
テレビが映らなくなったら、チャンネルやケーブルなどを調べてみて、できるだけ対処してみることをおすすめします。テレビのトラブルは、場合によっては自力で解決できるのです。とくに、エラーメッセージとなる番号が画面に出ていた場合は、トラブルの原因を知る手掛かりになるでしょう。
そこで、今回はテレビが映らないときの原因と対処法についてご紹介します。しかし、原因が分からず困っている人もいるかもしれません。原因が分からない場合は、業者に依頼をしてみましょう。業者への依頼方法についてもご説明しますので、依頼の際に参考にしてみてください。
テレビが全く映らない原因と対処法
急にテレビが真っ暗になると、どんなトラブルが起こったのかと心配になるかもしれません。しかし、テレビが映らなくなっても、自力で対処できることがあります。以下では、テレビが映らないときの原因と、対処法についてご説明します。
●テレビの電源が入っていない
これまで問題なく映っていた画面が突然真っ暗になったとき、まずはテレビの電源を確認しましょう。気づかないうちにご自身やお子様、ペットなどがリモコンをさわって単純に電源を切ってしまっただけかもしれません。落ち着いて、いちど電源をつけ直してみましょう。
リモコンやテレビ本体の電源ボタンを操作してもテレビが映らないときは、コンセントや配線も確認してみましょう。テレビの裏にあるケーブル類はきちんと挿さっていますか?テレビ側の接続部分と、壁側の接続部分の両方を確認し、ケーブルやコンセントを強く挿し込んでみましょう。

●テレビ本体の故障
ケーブル類をきちんとつないでも電源が入らずテレビが映らない場合、テレビ本体の故障が考えられます。液晶テレビの寿命は、一般的に7~10年程度です。故障の前兆として、映像画面に線が入る、画面が暗く感じるといった症状が出ることがあります。購入した年数や、近ごろ故障の前兆はなかったか、よく思い出してみましょう。
購入してからまだ数年しか経っていないときでも、基盤の不具合を原因とした故障が起きるケースもあります。メーカーや購入したお店に修理依頼を出し、修理は可能なのか、いくらくらいかかるのか相談してみましょう。
テレビは映るのにエラーメッセージが表示される場合
テレビの電源が入らず全く映らない以外にも、画面にエラーメッセージが出るトラブルもあります。エラーメッセージが出ると、エラーの原因を示す番号が表示されるのです。そこで、以下ではエラーメッセージの番号が示す原因と、その対処法についてご紹介します。
●チャンネルのエラー
E103、E200、E203、E204、E205の番号が出た場合は、チャンネルの設定が間違っている可能性があります。「BS」などの、契約外のチャンネルをつけている場合があるので、地上波放送のチャンネルをつけてみてください。ほとんどの場合はこれで解決できるはずです。
また、引っ越したばかりの場合、チャンネルに前の住所のまま設定されているかもしれません。そのため、チャンネルに現住所を登録し、再び電源をつけてみましょう。

●B-CASカードのエラー
E101、E102の番号が出た場合は、「B-CAS」カードがうまく挿さっていないことを知らせています。B-CASカードとは、テレビの裏に挿し込まれており、表面に「B-CAS」と書かれているICカードです。
このB-CASカードの接続部分にゴミがたまっているなどしてうまく挿さっていないと、テレビが映らなくなるのです。そのため、一度カードを抜き、布で拭いてから挿し直してみましょう。ただし、傷付いて使えない場合もあるので、直らない場合はカードのカスタマーセンターに連絡してみましょう。
●電波の通信エラー
E400、E402の番号が出ている場合、電波を発信している放送局で通信エラーがあった可能性があります。そのため、別のチャンネルに変えて試してみましょう。別のチャンネルに変えてみて問題なければ、元のチャンネルに戻してみてください。戻したときに画面がついていれば解決です。
●アンテナのエラー
E202、E209の番号はアンテナやその他のシステムのエラーを示しています。台風や地震でアンテナがずれていることや、まわりにビルなどが建ってうまく電波を受信できないこと、アンテナ本体の故障などが考えられます。
アンテナは、屋根の上に設置してあると自力での修理が危険です。また、設置角度の調節など繊細な作業を必要とすることもあります。そのため、以上の番号が出たときは、業者に連絡をしてみましょう。
テレビがうまく設置できずテレビが映らない場合
