火曜ドラマ「Heaven? ~ご苦楽レストラン~」が最終回を迎えた。

名店というわけではないけれど、不思議と居心地が良い店ってのはあるもので、毎回いろいろ文句は言いつつも、店そのものがなくなってしまうのはちょっと寂しい。そんなことを最終回の前には思っていたのだが……。

原作にはないオリジナストーリーで臨んだ「Heaven?」の最終回は、なんとも珍妙なものだった。それもこのドラマらしいといえば、らしいと言える。
石原さとみ「Heaven?」最終回。レストランが落雷で全焼…(オイ)やっぱりコメディって難しいね
イラスト/まつもとりえこ

まともなストーリーのない最終回


まず、最終回なのにストーリーらしいストーリーがなくて驚いた。これまでにも視聴者が「次、どうなるんだろう?」と気になる(つまり、先が見たくなる)ようなストーリーはほとんどなかったが、最終回もふわふわしたまま先に進んでいき、終盤に「えっ?」となる展開があって、ラストは「いい話感」のムードだけで押し切った。

「ロワン ディシー」を支えるシェフドランの伊賀(福士蒼汰)の自分勝手な母親、勝代(財前直見)が突然現れて、伊賀を夫(鶴見辰吾)の転勤先のジンバブエに連れていこうとするが、連れていかない。結局、伊賀がジンバブエに行くかどうかはストーリーとほとんど関係なかった。

前半は、伊賀と客の指揮者・日比野(井上順)の交流が描かれる。日比野は伊賀をコンサートに招待するが、伊賀は日比野とのやりとりがだんだん重荷になる。

「忠告しておくわ。お客様とは、友達になれないのよ」

「自分の居場所を、自分で居心地悪くしちゃダメ」