柳原陽一郎 ロバート・B・パーカーの小説が世界に対してどう接していけばいいのかを教えてくれた/マイ旬

――【柳原陽一郎】インタビュー後編より

柳原陽一郎が最近一番気になっていることや、ハマっていることをご紹介!


ロバート・B・パーカー
昔よく読んだロバート・B・パーカーのスペンサー探偵が出てくるハードボイルド小説を、最近またよく読んでます。ボストンに住んでるジョギング好きで料理も好き、マッチョだけどすごくユニークな探偵さんの話で。特に『初秋』っていうダメな親と子どもの話に感動してね。「おまえの親はダメだ、一緒にいたらろくなことにはならない。だからおまえは15歳で自立するしかないんだ」って、一緒にジョギングしたりバーベル上げたりして子どもを鍛えるわけ。頼れるものがなければ自分が強くなくちゃダメだ、強くなる方法は他にあるかもしれないけど、あいにく俺はこのやり方しか知らないんでねって。男は強くあらねばならない、無駄な考え方はしない、ヤワな考え方もしない、しても意味がない、自分の命を守れない、みたいな探偵さんの生き方にすごく共感して。

そんなことを思い出して読み返してみたら、もうビックリするくらい『初秋』の探偵さんのセリフを覚えていて。例えば裏街道で生きる相棒のことを「彼は強い男だ。いい人間ではない。しかし立派な男だ。その違いがお前にわかるか」って子どもに言うセリフとか。おぉ~覚えてる、覚えてる!って。

なんていうか人間としての本当の弱さみたいなことをわかってる感じがするんだよね。絶対の孤独のなかで、どうしたら人に優しくなれるんだろうっていうようなことをテーマにしているというか。僕も人づきあいがあんまり得意じゃないし、基本的にはひとりぼっちだから。そういうなかで世界に対してどう接していけばいいのか、それをスペンサーから教えてもらったし、また改めて気づかせてもらったような気がします。

――【インタビューTOP】柳原陽一郎 『小唄三昧』は自分に正直な「柳原陽一郎」として統一されたアルバム







ライブ情報


【小唄三昧の旅】
2019年2月17日(日)大阪 ムジカジャポニカ
2019年3月8日(金)福岡 箱崎水族館喫茶室
2019年3月10日(日)長崎 とんさか森の学校
2019年3月23日(土)仙台 SENDAI KOFFEE CO.
2019年3月24日(日)盛岡 BAR CAFE the S
2019年4月6日(土)旭川 EARY TIMES
2019年4月7日(日)札幌 musica hall cafe
2019年4月12日(金)岡山 城下公会堂
2019年4月13日(土)名古屋 open house
and more……

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