引越しをしたり、テレビの買い替えを済ませたりした後は、テレビが映らないことがあります。自分でテレビを設置した場合、接続の際に間違いが出ることがあるのです。そのため、テレビまわりやアンテナに問題がないかを確認してみましょう。
●テレビの配線を確認
自分でテレビを設置したときに映らないときは、配線の接続を誤っていることがほとんどでしょう。再度テレビの配線のつなぎ方を確認していきましょう。
1.電源を接続
電源ケーブルをテレビ側の端子とコンセントに挿し込みます。
2.アンテナケーブルを接続
アンテナケーブルを「地デジ」のテレビ側の入力端子、壁側のアンテナ端子につなぎましょう。BS・CS放送も視聴する場合は同じように「BS・CS」の入力端子、アンテナ端子につなぎます。なお、壁のアンテナ端子がひとつしかない場合にBSやCSも視聴する方は、分波器という機器を用意する必要があります。
3.B-CASカードを挿す
B-CASカードをテレビの裏の挿入口に優しく挿し込みましょう。
●アンテナを確認
新築一戸建てのお家に引越して来たときにテレビが映らない場合、そもそもアンテナが設置されていないことがあります。アンテナが設置されているかどうか確認してみましょう。
アンテナが設置されてないかった場合、テレビを見るためには、新しくアンテナを設置するか、ケーブルテレビや光回線で視聴するといった方法を取ることも可能です。どのような方法でテレビを視聴するか、それぞれの視聴方法のメリットやデメリット、予算などもふまえて検討するとよいでしょう。
●アンテナ設置は自分でできる?
ここでは、テレビの視聴方法としておなじみのアンテナ設置について詳しく述べていきます。
アンテナは一般的に八木式アンテナと呼ばれる、棒が何本も突き出たような形のアンテナです。八木式アンテナは屋根の上に取り付けられることが多く、自力での設置がかなり難しいといわれています。そのため、屋根の上で八木式アンテナを確認する場合は、業者に依頼をするのがおすすめです。
また、八木式アンテナには、家の壁に固定して設置できるものもあります。棒状のアンテナを金具で固定することで、取り付けることができるのです。しかし、屋根の上での設置と同様、高所での作業になるため、転落のリスクがともないます。
設置がいちばん簡単とされているのは、ベランダでの設置です。ベランダ用に特化したアンテナと設置器具を使うことで設置ができます。そのため、ベランダに出るだけでアンテナの様子を確認できるでしょう。ただし、安全に作業ができる分、屋根や外壁に比べると電波が届きにくく、画面が映らないことがあるなどデメリットがあります。

●アンテナの設置方法を確認しよう
アンテナの種類と設置位置が理解できたところで、次は設置方法を確認してみましょう。設置し直すことで、テレビの画面が映るようになることもあります。外壁や屋根の上背のアンテナ設置はリスクが高いので、安全性の高いベランダでの設置方法をご説明します。
1.電波の強さを把握する
テレビのアンテナをつける前に、電波の強さと、強さに合った種類のアンテナを知る必要があります。電波と合わないアンテナを用意すると、電波をうまく拾うことができず、テレビの画面が映らないおそれがあるからです。
電波の強度を測定する機器(アンテナレベルチェッカー)を用意して、電波の強さを知り、適したアンテナの種類を考えましょう。ご近所がどんなアンテナを使用しているか参考にするという手もあります。
2.アンテナとベランダ用の設置金具を用意する
ベランダに設置するには、ベランダ専用のアンテナ設置金具が必要です。金具はベランダの取手を挟んで固定するため、アンテナ固定するための棒と、コの字の金具がつながってできています。そのため、コの字の金具を、ベランダの取手に挿し込む形で設置できるのです。
3.アンテナと金具をベランダに取り付ける
ベランダ用の金具を取手に挿し込んだら、棒状の部分にアンテナを固定します。固定する際は、結束バンドと鉄製のワイヤーを併用し、破損して落下することがないよう厳重に縛っておきましょう。
4.アンテナのケーブルを、アンテナの入力端子に接続する
アンテナの固定ができたら、壁に付いている丸い穴に、アンテナケーブルの端子を挿し込みましょう。ケーブルを挿し込む穴のことを入力端子といい、壁越しに室内へとつながっているのです。
5.テレビのケーブルを、アンテナの出力端子に接続する
入力端子の裏側には、テレビのケーブルをつなぐための出力端子があります。入力端子と同じ丸型の穴が開いており、テレビのケーブルを挿し込むことでアンテナと接続できます。出力端子を挿し込んだら、テレビが映るかを確認してみましょう。
いろいろ試してもテレビが映らない場合は?
