
週刊ヤングマガジン連載中で、単行本累計発行部数400万部突破、2017年度講談社漫画賞<一般部門>を受賞したコミック『ザ・ファブル』が実写映画化、6月21日(金)に全国公開を迎える。
6月3日(月)、大阪・なんばパークスシネマで今作の舞台挨拶が行われ、伝説の殺し屋・ファブル役を演じた岡田准一とファブルの相棒役・ヨウコを演じた木村文乃が“サプライズ”で登壇した。
上映前の緊張感のある雰囲気が漂う中、「関西を代表する『ザ・ファブル』が大好き!なゲスト」という紹介の下、サプライズで現れた岡田と木村に会場は騒然、割れんばかりの大歓声が響き渡った。岡田は、「これから観ていただけるとのことでドキドキしております。京阪で育った岡田准一です。(緑色の客席シートを見て、)皆さん、“緑”が似合っていますよ(笑)」と挨拶し、地元トークも交え会場を沸かせた(※京阪電車の車体カラーは緑)。一方、木村は「こうやって大阪の地に作品と共に来られたことを嬉しく思います。普段から応援してくださっている皆さんのお陰だなと、今しみじみ思っています」と感謝の言葉を伝えた。
世界基準のアクションということで、本作のアクションチームに加わった、フランス人アクション監督アラン・フィグラルズ(『ボーン・アイデンティティー』など)とのエピソードとして岡田は、「言葉の壁もある中で、何度も相談しながらアクションを作っていった」と妥協のない現場の雰囲気を語った。すでにビジュアルがある原作漫画の実写化という点については、「今日ファブルファンいますか?」と確認した上で、「原作ファンの方にも、映画にした時に納得してもらえるように、心血注いでスタッフ共にみんなで作りました」と本作への想いを明かした。

一方、シラフでテキーラを飲みまくるシーンに挑んだ木村は、「脳内のアドレナリンで何とかやれた感じです。途中からどうにでもなれ!という気持ちで楽しみながらやりました」と語り、さらに「監督が実はなかなかカットをかけてくれなくて。ミサキ(山本美月)と変顔対決するシーンも後半ほとんどアドリブです(笑)」と、撮影秘話を明かした。
キレッキレのアクションだけでなく、振り切ったコメディパートも多い本作、ストイックな表情からコミカルな表情への切り替えが大変だったのでは?と聞かれた岡田は、「コメディ出身なんで、僕。
『図書館戦争』以来の共演である、福士蒼汰とのアクションシーンについて聞かれると、「予告編にもある上下で撃ち合うシーンは、僕が動きをつけました。現場で話し合いながら決めた部分もたくさんありましたね」と、信頼関係が厚い福士との現場エピソードも明かした。
今回大阪が舞台ということで、一番好きな関西弁について聞かれた木村は、「おススメの関西弁は何ですか?」と岡田に逆質問。岡田は「ちゃうやん」「それ、ちゃうやん」と連呼し、全身を使うといいよと身振り手振りで「ちゃうやん」を披露し、木村も「勉強になりました(笑)」と爆笑。また、大阪に1年住むなら?と聞かれた岡田は、「(枚方の)T-SITE、おススメです。枚方を何とかよろしくお願いします(笑)」と再びひらパーネタで会場を沸かせた。

最後に、締めの挨拶も関西弁でと振られると、「ほんまありがとう。おもろかったらみんなに広めてほしい……満足してもらえるように…ちょっともういいですか(笑)」と関西弁を放棄し、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれた。最後に、「誰にでも満足してもらえるような、スカッとできるエンターテイメントになっていると思いますので、ザ・ファブルの世界観を楽しんでください」と、岡田が締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じた。
作品概要
6月21日(金)全国公開
『ザ・ファブル』
出演:岡田准一
木村文乃 山本美月
福士蒼汰 柳楽優弥 向井理
木村了 井之脇海 藤森慎吾(オリエンタルラジオ) 宮川大輔
佐藤二朗 光石研 / 安田顕 / 佐藤浩市
原作:南勝久「ザ・ファブル」(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:江口カン
主題歌:レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」(ユニバーサル ミュージック)
配給:松竹
(C)2019「ザ・ファブル」製作委員会
<ストーリー>
どんな相手も6秒以内に殺す――。
「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」
ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に生まれて初めて一般人として街に溶け込む生活を始める。インコを飼ったり、バイトしたり……。殺しを封じ、「普通」を満喫し始めた矢先、ファブルの命を狙う裏社会の組織や、ファブルに助けを求める者たちが次々に現れ、事態は思わぬ方向へ急発進する! 【絶対に殺してはいけない】指令のもと、絶体絶命のピンチを切り抜け平和に暮らせるのか――?!
■映画『ザ・ファブル』 オフィシャルサイト