音楽ファンにとってはかなり希望のある話である。というわけで本記事の最後は、今年すでに来日が発表されている主要な海外アーティストの一覧表で締めくくりたい。(チケットが現時点で販売終了しているものは極力抜いておいたので「先に知っておけばよかった...」という精神的ショックは比較的低いリストになっているはずである)。

上期の主な海外アーティストの来日スケジュールを紹介


「今年誰が来るのかまだチェックしていない」という方は、ぜひチケットを取り損ねることがないよう参考にして欲しいし、「またキャンセルされるかも...」と迷っている方は、ぜひキャンセル率 3.5%という数字に期待してチケットを取って欲しいと思う。2019年が音楽ファンの皆さまにとって、実りあるライブ充の年になりますように。
海外アーティストの「来日キャンセル」割合はどれくらい? 
2019年上期の主な海外アーティストの来日スケジュール(C)エキサイトミュージック

・1月
SLASH Featuring MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS
Rae Sremmurd
VOIVOD
STARMARKET
Superorganism
GRETA VAN FLEET

・2月
JANET JACKSON
CAST
CHTHONIC
Craig David
STORY OF THE YEAR
YES
JON SPENCER
CHVRCHES
TEENAGE FANCLUB
NICKELBACK
Julien Baker

・3月
ALLiSTER
CLOUD NOTHINGS
Khruangbin
MARSHMELLO
RINGO STARR And His All Starr Band
RUFUS WAINWRIGHT
FEVER 333
John Grant
Years & Years
COURTNEY BARNETT

・4月
John Mayer
VINTAGE TROUBLE
SARAH BRIGHTMAN
PET SHOP BOYS
SABRINA CARPENTER
Troye Sivan
Ed Sheeran

・5月
Kyle Dixon / Michael Stein
BLACK EARTH
TOMMY EMMANUEL
Lauv

■まいしろ
社会の荒波から逃げ回ってる意識低めのエンタメ系マーケターです。音楽の分析記事・エンタメ業界のことをよく書きます。

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    「海外アーティストの「来日キャンセル」割合はどれくらい? 」の みんなの反応 7
    • 匿名さん 通報

      クラッシックだともっとキャンセル多いなあ。

      1
    • 匿名さん 通報

      招聘元も、外資系、国内の老舗系、新興組と色々とありますが、イベンター毎でキャンセル出してる割合を分別すると、客をないがしろにしてる会社なんてスグにわかる。

      1
    • 匿名さん 通報

      レニクラ ドタキャン王

      1
    • 匿名さん 通報

      来日はしても、来半島するのは、よほどの物好きかバカだろー。

      0
    • 匿名さん 通報

      バックストリートボーイズなんてCD売り上げが世界記録レベルだが、ざっと見渡して人気ばかりで実力のあるグループは少ないな。

      0
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