以上でご説明した方法を試しても、テレビが映らないことはあります。テレビ本体の故障であればこれを機に買い替えて解決ということもできます。しかし、アンテナのトラブルが原因だと、テレビの設置以上に高度な知識や技術を必要とするため、自力で直すことは難しいでしょう。
そのため、アンテナのトラブルによってテレビが映らない場合は、業者に連絡をするのをおすすめします。
●業者に依頼をするメリット
業者と聞くと、お金がかかるという点で不安に感じる人もいるでしょう。しかし、お金を払って業者に依頼をすれば、自力でおこなう手間暇を省くことができます。スピーディーで確実な問題解決のためには、業者に相談することがもっとも近道といえるでしょう。
たとえば、節約しようとして自力での修理に挑戦すると、状態が悪化して余計な手間や費用がかかる場合もあるのです。しかし、専門知識や技術のある業者に任せることで、確実な解決が期待できるでしょう。
また、テレビが映らなくなったとき、原因が分からない場合にも、事前に業者へ相談してみましょう。現地調査をおこなっている業者もあるので、調査をしてもらうことでテレビが映らない原因を知り、適切な修理をおこなうことができるのです。
●業者利用の流れ
業者に依頼をするとなると、どんな風に工事が進んでいくのか心配に感じる人もいるでしょう。以下では、依頼から作業終了までの流れについてご説明しますので、業者依頼の際に参考にしてみてください。
1.業者へ依頼をする
2.現地調査、見積りをおこなう
3.作業日程と内容を相談・説明する
4.作業当日に、アンテナ工事をおこなう
5.作業終了後に料金の支払いをする
業者に依頼をしたときの流れは、以上の通りになります。ただし、業者によっては当日依頼ができる場合や、支払いが前払い制になっている場合などもあります。そのため、業者に依頼をする上で、支払いや作業工程に気になる点があれば、事前に相談することが大切です。
●業者の探し方
アンテナ工事を依頼できる業者は、アンテナやテレビを購入した店舗から探すことができます。家電製品の販売店は、修理を依頼できる業者と契約していることが多く、修理の連絡をすると対応してもらえるのです。
業者に直接依頼をするという手段もあります。インターネット上で検索をかけると、最寄りの業者が見つかることがあります。また、インターネットからなら、業者の所在地や電話番号が掲載されたホームページも閲覧できるため、連絡しやすいでしょう。
また、業者仲介サービスに相談するのもおすすめです。業者仲介サービスでは、依頼者に加盟店の業者を紹介するため、自分で依頼をする手間が省けるでしょう。

まとめ
テレビが映らなくなった場合、チャンネルの設定やケーブルの接続に問題があるおそれがあります。BSなど契約していないチャネルにしていたり、ケーブルがうまく挿さっていなかったりすると、テレビの画面が映らないことがあるのです。
また、アンテナの設置がうまくできていない場合もあります。放送局から電波を受信するアンテナが、うまく設置されていないと、テレビの画面がつかないのです。そのため、テレビとの接続やアンテナの設置方法を確認し、もう一度設置してみましょう。
ただし、アンテナが外壁や屋根の上にある場合は、業者に任せてください。高所での作業には転落事故のリスクがともなうため、自力での作業が難しいのです。そのため、業者を探すか、業者仲介サービスをご利用することをおすすめします。
弊社でも、お客様に業者をご紹介させていただくサービスをおこなっています。とくに、弊社ではお近くの加盟店から、業者を紹介させていただく場合があるため、最短で当日に問題を解決できるのです。
「自力で業者を探すのが手間」「夜間にお願いしたい」などのご要望があるお客様にも、ご希望にマッチした業者の紹介もおこなっています。弊社では24時間無料でお電話を受け付けていますので、よろしければお気軽にご相談ください。
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